同じ言語の異なるロケールへのスキル公開



より多くのロケールでスキルを公開し、より多くのユーザーにリーチするために、ロケールの自動公開を利用できます。たとえば、英語(米国)をサポートしているスキルの場合、ロケールの自動公開によって、英語(英国)や英語(インド)といったロケールを追加できるようになります。カスタムスキルでは、スキルの申請の際に自動公開の利用を選択できます。選択すると、スキルがロケールの自動公開の対象になるか、どのロケールが対象かといったことをAmazonが評価します。

ロケールとは

ロケールとは、言語と地域の組み合わせを示すものです。たとえば、fr-CAというロケールは、カナダで話されるフランス語を意味します。

ロケールの自動公開では、次のロケールに対応しています。

  • 英語(米国)、英語(英国)、英語(インド)、英語(カナダ)、英語(オーストラリア)
  • フランス語(フランス)、フランス語(カナダ)
  • スペイン語(スペイン)、スペイン語(メキシコ)、スペイン語(米国)

ロケールの自動公開のしくみ

ロケールの自動公開を利用すると、指定した言語のすべてのロケールにスキルを公開できるかどうかをAmazonが評価します。

スキルの公開範囲を細かく管理したい場合は、対象とする国を指定できます。指定がなければ、その言語がサポートされているすべての国にスキルがデフォルトで公開されることになります。国の指定については、スキルの国と地域を選択するを参照してください。

異なる言語にスキルが公開されることはありません。つまり、英語をサポートしていない国(フランスなど)にen-USのスキルは公開されません。

ロケールの自動公開を利用する

開発者コンソール、ASK CLI、またはSMAPIを使用して、ロケールの自動公開を利用できます。

開発者コンソールを使用したロケールの自動公開の利用方法については、スキルストアの公開範囲を定義するを参照してください。

ASK CLIまたはSMAPIでロケールの自動公開を利用するには

  1. スキルマニフェストのSkillManifest_PublishingInformationautomaticDistributionオブジェクトを指定します。automaticDistributionオブジェクトは任意です。このオブジェクトを指定する場合、次のパラメーターがすべて必要となります。

    フィールド 説明 タイプ
    isActive trueの場合、スキルがサポートしているすべての言語のすべてのロケールにスキルの公開を希望することを意味します。後でこの値をfalseにしても、それ以前にスキルが公開されていたロケールは取り消されません。 ブール値
    sourceLocaleForLanguages 言語とソースロケールの組み合わせのリストです。isActiveがtrueの場合は必須です。スキルがサポートする各言語について、言語のソースとして使用するロケールをこの配列で指定する必要があります。配列内に同じ言語のインスタンスを複数指定することはできません。 配列
    language sourceLocaleForLanguagesの配列内で、スキルを公開する言語を表す2文字の文字列を指定します(例:en)。 文字列
    sourceLocale sourceLocaleForLanguagesの配列内で、メタデータとモデルのコピー元となるロケールを指定します(例:en-US)。このロケールは、スキルに既に存在している必要があります。 文字列
  2. ASK CLIまたはSMAPIを使用してスキルをデプロイします。
  3. ASK CLIまたはSMAPIを使用してスキルを再申請してください。

スキルの公開先を米国、フランス、オーストラリアに指定して、en-USとfr-FRのバリアントを作成するとします。スキルマニフェストを次のように更新して自動公開を利用します。

"automaticDistribution": {
    "isActive": true,
    "sourceLocaleForLanguages": [
     {
        "language": "en",
        "sourceLocale": "en-US"
     },
     {
        "language": "fr",
        "sourceLocale": "fr-FR"
     }
    ]
   },

スキルが公開の対象になるかどうかをAmazonが評価します。たとえば、en-CA、en-IN、fr-CA、en-AUのロケールが対象になるとします。しかし、このスキルは、開発者によって米国、フランス、オーストラリアにのみ公開可能と指定されています。この場合、Amazonはen-AUのみを追加してスキルの公開範囲を広げることになります。

そのほかの例

次の例は、すべての国と地域を指定した英語のスキルです。開発者はen-USのスキルを作成しています。ここでは、en-USを公開のソースロケールとして、英語を話す全ロケールにスキルを公開する方法を示しています。

"automaticDistribution": {
  "isActive": true,
  "sourceLocaleForLanguages": [
    {
      "language": "en",
      "sourceLocale": "en-US"
    }       
  ]      
  },

次の例は、英語とフランス語のスキルです。ここでは、en-USをソースロケールとして英語を話す全ロケールにスキルを公開すると同時に、fr-FRをソースロケールとしてフランス語を話す全ロケールにもスキルを公開する方法を示しています。

"automaticDistribution": {
    "isActive": true,
    "sourceLocaleForLanguages": [
     {
        "language": "en",
        "sourceLocale": "en-US"
     },
     {
        "language": "fr",
        "sourceLocale": "fr-FR"
     }
    ]
   },

次の例は、既にen-US、en-CA、es-US、fr-FR、it-ITのロケールを実装しているスキルの公開範囲を広げる方法を示しています。ここでは、英語のソースロケールとしてen-USを使用していますが、en-CAをソースロケールにすることもできます。

"automaticDistribution": {
    "isActive": true,
    "sourceLocaleForLanguages": [
     {
        "language": "en",
        "sourceLocale": "en-US"
      },
      {
        "language": "es",
        "sourceLocale": "es-US"
      },
      {
        "language": "fr",
        "sourceLocale": "fr-FR"
      },
      {
        "language": "it",
        "sourceLocale": "it-IT"
      }
    ]
   },

よくある質問

1.ソースロケールとは何ですか?

ソースロケールとは、開発したスキルをほかのロケールに公開する際のベースとなるよう指定されたロケールです。開発者が自動公開を利用すると、Amazonはソースロケールのコピーを作成して、同じ言語のロケールに公開します。

2.公開の過程でスキルにどのような処理が行われますか?

スキルが公開対象の場合、Amazonは既存のスキルのあらゆる詳細、エンドポイント情報、公開情報、インテントスキーマをコピーしてバリアントを作成し、対象ロケールのユーザーにスキルを公開します。

3.この公開プロセスで対象言語の新しいスキルが作成されますか?

対象言語の新しいスキルは作成されません。既存のスキルにバリアントが追加されます。

4.どのようなスキルが対象ですか?

カスタムスキルのみが、自動化されたロケール配布の対象となります。自動ロケール配布のスキルを準備するには、ターゲットロケールが開発段階になっていないこと、ソースロケールの音声インタラクションモデルが各宛先ロケールで有効であること、およびスキルの対象地域での利用を制限していないことを確認します。一部の機能は、アカウントのリンク、スキル内商品、CanFulfillIntentRequest、ダイアログ管理など、ロケール自動配布の対象外です。スキルを公開する国および地域によっては、不適切あるいはコンプライアンス違反であるとみなされる基準が、より厳格である場合があります。Amazonは、公開対象の国または地域の法律、文化的規範、文化的感受性を侵す可能性のあるスキルを、いかなる国または地域においても制限する場合があります。

また、スキルは例外なく、Amazonの認定プロセスにも合格する必要があります。これには、公開されるすべてのロケールでAmazonのコンテンツガイドラインを遵守していることも含まれます。詳細については、Alexaスキルのポリシーのテストを参照してください。

5.アカウントリンクを含むカスタムスキルが公開対象ではないのはなぜですか?

アカウントリンクを含むカスタムスキルの場合、よりローカライズまたはカスタマイズされたエクスペリエンスを対象ロケールのユーザーに提供することをスキルの開発者が望んでいると考えられるためです。開発者は必要に応じてスキルを手動で公開できます。

6.スマートホームスキルが自動公開の対象ではないのはなぜですか?

スマートホームスキルがアカウントリンクを実装しているためです。また、スマートホームスキルの開発者も、対象ロケールの各ユーザー向けにカスタマイズされたエクスペリエンスの提供を望んでいると思われるためです。

7.公開は必須ですか?

公開は任意です。Amazonによるスキルの自動公開を利用するには、手順に従ってスキルマニフェストを更新してください。

8.技術的な面で、自動公開の利用を控えた方がよい場合がありますか?

対象ロケールでユーザーがスキルと対話する際に、スキルのエンドポイントがトラフィックの増加をサポートできない場合が考えられます。また、エンドポイントが応答前に、ロケールのアトリビュート値を確認する場合も注意が必要です。アトリビュートに自動公開されたロケールが設定されていると、スキルが意図されたとおりに機能しない可能性があるためです。たとえば、スキルがfr-CAに公開されている状況で、fr-FRを確認することがエンドポイントのロジックに含まれている場合が考えられます。こうした場合は、自動公開を利用する代わりに、対象ロケール向けのバリアントを手動で作成し、スキルのエンドポイントを更新することができます。

9.公開によって公開中のスキルにマイナスの影響はありますか?

公開中の既存のスキルバージョンに影響を及ぼすことはありません。

10.公開に対応するために、既存のスキルのエンドポイントに何か行う必要はありますか?

Amazonは、対象ロケール向けにスキルのバリアントを作成する際、既存のエンドポイントを使用します。スキルは複数のロケールでユーザーと対話することになるため、スキルのエンドポイントがトラフィックの増加に対応できることを確認してください。

11.公開前にスキルのバリアントを手動で作成すると、どうなりますか?

自動公開が行われる際に開発者が対象ロケール向けのバリアントを手動で追加した場合、新たに追加されたバリアントは公開時に上書きされます。

12.公開後、対象ロケール向けのスキルのバリアントを更新できますか?

公開プロセスが完了したら、開発者は引き続きスキルのバリアントを更新し、複数ロケールのスキルを認定のために申請することができます。新たに追加するロケールでは、ユーザーがスキルとスムーズに対話できるように、インテントスキーマのサンプル発話を最適化することをお勧めします。

13.自動公開によってコピー元ロケールの開発中バージョンが影響を受けることはありますか?

コピー元ロケールの開発中バージョンは一切変更されません。

14.公開が完了したら、スキルはどのようなステータスになりますか?

公開後、スキルの公開中バージョンと開発中バージョンはそれまでと同じように存在します。公開の一環として、既存の公開中バージョンの情報に基づき、Amazonがバリアントの公開中バージョンと開発中バージョンを作成します。

15.追加公開されたロケールのみに利用制限をかけたり、停止したりすることはできますか?

ロケールに個別で制限をかけることはできません。公開中のスキルに対する利用制限については、スキルを非公開または停止する(スキルの利用制限)を参照してください。