カスタムスキルのビルド手順


カスタムスキルのビルド手順

このガイドでは、カスタムスキルを新規作成する手順を紹介します。

作成するスキルのモデルが、カスタム対話モデルで合っているかを確認するには、 カスタム対話モデルと各プリビルドモデルの違いについては、音声対話モデルについてを参照してください。

ステップ1: スキルのプランとデザイン

コードを記述する前に、以下を実行します。

  1. スキルがユーザーに提供できる価値について考えます。詳細については、スキルの価値提案を決定するを参照してください。

  2. ユーザーエクスペリエンスを強化する方法について検討します。たとえば、スキル内課金の追加画面を使用した対話のサポートオーディオの変更スキルのアクセシビリティの改善が可能です。また、スキルを他のマーケットに公開することもできます。

  3. 音声ユーザーインターフェースのデザインこれはスキルとユーザーが対話するための方法を策定するものです。ガイダンスとベストプラクティスについては、デザインの構成要素を作成するを参照して下さい。

リソース:

ステップ2: 開発者コンソールでのスキルのセットアップ

開発者コンソールを使用して、新しいスキルを作成します。モデルの選択画面で、カスタムモデルを選択します。

ステップ3: 音声デザインを使用した対話モデルの構築

対話モデルとは、インテント、サンプル発話、ダイアログモデルの集合体のことです。

  • インテント:スキルが処理できるリクエストのことです。
  • インテントでは、スロットと呼ばれる引数を任意で使用することもできます。
  • サンプル発話:ユーザーがスキルと対話するために使用する単語やフレーズに、インテントをマッピングします。
  • ダイアログモデル:スキルが必要とする情報と、Alexaがユーザーとの対話における情報を収集および確認するときに使用できるプロンプトを特定します。

これらのコンポーネントは、次の2つの方法で作成できます。

リソース:

ステップ4: スキルのコードの作成とテスト

スキルのコーディングでは、主にAlexaサービスからリクエストを受け取り、それに対して応答するサービスを作成します。

  1. スキルのサービスをホストするAWS Lambda関数を作成するのがもっとも手軽です。AWS Lambda(アマゾンウェブサービスの提供サービスの1つ)は、サーバーを管理することなくクラウドでのコード実行を可能にするサービスです。

    関連トピック: カスタムスキルをAWS Lambda関数としてホスティングする

    別の方法として、スキルのウェブサービスを構築して、任意のクラウドプロバイダーでホスティングすることもできます。カスタムスキルをウェブサービスとしてホスティングするを参照してください。

  2. スキルのコードを記述します。Lambdaを使用する場合は、Node.js、Java、Python、C#、Goで作成できます。スキルをウェブサービスとしてホストする場合は、どのプログラム言語でも使用できます。

  3. 開発者コンソールにて、エンドポイントを設定してスキルを更新します(例:Lambda ARN)。

    スキルのビルド(カスタムモデル)を参照してください。

  4. AlexaシミュレーターまたはAlexa搭載デバイスでスキルをテストします。

    スキルをテストするを参照してください。

  5. AlexaアプリのAlexaスキルストアに表示されるスキルのメタデータを更新します。

    スキルストアの詳細と公開範囲を定義するを参照してください。

リソース:

ステップ5: スキルのベータテスト(任意)

スキルが完成したら、スキルのベータテストを任意でセットアップできます。ベータテストでは、一般にではなく、個人的に選択した限定的なテストグループにのみスキルを公開できます。

ステップ6: スキルの認定を申請する

スキルを公開する準備が整ったら、認定の申請をします。ベータテストを実施中のスキルでも、審査に進むことができます。

  1. 開発者コンソールの認定ページで検証と機能テストを実行します。これらのテストにより、スキルの認定を申請する前に修正する必要のある問題を特定できます。

  2. 申請チェックリストを確認します。このチェックリストには、Amazonの認定チームが行うテスト項目が含まれているため、これらのテストすべてに合格すれば、認定プロセスにかかる時間が短縮されます。

  3. スキルを公開する準備が整い、認定チェックリストでスキルが要件を満たしていることを確認できたらスキルの認定を申請します。

リソース:

スキル公開後の流れ

公開されたスキルはAlexaアプリに表示されるので、ユーザーはスキルを有効にして使用できます。

開発者は、公開後も機能を拡張したり、問題を修正したり、エンドユーザーのエクスペリエンスを改善したりして、スキルをアップデートすることができます。継続的なスキル開発とスキルの再申請が必要な場合の推奨事項については、スキルをテストして認定を申請する: 公開後にスキルの修正やアップデートを行うを参照してください。


Last updated: Dec 28, 2021