自動車用Alexaスキルデザインのベストプラクティス



自動車用Alexaスキルデザインのベストプラクティス

Echo Autoなど、Alexa搭載車載デバイス用のスキルを開発する場合は、以下のベストプラクティスに留意してください。自動車スキルの詳細については、自動車運転用Alexaスキルを参照してください。

Alexa搭載車載デバイス用のスキルのデザイン

運転者も同乗者もドライブ中により多くのことを行いたいと考えているため、自動車はAlexaにとって楽しみな分野の1つです。音声を使用することで、運転者はハンドルを握り、視線は道路に向けたままで、生産性の高いエクスペリエンスを得ることができます。最も有用で人気のあるスキルが、自動車の環境に合わせて利用可能になります。自動車にどのようなシナリオが適切であるかの判断は開発者に委ねられていますが、このドキュメントでは、魅力的で快適なエクスペリエンスを実現するために開発者が導入できるいくつかのベストプラクティスを紹介します。

運転者向けのデザイン

対象ユーザーを検討する: スキルが車載環境で使用される場合、スキルを操作するのが運転者であるか、同乗者であるかは不明であるため、常にスキルを運転者向けに最適化しておくことが必要です。自動車に乗ると没入型の環境となるため、潜在的にスキルの平均セッション継続時間が増加する可能性がありますが、運転者は運転に最も注意を払う必要があることに注意してください。たとえば、あるパズルスキルで、ランダムに生成された単語の長い文字列を記憶することをユーザーに要求するモードがあるとします。この場合、車載エンドポイントのユーザー向けにはこのゲームモードを省略できます。

気が散るようなノイズや突然のノイズの使用を控える: 突然のノイズや繰り返すノイズで運転者を驚かせないようにしてください。また、運転者の気を散らす音や驚かせるような音は使用しないでください。

視覚要素に依存しない: すべてのスキルは、音声のみで使用した場合でも完全に機能する必要があります。車載環境でのスキルエクスペリエンスでは、ビデオ、アニメーション、Displayテンプレートに依存しないことが必要です。車載デバイスには画面がない場合があり、視覚コンテンツは気を散らせる原因となる可能性があるためです。さらに、ディスプレイカードの使用も制限して、代わりに音声ファーストのエクスペリエンスに注力してください。

運転中の状況に適したデザイン

スキルで提供する機能を決定するときには、運転者が運転中にどのような操作を実行したいかを考えてください。運転者は、通常、運転の時間をより楽しく、有効な時間にしたいと考えています。運転者が運転中により多くのことができるような状況を考えてください。やることリストに追加する項目を考えたり、頭を悩ませている問題に対する答えを求めていたりすることがあるかもしれません。もっと面白いルートで自宅に帰りたいと考える人もいるかもしれません。ここで焦点となるのは、運転者が何を考えているかということです。運転中にできることを考えるときには独創的な発想が必要です。

エクスペリエンスの継続性の実現

スキルを自宅でも外出先でも利用できるようにする: 自宅から外出先に持ち出すことができるようにエクスペリエンスのデザインを考えます。ユーザーは、通常、数多くの異なるデバイスでスキルを操作します。モバイル対応デバイスは、さまざまな異なる環境で使用できます。こうした新しい環境を、スキルで活用できるようにしてください。たとえば、ディナーで使用するレストランを検索できるスキルの場合、ユーザーが自宅にいるときは、さまざまな料理の検索に焦点を絞ることができます。Echo Showなどの画面付きAlexa搭載デバイスでは、結果を視覚化してユーザーをサポートすることも可能です。一方、ユーザーが車載環境でこのスキルを呼び出したときは、直接レストランに行くかどうかを確認できます。さらに、到着時刻によってレストラン情報を更新することもできます。

一時停止や中断を許可する: 運転の状況によって、運転者がAlexaとの対話に向けることができる注意のレベルは異なります。運転者が後でスキルを使用したいと考える場合もあります。スキルでは、関連するユーザーインテントを永続的なデータストアに保存することで、ユーザーがいつでもスキルを再び呼び出して、中断した時点から操作を続行できるようにすることが可能です。スキルから出したプロンプトにユーザーが応答できなかった場合、いつでもスキルを続行できることをユーザーに通知してから、スキルを終了させることができます。ユーザーが再びスキルを呼び出したときは、中断した時点から続行するかどうかをユーザーに確認できます。さらに、対話モデルにWaitインテントを追加して、「待って」「ちょっと待って」「1分待って」などのサンプル発話をサポートすることもできます。 このインテントを使用すると、スキルを直接終了し、スキルを再び呼び出すことで中断した時点から続行できることをユーザーに通知できます。

位置情報に対応したデザイン

スキルに位置情報サービスを統合して、状況に応じたエクスペリエンスを提供することを検討してください。ユーザーが近くの施設の検索や目的地に到着するまでの時間の確認を行えるようにすることができます。さらに、近くの場所を提案したり、地域の慣用表現で応答したりすることで、ローカライズされた応答を提供できます。たとえば、スポーツニュースを提供するスキルの場合、ユーザーがどこにいても、地域のスポーツチームの選手による録音済みの音声で応答することなどができます。

簡潔性

迅速にタスクを実行する: タスクをできるだけ迅速かつ効率的に実行することに重点を置きます。最初により多くの情報を求めることで、ダイアログでのやり取りの回数を最小限に抑えます。これは、ダイアログ管理を使用して、ユーザーが1回の発話ですべての情報を提供できるようにし、必要な場合にのみ補足の質問を行うことで実現できます。たとえば、ユーザーが面会の予定を予約できるスキルの場合、ユーザーが「今週火曜日の午後9時にカールとの面会を予約して」と話しかけることができるように設定できます。

応答を簡潔にする: すぐに必要な情報のみをユーザーに提供します。ほかにも利用可能な情報がある場合は、いつでも追加の情報を要求できることをユーザーに知らせるようにします。質問は簡単なものにし、続行するためにユーザーが大量の情報を覚えておく必要がないようにしてください。たとえば、ユーザーがレシピスキルに調理の手順を尋ねた場合、スキルで2つの文から成る概要を示してから、材料のリストまたは調理の手順を尋ねるようにユーザーに指示できます。

リストの長さを検討する: スキルが音声で長いリストを提供すると、ユーザーはたくさんの情報を記憶しなければなりません。そうならないように、明確なオプションを提供し、リストの長さを制限します。多くのオプションを提示する必要がある場合は、ユーザーが追加の情報を要求できるようにして、応答を複数ページに分割できます。たとえば、「ファーストストリート、ジャクソンアベニュー、その他のうち、どこのコーヒーショップに行きますか?」のように質問します。 可能であれば、リストではなく、二者択一の選択肢を提供することをお勧めします。たとえば、「最初のエピソードと最新のエピソード、どちらを再生しますか?」のように質問します。

アプリやスマートフォンでの対話の制限

アプリの対話を制限する: Alexaアプリとの対話が必要になるシナリオはいくつかありますが、スキルが車載環境で使用されている場合、ユーザーへの追加の照会は制限してください。開発者のアプリまたはAlexaアプリにユーザーを誘導する必要がある場合は、安全な状況で操作を行うように注意を促します。たとえば、「追加情報をAlexaアプリに送りました。安全な状況になったときに確認してください」のように指示します。

アカウントリンクを使用せずにユーザーがスキルを有効にできるようにする: アカウントリンクのプロセスでは、ユーザーがAlexaアプリに認証情報を入力する必要がありますが、運転中はこの情報を求めないようにしてください。アカウントリンクを必要としない機能の場合は、スキルが一部のユーザーインテントに直接応答できるエクスペリエンスを検討します。スキルのコンテンツでアカウントリンクが必要な場合は、車載デバイス以外のデバイスでスキルと対話するとき、または安全な状況になったときにアカウントをリンクするようユーザーに提案できます。たとえば、注文するためにはアカウントリンクが必要なファーストフードスキルを考えてみます。車載環境では、ユーザーが最も近いファーストフード店を尋ねた場合、スキルはユーザーにアカウントリンクを求めることなく応答できます。ユーザーが自宅で同じ質問をした場合は、応答を行った後で、今後外出中でも注文ができるように、アカウントをリンクすることをユーザーに提案できます。