スキルにAlexa広告IDを追加する手順


スキルにAlexa広告IDを追加する手順

スキルでAlexa広告IDを使用することで、興味・関心に基づく広告の配信や広告分析レポートの生成ができます。スキルが広告を配信することを示す場合、Alexaは一意の広告IDと、ユーザーの興味・関心に基づく広告受け取りの設定をスキルに送信します。広告IDの概要については、Alexa広告IDについてを参照してください。

Alexaカスタムスキル、Alexa音楽スキル、Echo Show用ビデオスキルにAlexa広告IDを追加するには、以下の手順を完了してください。

advertisingオブジェクト

広告を宣言している認定済みスキルの場合、Alexaはスキルへのリクエストにadvertisingオブジェクトを含めます。このオブジェクトは、スキル内広告に関するユーザーのカスタマイズ設定を提供します。

プロパティ 説明 必須

advertisingId

OpenRTB API仕様ifaアトリビュートにマッピングされる、ユーザーによるリセットが可能な一意の識別子です。

形式は、ハイフンで区切られた、バージョン4のUUID文字列(8-4-4-4-12)です。
例: E0DE19C7-43A8-4738-AfA7-3A7f1B3C0367

文字列

limitAdTracking

ユーザーが興味・関心に基づく広告の受け取りを希望しているかどうかを示します。ユーザーが興味・関心に基づく広告と追跡を利用しないことを選択している場合は、trueに設定します。
limitAdTrackingプロパティは、OpenRTB API仕様のlmtアトリビュートにマッピングされます。

ブール値

前提条件

advertisingオブジェクトを使用するには、スキルが次の要件を満たす必要があります。

広告IDを追加する手順

Alexaカスタムスキル、音楽スキル、Echo Show用ビデオスキルにadvertisingオブジェクトを追加するには、以下の手順を完了してください。

  1. 広告ID用にスキルをデザインします
  2. advertisingオブジェクトにアクセスします
  3. スキルを広告用に有効にします(カスタムスキルと音楽スキルのみ)。
  4. スキルのテストと認定を行います

ステップ1: 広告ID用にスキルをデザインする

各リクエストでadvertisingオブジェクトを使用するようにスキルをデザインします。コードでは、advertisingIdへのすべてのアクセスの前に、limitAdTrackingフラグを確認するコードを配置します。limitAdTracking == trueの場合、ユーザーの選択に対応して追跡を無効にする必要があります。

ユーザーは、スキルセッションの最中または実行後に、いつでも広告IDをリセットし、興味・関心に基づく広告の受け取りの設定を変更できるため、広告のプロパティをキャッシュしないでください。Alexaは、次回のリクエストで最新の値をスキルに送信します。ユーザーによる明示的な同意がない限り、新しいadvertisingIdを以前のadvertisingIdや以前のadvertisingIdに紐づけされたデータに関連付けることはできません。また、ユーザーによる明示的な同意がない限り、advertisingIdに個人データを一切関連付けないでください。

ユーザーが興味・関心に基づく広告を受け取らないことを選択している場合でも、advertisingIdを分析に利用できますが、追跡と興味・関心に基づく広告を無効にする必要があります。

一部のリクエストでは、Alexaがadvertisingオブジェクトを含めない場合があります。advertisingIdを使用する場合でも、使用しない場合でも実行できるようにスキルをデザインします。

ステップ2: コードで広告IDにアクセスする

Alexaは、スキルタイプに基づいてスキルへの各リクエストにadvertisingオブジェクトを含めます。

  • カスタムスキルの場合、Alexaは、スキルへのリクエストのcontextオブジェクトにadvertisingオブジェクトを含めます。
  • 音楽スキルの場合、Alexaは、スキルへのリクエストのRequestContextオブジェクトにadvertisingオブジェクトを含めます。このadvertisingオブジェクトは音楽スキルとラジオスキルで利用できます。
  • Echo Show用ビデオスキルの場合、Alexaは、GetPlayableItemsMetadata APIのpayloadadvertisingオブジェクトを含めます。

各リクエストからadvertisingオブジェクトにアクセスすることで、ユーザーの興味・関心に基づく広告受け取りの選択を特定します。

以下の音楽スキルとビデオスキルの例では、ユーザーが興味・関心に基づく広告を受け取らないことを選択した場合の設定を示します。カスタムスキルの例も同じですが、オブジェクト名が大文字で始まるAdvertisingになります。

"advertising": {
    "advertisingId": "8D5E212-165B-4CA0-909B-C86B9CEE0111",
    "limitAdTracking": true
}

"advertising": {
    "advertisingId": "00000000-0000-0000-0000-00000000",
    "limitAdTracking": true
}

以下の例では、ユーザーが興味・関心に基づく広告を受け取ることを選択した場合の設定を示します。

"advertising": {
    "advertisingId": "8D5E212-165B-4CA0-909B-C86B9CEE0111",
    "limitAdTracking": false
}

ステップ3: スキルが広告を配信することを宣言する

Alexaがスキルにadvertisingオブジェクトを送信する前に、開発者はスキルで広告を配信することを宣言した後、スキルの認定を申請する必要があります。Amazonがスキルを認定するまで、スキルはadvertisingオブジェクトを受け取りません。

スキルでの広告配信の宣言は、Alexa開発者コンソールで行います。または、スキルマニフェストを直接更新してスキルでの広告配信を宣言できます。

Alexa開発者コンソールでスキルでの広告配信を宣言する

  1. Alexa開発者コンソールにサインインします。
  2. スキルの一覧からスキルを見つけ、アクションを選択のドロップダウンから編集を選択します。
  3. 次に公開ページに移動します。
  4. 日本語(日本)のストアでのプレビューページのプライバシーポリシーのURLで、プライバシーポリシーのURLを入力した後、保存して続行をクリックします。
  5. プライバシーとコンプライアンスページのこのスキルで広告は表示されますか?で、はいを選択します。
  6. リンクをクリックしてAlexaスキルの広告に関するポリシーを読んだ後、チェックボックスを選択して条件を読み準拠していることを確認します。
  7. 設定を保存するには、保存して続行をクリックします。

スキルマニフェストでスキルでの広告配信を宣言する

  1. エディターでスキルマニフェストファイルを開きます。
  2. privacyAndComplianceセクションに移動します。
  3. 広告配信を宣言するには、trueに設定したcontainsAdsプロパティを追加します。
  4. サポートする各ロケールについて、localesオブジェクトとロケール文字列およびprivacyPolicyUrlを含めます。
    ロケールごとに個別のプライバシーポリシーURLが必要です。
  5. マニフェストファイルを保存します。
  6. 変更後のマニフェストをデプロイするには、Alexa Skills Kitコマンドラインインターフェースを使用します。

次の例に、広告を宣言するスキルマニフェストを示します。

"privacyAndCompliance": {
    "allowsPurchases": false,
    "usesPersonalInfo": false,
    "isChildDirected": false,
    "isExportCompliant": true,
    "containsAds": true,
    "locales": {
       "ja-JP": {
         "privacyPolicyUrl": "https://www.example-uspolicy.com",
          "termsOfUseUrl": "https://www.example-usterms.com"
        },
        "en-CA": {
         "privacyPolicyUrl": "https://www.example-capolicy.com",
          "termsOfUseUrl": "https://www.example-caterms.com"
        }
    }
}

ステップ4: スキルのテストと認定を行う

スキルの認定を申請する前に、ユーザーのカスタマイズ設定のオプトイン、オプトアウト、リセットオプションを処理できることを確認します。

認定の遅延を回避するために、スキルがAlexa広告IDのポリシー要件を満たしていることを確認します。検証を実行した後、スキルの認定を申請できます。

スキルの認定後、Alexaはスキルへのリクエストにadvertisingオブジェクトを含めます。


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最終更新日: 2023 年 04 月 06 日