ASK SDKのセットアップ
このガイドでは、Alexaスキルを開発する準備としてASK SDK for Pythonをインストールする方法を説明します。
前提条件
ASK SDK for PythonにはPython 2(2.7以上)またはPython 3(3.6以上)が必要です。続行する前に、サポートされているバージョンのPythonがインストールされていることを確認してください。バージョンを表示するには、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
$ python --version
Python 3.8
Pythonの最新バージョンはこちらからダウンロードできます。
ASK SDK for Pythonをプロジェクトに追加する
ASK SDK for Pythonは、Python Package Index(PyPI)からコマンドラインツールpip
を使用してダウンロードおよびインストールできます。Python 2バージョン2.7.9以降またはPython 3バージョン3.4以降を使用している場合、pip
はPythonとともにデフォルトでインストールされています。
多くのPython開発者は仮想環境で作業をおこないます。隔離されたPython環境として使用でき、プロジェクトの依存関係やパッケージのバージョンの管理に便利であるためです。SDKを仮想環境にインストールするのが、最も簡単な開始方法です。SDKを仮想環境にセットアップするセクションを参照してください。
もうひとつの選択肢は、ASK SDK for Pythonを特定のフォルダにインストールすることです。こうすることで、必要な依存関係を確実にインストールでき、完成したスキルに必要なファイルを簡単に見つけてデプロイできます。SDKを特定のフォルダにセットアップするセクションを参照してください。
ask-sdk
を選ぶのが最も簡単です。標準SDK配布パッケージには、SDKのコアパッケージ、モデルパッケージ、DynamoDBにスキルのアトリビュートを格納できるようにするAmazon DynamoDB永続アダプターのパッケージが含まれます。ask-sdk
の標準配布パッケージすべてを使う必要がない場合、コアパッケージのみをインストールし、後からアドオンパッケージを個別に追加できます。その場合には、以下のセクションの
pip install <パッケージ名>
コマンドで、パッケージ名を、コアパッケージではask-sdk-core
に、DynamoDB永続アダプターアドオンではask-sdk-dynamodb-persistence-adapter
に変更します。オプション1: SDKを仮想環境にセットアップする
このオプションではvirtualenv
パッケージをインストールする必要があります。virtualenv
は隔離されたPython環境を作成するツールです。最初に、コマンドプロンプトから次のコマンドを使用して、パッケージをインストールします。
$ pip install virtualenv
次に、Alexaスキル用の新規フォルダを作成して、そのフォルダに移動します。
$ mkdir skill
$ cd skill
次に、以下のコマンドを使ってskill_env
という仮想環境を作成します。
$ virtualenv skill_env
次に、仮想環境をアクティブ化して、SDKをインストールします。
次のコマンドを実行して、仮想環境をアクティブ化します。
$ source skill_env/bin/activate
コマンドプロンプトのプレフィックスが(skill_env)になり、仮想環境内で作業していることを示します。以下のコマンドを使用してASK Python SDKをインストールします。
(skill_env)$ pip install ask-sdk
使用するPythonのバージョンによって、SDKがskill_env/lib/Python3.6/site-packages
フォルダにインストールされます。site-packagesフォルダ内には次のようなディレクトリがあります。
ask_sdk
ask_sdk_core
ask_sdk_dynamodb
ask_sdk_model
boto3
...
次のコマンドを実行して、仮想環境をアクティブ化します。
$ skill_env\Scripts\activate
コマンドプロンプトのプレフィックスが(skill_env)になり、仮想環境内で作業していることを示します。以下のコマンドを使用してASK Python SDKをインストールします。
(skill_env)$ pip install ask-sdk
SDKはskill\Lib\site-packages
フォルダにインストールされます。site-packagesフォルダ内には次のようなディレクトリがあります。
ask_sdk
ask_sdk_core
ask_sdk_dynamodb
ask_sdk_model
boto3
...
オプション2: SDKを特定のフォルダにセットアップする
最初に、コマンドプロンプトからAlexaスキル用の新規フォルダを作成して、そのフォルダに移動します。
$ mkdir skill
$ cd skill
次に、pipを使用してASK SDK for Pythonをインストールします。-t
というオプションは、特定のフォルダをインストールのターゲットにします。
$ pip install ask-sdk -t skill_env
このコマンドはskill
フォルダ内にskill_env
というフォルダを作成してASK SDK for Pythonとその依存関係をインストールします。これで、skill
ディレクトリにはskill_env
フォルダが含まれ、その中には次のディレクトリが含まれているはずです。
ask_sdk
ask_sdk_core
ask_sdk_dynamodb
ask_sdk_model
boto3
...
setup.cfg
ファイルをask-sdkディレクトリに追加することで、この問題を簡単に回避できます。[install]
prefix=
skill_envフォルダに移動して、pip installコマンドを実行します。
$ cd skill_env
$ pip install ask-sdk -t .
詳細についてはhomebrewドキュメントで確認してください。
次のステップ
プロジェクトにSDKを追加したので、スキルの開発を開始できます。次の初めてのスキル開発セクションに進み、基本のスキル開発の手順をご覧ください。