Fire OSの概要
Fire OSは、AmazonのFire TVやFireタブレットで動作するオペレーティングシステムです。Fire OSはAndroidをベースにしているので、Androidで動くアプリであれば、ほぼ確実にAmazonのFireデバイスでも動作します。アプリとAmazonの互換性は、アプリテストサービスを通じて簡単に確認可能です。アプリのAndroidコードを調整しなくても、Amazonのプラットフォームで公開できる場合もあります。
Fire OSのバージョン
Fire OSには、以下の3つのバージョンがあります。
- Fire OS 7: Android 9ベース(Pie、APIレベル28)。詳細については、Fire OS 7搭載Fire TV対応アプリの開発についてを参照。
- Fire OS 6: Android 7.1ベース(Nougat、APIレベル25)。詳細については、Fire OS 6搭載Fire TV対応アプリの開発についてを参照。
- Fire OS 5: Android 5.1ベース(Lollipop、APIレベル22)。
各種Fire TVデバイスとFire OSバージョンの対応関係を以下の表に示します。
仕様の詳細については、Fire TVのデバイス仕様を参照してください。
ほとんどのFireデバイスは、無線でアップデートを受信し、Fire OSを自動更新します。すべてのFireデバイスが、同じFire OSバージョンのプッシュ配信を同時に受け取るわけではありません。多くの場合、デバイスごとに異なるタイミングでアップデートがロールアウトされます。
Fire OSバージョンを確認するには、[設定] > [端末] > [Fire TV] の順にクリックし、「ソフトウェアバージョン」の詳細を確認します。Fire OSバージョンのリリースノートは、エンドユーザー向けドキュメントのFire TV Device Software Updates(Fire TVデバイスのソフトウェアアップデート)で確認できます。
サービスの違い
コアの部分では、Fire OSとAndroidは同じ基盤を使用しています。両者の主な違いはサービスにあります。Fire OSでは、ブラウズ、位置情報、メッセージング、支払いなどのアクティビティにGoogleのサービスではなくAmazonのサービスが使用されることがあります。最も大きな違いは、アプリを公開するために、GoogleではGoogle Playストアを利用するのに対し、AmazonではAmazonアプリストアを利用する点です。
AndroidアプリでGoogleのサービスに接続している場合、AndroidアプリをFire OSプラットフォームに移植する際に、Amazonのサービスを利用する必要があります。
アプリを開発する際は、標準のAndroidドキュメントに従ってください。AmazonのFire OSプラットフォームで考慮すべき相違点がある場合は、このサイトのドキュメントで説明しています。
Fire OSでは、可能な限りAndroidと同等のサービス(Googleのサービスを除く)を提供し、開発者が別の開発プラットフォームについて学習したり、既存のAndroidアプリを変更したりする必要がないように配慮しています。
下表でGoogleのサービスとAmazonのサービスの対比をご確認ください。