カタログ統合を始める


カタログ統合を始める

カタログ統合とは、メディアをAmazonに申請してユーザーに表示できるようにするプロセスのことです。まず、特定のXMLスキーマ(カタログデータ形式すなわちCDF)に準拠したカタログファイルで、対象のメディア(映画、TV番組)に関するすべてのメタデータを定義します。

次に、Amazonで統合できるようにこのカタログファイルをS3バケットにアップロードします。Amazonは、カタログを取り込んだ後にいくつかの重複排除プロセスを実行し、メディアのメタデータを1つのマスターコンテンツデータベースに統合します。このデータベースのコンテンツは、複数のデバイスにわたって統一的にユーザーに表示できます。

統合されたカタログメタデータとデバイスのやり取り

カタログ統合は、特定のデバイスへの配信とは関連付けられていません。Fire TV、Echo Show、Echo Spot(および該当するそのほかの画面付きAlexa対応エンターテインメントデバイス)は、取り込まれたカタログのコンテンツとさまざまな形でやり取りして、メディアを再生できます。すべてのデバイスが同じ方法でカタログデータとやり取りするわけではありません。

たとえばFire TVでは、ユニバーサル検索・閲覧機能を独自に使用して、IMDbまたはAmazonビデオにマッチするカタログ統合されたTV番組や映画などのコンテンツを検出することができます。ユニバーサル検索・閲覧機能の主な利点は、コンテンツの検出を可能にすることです。これは、検索がアプリ固有ではなく、Amazonにカタログが統合されたすべてのアプリで「ユニバーサル(全般的)」に行えることによるものです。

Fire TVでも使用されているビデオスキルAPIを利用すると、ユーザーは、インストールし(サインインなどによって)権限を与えたアプリですぐ再生可能なメディアと、やり取りすることができます。ユーザーが「『インターステラー』を再生して」などと呼びかけると、Fire TVはすぐにNetflixを開き、「インターステラー」の再生を開始します。Netflixがインストールされていない場合や、Netflixにサインインしていない場合、Fire TVはメディアを再生しません。したがって、ビデオスキルAPIはコンテンツの検出ではなく、ユーザーエンゲージメントのためのものです。

Echo ShowとEcho SpotにはビデオスキルAPIが組み込まれていますが、ユニバーサル検索・閲覧機能はありません。ビデオスキルAPIを使用すると、ユーザーが有効にして権限を与えたスキル(アプリではなく)から動画コンテンツを再生できます。どちらの場合も、統合されたカタログコンテンツをさまざまなデバイスに表示できます。全体として、統合されたカタログとやり取りする方法はデバイスによって異なりますが、カタログ統合のプロセスは変わりません。

カタログ統合の要件

カタログ統合プロセスを開始する前に、以下の要件を満たしている、または容易に満たせることを確認してください。

  • IMDbとの統合: カタログ統合の利用は、IMDbへの統合に値する映画やTV番組を取り扱うアプリに限定されます。IMDbの対象となるメディアの詳細については、IMDb New Title Submission FAQs(IMDbへの新規タイトルの申請に関するよくある質問(FAQ))を参照してください。
  • メディアのメタデータに容易にアクセスできる: データベースからメディアのメタデータをエクスポートする必要があります。エクスポートできない場合は、手動でカタログファイルを作成する必要があります。メタデータをエクスポートした後、情報を構造化するカタログファイルをカタログデータ形式スキーマに従って作成する必要があります。
  • アマゾンウェブサービス(AWS)アカウント: 組織内のだれかがAWSアカウントを持ち、AWS S3ツールに習熟しているか習熟する意欲がある必要があります(詳細については、AWSアカウントのセットアップに関するページを参照してください)。 取り込むカタログをFire TVで取得できるように、コマンドラインインターフェイス(CLI)を使用していくつかのAWSコマンドを実行し、カタログファイルをAWSにアップロードする必要があります。Amazonでは、AWS SDKを使用してこのプロセスを自動化することを推奨しています。
  • オンボーディングプロセスとセットアップ: カタログ統合をテストするためのサンドボックスとなるシステムをセットアップするには、2週間かかります。また、Amazon側の担当者が、統合プロセスへの開発者のオンボーディングを行う必要もあります。担当者が不明な場合は、お問い合わせください。
  • マッチングを行うための最小限のフィールド: マッチングのためのメタデータを提供するには、必須フィールドと追加フィールドを指定する必要があります。Titleフィールドは必須です。2つ以上(理想としては3つ以上)の追加フィールドも指定する必要があります。追加フィールドは、 ReleaseYearCredits(役者および監督)RuntimeMinutesSeasonInShowまたはSeasonID(SeasonIDは有効なシーズンに言及している必要がある)、ShowTitleまたはShowIDから指定できます。
  • プロセスを自動化するためのスクリプト: カタログの作成とアップロードのプロセスには複数の手順が必要ですが、自動化により簡略化することが可能です。このプロセスの自動化と簡略化を行うためのcronジョブのスクリプト作成とセットアップに、1名の開発者を割り当てることを検討してください。

カタログ統合プロセスの概要

カタログ統合プロセスの大まかな手順は次のとおりです。

以下に、これらの各手順について詳しく説明します。

カタログのアップロードに関するガイドラインと期待値

カタログ統合に参加するコンテンツのプロバイダーは、以下のガイドラインに沿ってカタログの更新やアップロードを行う必要があります。また、新しいカタログをアップロードした後の種々の待機時間について事前に想定しておいてください。

カタログファイルのアップデート間隔の要件

カタログデータを最新の状態に保つために、次のリフレッシュ間隔でカタログを更新することが求められます。

  • カタログは、変更の有無を問わず、週に少なくとも1回はアップロードしてください。アップロード処理はスクリプト化などの手段を用いて自動化し、最新のカタログが週に1回以上の頻度でアップロードされるようにしてください。
  • 正常に統合された最新のカタログファイルが3週間以上前のものである場合、アプリのカタログ統合は無効化されます(つまり、カタログが3週間以上前のものである場合や、カタログの統合に3週間以上失敗している場合は、カタログ統合が無効になります)。

カタログコンテンツのリフレッシュ間隔

カタログコンテンツを更新しても、視聴者がすぐに利用できるようになるわけではありません。更新内容は、次のことが行われた後にデバイスに表示されます。

  • Amazonがカタログを統合する: Amazonは、新しくアップロードされたカタログファイルの検証と統合を、設定された間隔で定期的に行います。Fire TVの場合、統合は4時間ごとに行われます。このため、Fire TVの場合、新しいカタログをアップロードしてから統合が正常に完了するまでに、最大で4時間の待機時間が発生します。
  • オンデバイスキャッシュが期限切れになる: デバイスには、カタログのリフレッシュ間隔よりも長く持続するオンデバイスキャッシュがあります。たとえば、Fire TVの番組やシーズンのオンデバイスキャッシュは、最大で10時間持続します。その結果、一部のコンテンツでは、カタログがアップロードされてから視聴者が利用できるようになるまでに最大で14時間(統合間隔として4時間、オンデバイスキャッシュで10時間)の遅延が発生する可能性があります。

カタログ統合に関するよくある質問(FAQ)

Q: カタログ統合とは何ですか。
A: カタログ統合により、AmazonはFire TV、Echo Show、Echo Spotなどのエンターテインメントデバイスで対象のコンテンツを表示できます。
Q: カタログ統合の一般的なプロセスの概要を教えてください。
A: 基本的には、コンテンツのプロバイダーが、メディアのメタデータが含まれるカタログファイルを作成します。カタログファイルはAmazonのカタログデータ形式(CDF)スキーマに従います。カタログファイルを検証した後は、それをAmazonのAWS S3サービスにアップロードし、統合プロセス中にエラーが発生しなかったことを確認します。
Q: このカタログの更新プロセスはどのくらいの頻度で実施する必要がありますか。
A: Amazonでは、カタログのエクスポートとアップロードのプロセスの自動化にエンジニアまたは開発者を1名割り当てることを推奨しています。カタログは週に1回以上アップロードする必要がありますが、統合間隔が許す限り何度でもカタログファイルをアップロードできます(Fire TVの場合、この統合間隔は4時間です)。注意: カタログに実際に変更が加えられているかどうかにかかわらず、少なくとも3週間に1回はカタログをアップデートする必要があります。 3週間以上経過したカタログファイルは古いカタログファイルとして扱われ、そのカタログのコンテンツは削除されます。カタログの内容が古くなったことが原因で無効になるリスクを回避するには、カタログが更新されたかどうかにかかわらず、アップロードプロセスを毎週実行するように設定してください。
Q: このプロセスにはかなり専門的な作業が含まれているようですが、組織内のどのような人物が担当すべきでしょうか。
A: カタログファイルの作成およびアップロードの担当者としては、エンジニアかITプロフェッショナルが適しています。Amazonでは、エンジニアにこのプロセスの自動化作業を割り当てることを強く推奨しています。エンジニアが確保できない場合は、XMLの取り扱いとコマンドラインインターフェイスを使用したコマンドの実行に慣れている人物が、カタログファイルの作成およびアップロードを担当するとよいでしょう。

次のステップ

カタログ統合を開始するには、 手順1: カタログファイルを作成するを参照してください。