System X-Rayのオーバーレイ


System X-Rayのオーバーレイ

System X-Rayは、Amazon Fire TVデバイスのアプリやシステムの問題を特定する際に役立つ、あらゆる開発者向けのツールです。System X-Rayはシステムの指標を瞬時に収集し、画面上にオーバーレイとして表示してくれます。オンにすると、ビデオの再生中やゲームのプレイ中など、ユーザーがアプリを実行しているときにも、オーバーレイが画面に常に表示されるようになります。

System X-Rayは、Fire OSバージョン5.0.2以降を搭載しているすべてのAmazon Fire TVおよびFire TV Stickデバイスで利用できます。

System X-Rayを有効にする

開発者ツールメニューは、複数の方法で起動できます。

  • リモコンの場合: D-Pad(ナビゲーション)で [選択] と [] を同時に5秒間長押しします。その後、リモコンの [メニュー] ボタンを押します。
  • Amazonゲームコントローラーの場合: [A] と [Y] を同時に5秒間長押しします。その後、コントローラーの [メニュー] ボタンを押します。
  • adbを用いてFire TVに接続している場合:接続中のコンピューターで次のコマンドを実行し、ダイアログボックスを表示します。adb shell am start com.amazon.ssm/com.amazon.ssm.ControlPanel

[開発者ツールメニュー] ダイアログボックスが表示されたら、System X-Rayを [ON] にします。

(ダイアログボックスを閉じるには、[戻る] ボタンをクリックします)

System X-Rayを有効にしたときの表示画面

System X-Rayをオンにすると、横長の長方形のオーバーレイが画面に現れます。オーバーレイには、さまざまな情報が表示されます。

System X-Rayのオーバーレイは、アプリの変更やAmazon Fire TVの移動操作を行っている際も表示され続けます。System X-Rayのオーバーレイは次の4つのセクションに分かれています。

ディスプレイ(DIS)

ディスプレイセクションには、次の情報が表示されます。

  • HDMIモード: ディスプレイの物理的な高さ(ピクセル単位)とリフレッシュレート(1秒あたりのフレーム数)が表示されます。たとえば、「1080p 60」と表示される場合は、ディスプレイの物理的な高さが1080ピクセルであり、リフレッシュレート(1秒あたりのフレーム数)が60であることを表しています。
  • HDCP: HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)のバージョンを示しています。Amazon Fire TVでは、HDMIケーブルからテレビに送信されるコンテンツの暗号化にHDCPを使用します。

Amazon Fire TVでは、[設定] > [ディスプレイとサウンド] > [Display] > [Video Resolution] の順に移動して解像度を変更できます。ただし、ネットワークやシステムリソースの状態を考慮し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、ユーザーがどの解像度を選択した場合でもアプリでその解像度を変更することができます。たとえば、YouTubeアプリでビデオを再生する際にネットワーク接続が遅い場合は、再生がスムーズに継続するようアプリによって解像度を下げることができます。

CPU

CPU(中央処理装置)セクションには、デバイスのコアごとにリアルタイムのCPU使用率(%)が異なる色で表示されます。各列がそれぞれのコアを表しています。CPUの使用率は次のように表示されます。

  • 0%~33%(低使用率):で表示
  • 34%~66%(中使用率):オレンジで表示
  • 67%~100%(高使用率):で表示

Amazon Fire TVデバイスにコアが2つしかない場合(Fire TV Stickの場合)、表示される列は2つとなります。

CPU使用率は、CPUを大量に消費するアプリを特定する際に役立ちます。使用率が常に高いコアがある場合、処理をマルチスレッド化する必要がある可能性があります。

メモリ

メモリセクションには、アプリ)、そのほかグレー)、使用可能)のラベルが付いたバーが表示されます。

  • フォアグラウンドアプリのメモリ(青): メモリの使用量(厳密には、GPUメモリではなく、フォアグラウンドアプリのPSS(Proportional Set Size))とフォアグラウンドアプリのパッケージ名が表示されます。フォアグラウンドアプリのパッケージ名はバーの下に表示されます。ホーム画面の場合は、com.amazon.tv.launcherがアプリ名として表示されます。
  • そのほかのメモリ(グレー): そのほかのアプリによるメモリの使用量が表示されます。
  • 使用可能なメモリ(白): デバイス内の使用能な(空き)メモリが表示されます。

この例では、44.7MBのメモリがAmazon Fire TVランチャーに、744.8MBがシステム全体によって使用されており、849.3MBが使用可能です。

メモリ情報を使って次のような問題を特定できます。

  • アプリのメモリリーク
  • 過度のメモリ消費
  • デバイスのメモリ不足

ネットワーク

ネットワークセクションは、Wi-Fi信号の強度、デバイス全体のダウンロード速度、表示されるアプリのダウンロード速度を示します。ラベルの説明は次のとおりです。

  • RSSI(受信信号強度): Wi-Fi信号の強度をdBm単位(無線信号の値)で表示します。バーは信号の強度を示しています。CPUセクションと同じ色分けで問題の深刻度が表されます(は強い信号、オレンジは中程度の信号、は弱い信号を表します)。数値は常に負の数です。信号が強いと数値は0に近づきます。Amazon Fire TVがWi-Fiではなく有線で接続されている場合、RSSIは表示されません。
  • システム: デバイスに実際にダウンロードされているデータ量(bps単位)が測定されます(表示されているアプリとバックグラウンドのアプリの両方を含みます)。これは、利用可能な帯域幅を示すものではありません。0bpsと表示されている場合、その瞬間はデータがダウンロードされていません。
  • 表示: 表示中のアプリ(フォアグラウンドのアプリ)によって実際にダウンロードされているデータ量(bps単位)が測定されます。この数値は、システムのダウンロード速度よりも高くなることはありません。

ネットワークセクションの情報は、次のような問題の診断に役立ちます。

  • 接続の問題
  • 低速なダウンロード
  • 低品質のストリーム(メディアプレーヤーによって選択されたストリーム)

関連項目

詳細については、以下を参照してください。