カスタムスキルのビルド手順


カスタムスキルのビルド手順

カスタム音声対話モデルのスキルでは、ユーザーがスキルと対話するため使うフレーズや発話を、開発者が定義します。このガイドでは、カスタムスキルを新規作成する手順を紹介します。簡単なカスタムスキルを作成するステップバイステップのチュートリアルについては、チュートリアル: 開発者コンソールで初めてのAlexaスキルを作成するを参照してください。

作成するスキルに最適なモデルがカスタム対話モデルでよいかを確認したい場合、 カスタム対話モデルと各プリビルドモデルの違いについては、音声対話モデルについてを参照してください。

カスタムスキルを作成するには、以下の手順を実行します。

前提条件

カスタムスキルを作成する際に必要なものは以下のとおりです。

  • Amazon開発者アカウント。日本語のスキルを開発してテストするには、Amazon.co.jpのアカウントを使用します。作成済みでない場合は、Amazon.co.jpにアクセスして新しいアカウントを作成してください。アカウントは無料です。
  • アマゾンウェブサービス(AWS)アカウント。AWSアカウントを使用すると、サービスの無料利用枠の一部としてリソースにアクセスできます。スキルコードはAWS Lambdaでホストします。
  • Alexa搭載デバイス(Amazon Echoなど)。Echoへのサインインには、Alexa開発者アカウントと同じ認証情報を使用してください。
  • モバイルデバイスにインストールしたAmazon Alexaアプリ。Alexaアプリのダウンロード手順については、AmazonウェブサイトのAlexaアプリをダウンロードするを参照してください。モバイルデバイス上のAlexaアプリへのサインインには、Alexa開発者アカウントと同じ認証情報を使用してください。

カスタムスキルのビルド手順

カスタムスキルを作成するには、次の手順を実行します。

  1. スキルのプランニングとデザインを行います。
  2. 開発者コンソールでスキルを作成します。
  3. 対話モデルを作成します。
  4. スキルコードを記述してテストします。
  5. スキルのベータテスト(任意)を行います。
  6. スキルの認定を申請します。

ステップ1: スキルのプランニングとデザインを行う

コードを記述する前に、ユーザーエクスペリエンスを検討し、スキルのプランニングとデザインを行います。

スキルのプランニングとデザインを行うには

  1. スキルでユーザーに提供したい価値について考えます。詳細については、スキルの価値提案を決定するを参照してください。
  2. ユーザーエクスペリエンスを強化する方法について検討します。たとえば、スキル内課金の追加画面を使用した対話のサポートオーディオの変更スキルのアクセシビリティの改善が可能です。また、スキルを有料スキルとして定義したり、ほかのマーケットに公開したりすることもできます。
  3. 音声ユーザーインターフェースをデザインします。このインターフェースで、ユーザーがスキルとどのように対話するかを定義します。ガイダンスとベストプラクティスについては、デザインの構成要素を作成するを参照してください。

リソース:

ステップ2: 開発者コンソールでスキルを作成する

手順に従って開発者コンソールで新しいスキルを作成します。モデルの選択画面で、カスタムモデルを選択します。.

ステップ3: 対話モデルを作成する

対話モデルとは、インテント、サンプル発話、ダイアログモデルの集合体のことです。

  • インテント:スキルが処理できるリクエストのことです。
  • インテントでは、スロットと呼ばれる引数を任意で使用することもできます。
  • サンプル発話:ユーザーがスキルと対話するために使用する単語やフレーズに、インテントをマッピングします。
  • ダイアログモデル:スキルが必要とする情報と、Alexaがユーザーとの対話における情報を収集および確認するときに使用できるプロンプトを特定します。

これらのコンポーネントは、次の2つの方法で作成できます。

リソース:

ステップ4: スキルコードを記述してテストする

スキルのコーディングでは、主にAlexaサービスからリクエストを受け取り、それに対して応答するサービスを作成します。

  1. スキルのサービスをホストするAWS Lambda関数を作成するのがもっとも手軽です。AWS Lambda(アマゾンウェブサービスの提供サービスの1つ)は、サーバーを管理することなくクラウドでのコード実行を可能にするサービスです。

    関連トピック: カスタムスキルをAWS Lambda関数としてホスティングする

    別の方法として、スキルのウェブサービスを構築して、任意のクラウドプロバイダーでホスティングすることもできます。カスタムスキルをウェブサービスとしてホスティングするを参照してください。

  2. スキルのコードを記述します。Lambdaを使用する場合は、Node.js、Java、Python、C#、Go、Ruby、PowerShellで作成できます。スキルをウェブサービスとしてホストする場合は、どのプログラミング言語でも使用できます。

  3. 開発者コンソールにて、エンドポイントを設定してスキルを更新します(例:Lambda ARN)。

    スキルのビルド(カスタムモデル)を参照してください。

  4. AlexaシミュレーターまたはAlexa搭載デバイスでスキルをテストします。

    スキルをテストするを参照してください。

  5. AlexaアプリのAlexaスキルストアに表示されるスキルのメタデータを更新します。

    スキルストアの詳細と公開範囲を定義するを参照してください。

リソース:

ステップ5: スキルのベータテストを行う(任意)

スキルが完成したら、スキルのベータテストを任意でセットアップできます。ベータテストでは、一般公開はせず、個人的に選択した限定的なテストグループにのみスキルを公開できます。詳細については、Alexaスキルのベータテストを行うを参照してください。

ステップ6: スキルの認定を申請する

スキルを公開する準備が整ったら、認定の申請をします。ベータテストを実施中のスキルでも、審査に進むことができます。

  1. 開発者コンソールの認定ページで検証と機能テストを実行します。これらのテストにより、スキルの認定を申請する前に修正する必要のある問題を特定できます。
  2. 申請チェックリストを確認します。このチェックリストには、Amazonの認定チームが行うテスト項目が含まれているため、これらのテストすべてに合格すれば、認定プロセスにかかる時間が短縮されます。
  3. スキルを公開する準備が整い、認定チェックリストでスキルが要件を満たしていることが確認できたら、スキルの認定を申請します。

リソース:

スキル公開後の流れ

公開されたスキルはAlexaアプリに表示されるので、ユーザーはスキルを有効にして使用できます。

開発者は、公開後も機能を拡張したり、問題を修正したり、エンドユーザーのエクスペリエンスを改善したりして、スキルをアップデートすることができます。継続的なスキル開発とスキルの再申請が必要な場合の推奨事項については、スキルをテストして認定を申請する: 公開後にスキルの修正やアップデートを行うを参照してください。


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最終更新日: 2023 年 05 月 15 日