公開済みアプリの更新方法
アプリに新機能を追加する場合は、アプリを新しく作成するのではなく、Amazonアプリストアで公開中の既存のアプリを更新します。(新たに作成するのではなく)既存のアプリを更新することで、ユーザーによる評価やダウンロード統計を複数バージョンにわたって保持できます。また、ユーザーがアプリのアップデートを受け取ることもできます。
既存のアプリを更新
既存のアプリを更新する際、公開する前に承認を受ける必要があります。説明やアセットのみを更新する場合は、アップデートにアプリファイルが含まれる場合よりも、申請プロセスに要する時間が短くなります。アプリを更新する手順は次のとおりです。
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アプリにAndroid APKが含まれる場合は、最初に新しいAPKを作成し、アプリのGradleビルドファイルで新しい
versionCode
を指定します。重要: 既存のユーザーのアプリが適切に更新されるようにするには、android:versionCode
の値を現在公開中のバージョンよりも大きくする必要があります。また、パッケージ名は前のAPKと同じにものにしてください。 - 開発者ポータルにログインします。
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ダッシュボード(デフォルトのホームページ)の [Amazonアプリストア] セクションにある、[アプリ一覧] をクリックします。
- 更新するアプリをクリックします
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ページ上部に記載されたアプリ名の下にある、[次期バージョン] をクリックします。確認メッセージが表示されたら、[OK] をクリックして続行します。(既存のAPKを更新する場合も、新しいAPKを追加する場合も、この次期バージョンの機能を使用します)。
新たなタブのセットが作成され、[一般情報]、[配信地域・価格等]、[アプリの説明]、[画像&マルチメディア]、[コンテンツレーティング]、[APKファイル]([バイナリファイル])の各タブに、緑色のチェックマークが表示されます。これは、公開中のアプリに関連付けられている情報が必須フィールドにあらかじめ入力されていることを示しています。この情報は公開中のアプリからそのままコピーされます。
- [アプリの説明] タブに、このリリースで加えた変更を入力できる [リリースノート] フィールドが表示されます。[編集] をクリックしてリリースノートを追加します。アプリに定義されている翻訳ごとにリリースノートが必要になります。
- 必要に応じて、タブの情報を編集します。各タブの詳細については、Amazonアプリストアにアプリを申請するの説明を参照してください。
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Androidアプリでは、[APKファイル] タブの代わりに [アプリファイル] タブが表示されます。次の2つの方法で既存のAPKを更新できます。
- 前のAPKを置き換える: 同じデバイスをサポートする新しいファイルと既存のAPKを置き換えるには、[APKファイル] セクションで [置き換え] をクリックします。APKを置き換えると、前のデバイスサポート設定をすべて保持できます。APKがサポートするデバイスを選択済みで、新しいAPKも同じデバイスをサポートする場合は、デバイスサポートの選択を設定し直すよりも、置き換えを選択することをお勧めします。
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前のAPKを削除する: APKと前のデバイスサポートの選択をすべて削除するには、前のAPKの横にある、削除ボタン
をクリックします。次に、新しいAPKをアップロードして、デバイスサポートの選択を新しく設定します。APKがサポートするデバイスを変更するには、[APKファイル] セクションの [サポート対象のデバイス] の横にある [編集] をクリックし、サポートデバイスを更新します。
警告: APKを削除する場合は、新しいAPKファイルでサポートするデバイスを再設定する必要があります。再設定しなければ、新しいアプリでサポートするつもりのないデバイスが意図せずにサポートされ、そのままリリースされる可能性があります。
複数のAPKがあるアプリ: アプリに複数のAPKがあり、APKごとに異なるデバイスをサポートさせたい場合は、2番目のAPKでサポート対象とするデバイスを最初のAPKから削除しておく必要があります。最初のAPKから削除したデバイスは、2番目のAPKで選択できるようになります。詳細については、同じアプリに複数のAPKを追加する(手順7: APKファイルをアップロードする)および同じ公開アプリに対する複数のAPKを参照してください。新しいデバイス用のAPKを追加する場合、以前にサポートしていたデバイスで使用されているアプリは更新されません。
ウェブアプリ: ウェブアプリの場合、[APKファイル] タブではなく [アプリファイル] タブが表示されます。[アプリファイル] タブで、必要に応じてウェブアプリファイルを更新します。
各タブの更新を終えて、情報に漏れがなければ、緑色のチェックマークがタブに表示されます。アプリのすべてのタブに緑色のチェックマークが表示されると、[アプリを申請] ボタンが有効になります。アプリを申請する前なら、どのタブの情報も変更できます。
- [アプリを申請] をクリックします。
ユーザー側のアップデートの流れとタイミング(Fire TV)
パーミッション変更のないアップデートの場合、Fire TVではバックグラウンドでアップデートが適用されます。パーミッション変更のあるアプリでは、ユーザーがパーミッション変更を手動で確認してアップデートを適用する必要があります。パーミッション変更のあるアプリの場合、Fire OS 6とFire OS 5のデバイス間でアップデートプロセスが異なります。
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Fire OS 6デバイスのアップデート:
Fire OS 6デバイスでは、(インストール時ではなく)ランタイム時にパーミッションの承認が適用されるため、アップデートの適用前にユーザーがパーミッション変更を手動で承認する必要はありません。代わりに、バックグラウンドでアップデートが行われます。ユーザーがアプリを起動したときに、新しいパーミッションを承認するよう求める画面が表示されます。つまり、Fire OS 6では、アップデートをインストールすることができますが、その機能へのアクセスはランタイム時まで先送りされます (これは、ランタイムパーミッションがAndroidに導入された、Marshmallow以降のAPIをアプリがサポートしている場合です)。
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Fire OS 5デバイスのアップデート:
APIレベルがMarshmallow以前(レベル23未満)のアプリでアップデートを適用するには、ユーザーが手動でそのアップデートを承認する必要があります。これらのアップデートについて、Fire TVは操作を促すヘッドアップ通知を24時間ごとに送信して、まだ承認されていないアップデートがあることをユーザーに知らせます。これらの通知は通知センターにも保存され、ユーザーに対して保留中のアップデートをまとめて表示します。
手動でのアップデートが保留されているアプリをユーザーが起動すると、起動する前にアプリを更新するかどうかを確認するメッセージがFire TVに表示されます。ユーザーが拒否した場合、その後7日間、起動時にアプリの更新を促すメッセージは表示されません。
ユーザーがアプリの詳細ページにアクセスすると、アップデートが保留されているアプリに対してアップデートボタンが表示されます。