アプリ内課金(IAP)の実装について
このページでは、これまでAmazon Appstore SDKを使用したことがない開発者の方、またはIAP APIを実装した経験がない開発者の方を対象に、IDEのセットアップ方法やIAPにおいて推奨される開発・テスト・申請のワークフローについて説明します。
このトピックでは、新しいプロジェクトを開始するのではなく、IAPサンプルアプリをIDEにインポートする手順を見ていきます。IAP APIの実装方法の詳細については、アプリ内課金(IAP)APIを組み込む方法を参照してください。
Appstore SDKのダウンロード
Appstore SDKは以下からダウンロード可能です。
このダウンロードには、IAPのJARファイル、APIドキュメント、サンプルアプリが含まれています。
Android Studioでのサンプルアプリのセットアップ
IDEとしてAndroid Studioを使用している場合、サンプルプロジェクトをインポートし、APKとしてエクスポートすることで、Androidデバイスで実行できるようになります。
Android Studio開発環境でIAPサンプルアプリを使用できるように設定するには、以下の手順に従います。
- Appstore_SDK_<バージョン>.zipファイルをローカルコンピューターの任意の場所に展開します。
- Android Studioを起動します。
-
IAPサンプルアプリをワークスペースにインポートします。
- [Welcome to Android Studio] 画面で、[More Actions] メニュー(右上にある縦に3つ並んだ点)から [Import Project (Eclipse ADT, Gradle, etc.)] を選択して、プロジェクトインポートウィンドウを開きます。
- [Select Eclipse or Gradle Project to Import] ウィンドウでAmazon-Android-SDKs.zipファイルの展開先に移動し、
/Appstore_SDK_<バージョン>/examples
を選択します。 - 3つあるIAPサンプルプロジェクトのいずれかのディレクトリを選択して [OK] をクリックし、[Import Project from ADT] 画面に移動します。
- [Import Project from ADT] 画面でインポート先のディレクトリを選択し、[Next] をクリックします。
- 表示された画面でデフォルト設定の全チェックボックスをオンのままにして、[Finish] をクリックし、IAPサンプルアプリプロジェクトをインポートします。
- 上記の手順をサンプルアプリごとに繰り返します。
- 最新バージョンのAppstore SDKを使用している場合は、この手順を省略できます。従来のIAP v2.0 SDKを使用している場合は、プロジェクトにJARファイルを追加します。
- Android Studioの左上隅(プロジェクトタブのすぐ下)のドロップダウンメニューから [Project] を選択して(ほかの選択肢には [Android] や [Packages] があります)、プロジェクトのディレクトリ構造をツリー形式で表示させます。
- プロジェクトの
app
ディレクトリで、新規ディレクトリを作成して「libs」と名付けます。 -
Appstore SDK JARファイルをこの
libs
ディレクトリにコピーします。Macを使用している場合は、
libs
ファイルを右クリックし、コンテキストメニューから [Reveal in Finder] を選択します。これでAppstore_SDK_<バージョン>
からAppstore SDK JARファイルを新しいlibs
ディレクトリにコピーできるようになり、ディレクトリ表示を更新すると同ファイルがディレクトリに表示されるようになります。 -
Appstore SDK JARファイルを右クリックし、[Add as Library] を選択します。
IAPライブラリがプロジェクトのGradle依存関係のリストに追加され、サンプルアプリプロジェクトをビルドできるようになります。
注: Gradleを使用してライブラリを追加する場合は、
build.gradle
ファイルを開き、このファイルの依存関係(dependencies)セクションに以下のコードを追加します。次に、build.gradle
ファイルの上部に表示される [Sync Now] リンクをクリックし、変更を同期します。dependencies { ... compile fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar']) }
- 上記の手順をサンプルアプリプロジェクトごとに繰り返します。
- サンプルアプリのAPKを生成します。
- Androidモバイルデバイスを開発用コンピューターに接続します。
- Android Studioで [Debug] をクリックして使用するデバイスを選択し、そのデバイスにアプリをインストールします。
これで、このサンプルアプリをモバイルデバイス上で実行できるようになりました。
開発した実際のアプリをAmazonアプリストアに申請すると、APKが署名されているかどうかにかかわらず、アプリにAmazonの署名が適用されることに注意してください。
App Testerのセットアップ
Amazonでは、IAPのユニットテスト用にApp Testerというツールを提供しています。まずはIAPサンプルアプリを利用して、このツールを試してください。
App Testerをインストールし、App Testerでサンプルアプリを実行できるようにするには、以下の手順に従います。
- App Testerをインストール・構成する方法の手順を実行します。
-
adb push
コマンドを使用して、サンプルアプリからamazon.sdktester.jsonファイルをデバイスの/mnt/sdcard/amazon.sdktester.json
パスにコピーします。$ adb push <_Your_JSON_File_Folder_>/amazon.sdktester.json /mnt/sdcard/`
- App Testerユーザーガイドの手順に従って、App Testerを使用したアプリのテストについて理解を深めます。App Testerで実行するテストケースのセットアップ方法については、アプリ内課金(IAP)のテストケースを設計・実行する方法を参照してください。
アプリとIAPアイテムの申請
アプリのテストが完了したら、アプリとIAPアイテムをAmazonアプリストアに申請します。
単一のアプリ内課金(IAP)アイテムを作成・申請する方法を参照してください。