モバイル広告API
Amazonモバイル広告APIを使用すると、Amazonモバイル広告ネットワークから配信される高品質なディスプレイ広告をアプリに簡単に配置できます。Amazonモバイル広告ネットワークを利用することで、Amazonやその子会社を含む複数の広告主から出稿される、関連性の高い広告を独占的にアプリに掲載し、アプリの収益性を高めることができます。
開始するには
クイックスタートガイドの手順に従うことで、既存のアプリに新しい広告を簡単に配置できます。eCPMを最大化するには、まずAmazonモバイル広告ネットワークで広告を探し、適切な広告がない場合にのみ、ほかの広告ネットワークを利用するようにしてください。この方法については、Amazonモバイル広告APIとメディエーションSDKを併用する方法のページで説明しています。次に、iOSアプリのテストについてにある開発者向け事前チェックリストを使用して、広告の配置が正しく機能していることを確認します。最後に、Amazon開発者ポータルまたはGoogle Playを介してアプリを申請します。
利用可能なツール、ライブラリ、インターフェイス
Amazonモバイル広告ネットワークは、Android 2.3以降のスマートフォンやタブレット向けのJava SDKを提供します。
Android向けモバイル広告SDKはこちらからダウンロード可能です。
iOSアプリ用のSDKもこちらからダウンロード可能です。
Amazonモバイル広告ネットワークの概念
広告の自動サイズ設定
Amazonモバイル広告APIでは、最適なサイズのバナー広告を自動的に選択し、その広告を広告ビューに合わせて自動的にスケーリングするように設定できます。サイズは、ビュー自体の寸法だけでなく、広告を読み込むデバイスの画面寸法とピクセル密度にも基づいて選択されます。広告の自動サイズ設定を有効にするには、AdLayoutをJavaまたはXMLのいずれかで定義するときにAdSizeパラメーターを省略します。以下の例は、AdLayoutをJavaコードで設定する方法を示しています。
this.adView = new AdLayout(this);
以下の例は、AdLayoutをXMLレイアウトファイルで設定する方法を示しています。
<com.amazon.device.ads.AdLayout
android:id="@+id/adview"
android:layout_width="match_parent"
android:layout_height="wrap_content"/>
AdLayoutの作成について詳しくは、クイックスタートガイドを参照してください。
広告の自動サイズ設定のガイドライン
- 広告の自動サイズ設定は、バナー広告を画面の幅に合わせて表示するための機能です。AdLayoutの幅をMATCH_PARENTに設定し、そのAdLayoutを、画面と同じ幅を持つレイアウト内に配置することをお勧めします。
- AdLayoutの高さはWRAP_CONTENTに設定することをお勧めします。これにより、広告がAdLayout全体を占めるようにスケーリングされます。あるいは、広告の高さを、デバイスに依存しないピクセル値に設定して、広告の高さを制限することもできます。
- Kindle Fireなどの7インチタブレットとそれ以上のサイズのタブレットなど、タブレットサイズのデバイスでは、サイズ600x90、728x90、または1,024x50のバナー広告が選択されます。タブレットより小さいサイズのデバイス(ほとんどのスマートフォンが該当)では、サイズ320x50のバナー広告が選択されます。選択された広告がAdLayoutよりも小さい場合は、縦または横の寸法に合わせて広告が拡大されます。
- スマートフォンサイズのデバイスでは、AdLayoutは少なくとも幅320dp、高さ50dpでなければなりません。
- タブレットサイズのデバイスでは、AdLayoutは少なくとも幅533dp、高さ79dpであるか、幅1,024dp、高さ50dpでなければなりません。
- 広告の自動サイズ設定は、インタースティシャル広告には適用されません。
AdLayout
にするには、幅をMATCH_PARENT
に設定し、高さをWRAP_CONTENT
に設定して画面の幅に合わせたAdLayout
を作成します。広告の手動サイズ設定
バナー広告のサイズを開発者自身で設定する場合は、AdLayoutコンストラクターまたはXMLを使用してサイズを指定できます。広告の幅が画面の幅全体よりも小さい場合や、サイズ300x250の広告が必要な場合は、サイズを手動で設定することをお勧めします。Amazonモバイル広告ネットワークは、スマートフォン用として320x50と300x250を、タブレット用として600x90、728x90、1,024x50、300x250の広告サイズをサポートしています。
アプリはデバイスに応じて適切なサイズをリクエストする必要があり、サイズは広告ビューに合わせてスケーリングされます。広告のサイズは、AdLayoutコンストラクターまたはXMLレイアウトファイルに指定されます。以下の例は、AdLayoutをJavaコードで設定する方法を示しています。
this.adView = new AdLayout(this, AdSize.SIZE_320x50);
上記の例のようにJavaコードを利用してサイズを設定する場合は、以下のいずれかのAdSizeクラスフィールドを持つAdLayoutコンストラクターを用意する必要があります。
- AdSize.SIZE_320x50
- AdSize.SIZE_300x250
- AdSize.SIZE_600x90
- AdSize.SIZE_728x90
- AdSize.SIZE_1024x50
また、以下のように、XML AdLayoutを初期化するコード内にサイズを指定することもできます。
<com.amazon.device.ads.AdLayout
android:id="@+id/adview"
android:layout_width="320dp"
android:layout_height="50dp"
Amazon:adSize="320x50"/>
各デバイスの推奨サイズについては、以下の表を参照してください。
広告のサイズ | Androidスマートフォン | Androidタブレット | Kindle Fire |
---|---|---|---|
320x50 | あり | なし | なし |
300x250 | あり | あり | あり |
600x90 | なし | あり | あり |
728x90 | なし | あり | なし |
1,024x50 | なし | あり | ○ |
広告のタイプ
Amazonモバイル広告ネットワークは、静的クリックスルーバナー、エクスパンド型リッチメディアバナー、インタースティシャル広告の3種類の広告をサポートしています。
静的バナー - 静的バナーとは、通常はアプリ内ブラウザ、ネイティブブラウザ、またはAndroidインテントを開くHTMLウェブビューです。
エクスパンド型リッチメディアバナー - エクスパンド型リッチメディアバナーとは、アプリ内で展開されるHTMLウェブビューで、ビデオ再生などのインタラクティブなリッチメディアコンテンツを含んでいます。これらの広告には、アプリ内ブラウザ、ネイティブブラウザ、Androidインテントのいずれかを開くコールトゥアクションが含まれているのが一般的です。
インタースティシャル広告 - インタースティシャル広告とは、通常はアプリ内で遷移(ゲームレベルの遷移など)が発生する際に表示される全画面広告です。全画面広告は、広告主がユーザーに向けて意味のある働きかけを行う機会となるため、開発者にとっては優れた収益源になります。詳しくは、以下を参照してください。
- インタースティシャル広告は、インタラクティブなアプリ内ユーザーエクスペリエンスをサポートします。
- インタースティシャル広告は、表示される前にバックグラウンドで読み込まれます。したがって、広告を実際に表示するタイミングになるとすぐに、画面に表示されます。
- 広告を閉じるにはユーザーアクションが必要です。広告を閉じるオプションが必ず提示されます。
- 読み込まれた後、表示されないまま一定期間を経過したインタースティシャル広告は、最終的には有効期限切れになります。有効期限が切れた場合は、次に表示する新しいインタースティシャル広告を読み込む必要があります。
ファーストビュー
広告はすべてファーストビュー(スクロールせずに広告全体を見ることができる領域、アバブ・ザ・フォールドとも呼ばれます)に配置する必要があります。広告が画面内のコンテンツに埋め込まれている場合は、広告がファーストビューから始まっている限り、コンテンツと一緒にスクロールされて画面から消えても問題はありません。
広告の再読み込みレート
Amazonモバイル広告ネットワークでは、画面のナビゲーション時や、デバイスの向きが変わって広告ビューのサイズが変化したときに、新しい広告を読み込むことをお勧めしています。また、一定間隔ごとに広告を更新することもできます。その場合は、更新間隔を30~60秒に設定することをお勧めします。それよりも短い間隔で広告を更新しようとすると、広告リクエストがブロックされることがあります。Amazonモバイル広告APIには広告の自動更新機能が組み込まれていないことに注意してください。