オーバードローの検出
アプリが1つのフレーム内で同じピクセルを複数回レンダリングすると、オーバードローが発生します。オーバードローは、GPU(グラフィックス処理装置)オーバーヘッドを増加させ、パフォーマンスの低下につながる可能性があります。アプリのオーバードロー検出を使用すると、アプリでオーバードローが発生している領域を把握し、それに応じて最適化の優先順位を決めることができます。最適化により、GPUの負荷が軽減され、フレームレンダリングの全体的なパフォーマンスが向上します。
アプリのオーバードロー機能を構成すると、アプリ内の各ユーザーインターフェイス(UI)要素に対応するオーバードローの量が表示されるようになります。
アプリのオーバードロー検出を構成するには、アプリの起動オプションの構成を参照してください。プロジェクトの起動オプションに「SHOW_OVERDRAWN=true」と入力します。次に、Vega Studioからアプリを実行します。
次の画像は、サンプルアプリでオーバードロー機能を有効にした画面を示しています。

次の表は、UI要素に適用される色の一覧と、それぞれに対応するオーバードローの量を示しています。
| カラー | オーバードロー |
|---|---|
| 実際の色 | オーバードローなし |
| 青 | オーバードローが1回発生 |
| 緑 | オーバードローが2回発生 |
| ピンク | オーバードローが3回発生 |
| 赤 | オーバードローが4回以上発生 |
アプリのオーバードローの回避
- レイアウト内の不要な背景を削除する。
- ビュー階層をフラット化する。
- 透明度を下げる。
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Last updated: 2025年9月30日

