Vega向けのアプリの申請
Vega OSアプリは、Fire OSアプリと同じ申請プロセスを使用して、開発者コンソールから申請します。アプリの申請プロセス全体の詳細な手順については、Amazonアプリストアにアプリを申請する方法を参照してください。既存のFire OSアプリにVega OSバージョンを追加する場合や、Fire OSデバイスとVega OSデバイスの両方に対応する新しいアプリを申請する場合は、このページのガイダンスを確認してください。
前提条件
Vega OSアプリの申請には、以下の前提条件があります。
- VPKGファイルをアプリバイナリとして使用できる必要があります。
- アプリのアプリマニフェストに
mainカテゴリー(com.amazon.category.main)が登録されている必要があります。mainカテゴリーがないと、アプリはFire TVホームランチャーから起動できず、Amazonアプリストアの申請プロセスに失敗します。詳細については、マニフェストの [components] セクションを参照してください。
Fire OSデバイスとVega OSデバイスをターゲットにする際の考慮事項
Fire OSデバイスとVega OSデバイスの両方をターゲットにする場合は、コンソールのアプリ一覧の同じエントリを使用して両方のバイナリを申請できます。たとえば、既にアプリのFire OSバージョンがある場合は、既存のアプリにVega OSバージョンを追加できます。アプリ一覧の単一のエントリを使用すると、メタデータとその他のアプリ機能(アプリ内課金など)は両方のバージョンで共有されます。
推奨はしませんが、アプリのFire OSバージョンとは別に、Vega OS対応デバイスのみに向けてVega OSバイナリを新しいアプリとして申請することもできます。アプリが有料の場合、またはアプリ内課金を使用している場合、この方法では、アプリとアプリ内購入のそれぞれについてOSごとに個別の支払いが必要になります。次の表は、アプリのFire OSバージョンとVega OSバージョンを同じアプリ一覧エントリの一部として申請する場合と、個別のアプリとして申請する場合との違いを示しています。
| 検討すべき領域 | 同じアプリ一覧エントリ | 個別のアプリ申請 |
|---|---|---|
| アプリのメタデータ | アプリのタイトル、説明、価格、スクリーンショットなどのメタデータは、一度入力するだけで済みます。 | アプリのタイトル、説明、価格、スクリーンショットなどのメタデータは、Fire OSアプリとVega OSアプリで別々に管理する必要があります。 |
| アプリ内課金 | 開発者コンソールに追加されたアプリ内課金(IAP)アイテムは、自動的にFire OSアプリとVega OSアプリの両方で利用できるようになります。 | Fire OSアプリ用とVega OSアプリ用に、IAPアイテムを個別に設定する必要があります。Fire OSアプリで購入したコンテンツは、Vega OSアプリでは利用できません。 |
| カスタマーレビュー | Fire OSアプリとVega OSアプリのカスタマーレビューがまとめて表示されます。 | Fire OSアプリとVega OSアプリのカスタマーレビューが別々に表示されます。 |
| アプリの見つけやすさ | AmazonのECサイトでアプリを検索すると、1つのアプリとして表示されます。 | AmazonのECサイトでアプリを検索すると、Fire OSアプリとVega OSアプリが別々に表示されます。 |
| 価格 | Fire OSとVega OSの両方で、アプリとアプリ内課金(IAP)アイテムの価格を同じに設定できます。 | アプリとアプリ内課金(IAP)アイテムの価格は、Fire OSとVega OSで同額に設定することも、別々に設定することもできます。ただし、購入したコンテンツを共有することはできません。 |
| アプリの取得 | ユーザーが互換性のある別のAmazonデバイスでアプリを購入した場合、ユーザーはそのアプリおよびアプリに関連付けられたアプリ内課金を所有します。つまり、そのアプリをFire OSデバイスとVega OSデバイスのどちらにダウンロードしても、課金アイテムは引き続き利用できます。 | Vega OSアプリおよびそのIAPアイテムは、Fire OSアプリとは別に購入する必要があります。 |
推奨される方法を使用して、Fire OSとVega OSの両方のバイナリを同じアプリ一覧エントリで申請する場合は、アプリが次の条件を満たしていることを確認してください。
- Fire OSバイナリとVega OSバイナリの両方のパッケージ名が同じである必要があります。
- アプリがアプリ内課金(IAP)をサポートしている場合、そのアプリはVega IAPライブラリを統合する必要があります。
申請手順
このセクションでは、アプリ申請プロセスの概要を説明します。申請プロセスの各画面の詳細については、Amazonアプリストアにアプリを申請する方法を参照してください。
Vegaアプリを申請するには
- 開発者コンソールにログインします。
- VPKGファイルを既存のアプリにアップロードする場合は、そのアプリに移動して [次期バージョンを追加] をクリックします。 それ以外の場合は、コンソールのホームページで、[新規アプリを追加する] ドロップダウンメニューから [Android/Vega] を選択し、[新規アプリの申請] 画面で情報を入力します。
- [アプリファイルをアップロード] 画面で、VPKGファイルをアップロードします。
- [アプリのターゲットを指定] 画面で、[サポート対象デバイスを編集] をクリックします。
- [Amazon Fire TV] タブを選択します。
- [Amazon Vega TV] セクションで、ターゲットにするデバイスを選択します。
- [Amazonアプリストアの詳細] 画面で、メタデータフィールドを入力します。このアプリで初めてFire TVをターゲットにする場合は、必要なFire TVアセットをすべてアップロードします。[リリースノート] フィールドに、既存Fire OSアプリのリリースノートをコピーします。どのフィールドでも「Vega」については言及しないでください。
- [確認と申請] 画面で問題を確認して対処し、[アプリを申請] をクリックします。
アプリのアップデートとバージョンの管理
Vega OSアプリの更新バージョンは、開発者コンソールで申請できます。アプリのバージョンを定義することにより、Amazonアプリストアがユーザーに表示するバージョンを決定できるようになります。バージョン管理は、次のような理由から重要です。
- その他のアプリ(スイートとして公開するアプリを含む)は、互換性を判断し、依存関係を特定するために、システムにアプリのバージョンを照会する必要があります。
- アプリを公開するサービスも、ユーザーにバージョンを表示するためにアプリのバージョンを照会することがあります。公開サービスでは、アプリのバージョンを確認して互換性を判断し、アップグレードまたはダウングレードの関係を確立する必要がある場合もあります。
Amazonアプリストアはビルド番号の値を使用して、ユーザーが現在デバイスにインストールされているバージョンよりも低いビルド番号のVPKGをインストールできないようにすることで、ダウングレードされるのを防ぎます。
Vega VPKGのバージョンとビルド番号を設定する方法の詳細については、アプリのバージョン管理を参照してください。
複数のAPKとVPKGを管理するためのガイドライン
APKとVPKGの両方を同じアプリ一覧エントリで申請できますが、開発者は、両方のバイナリタイプのバージョン管理を維持する必要があります。各バイナリの開発プロセスは異なるため、APKとVPKGのバージョン管理では次のガイドラインに従ってください。
- Fire OSのバージョンコードとVega OSのビルド番号は互いに独立しています。アプリのAPKとVPKGの両方を申請すると、Amazonアプリストアは新しいバージョンコードを以前のAPK申請のバージョンコードと照合し、新しいビルド番号を以前のVPKGのビルド番号と照合します。
- アプリのアップデートでは、バージョンコードとビルド番号の両方を、それぞれ以前のバージョンコードとビルド番号よりも大きくする必要があります。
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Last updated: 2025年9月30日

