コンテンツランチャーで音声リクエストを処理するためのベストプラクティス
Fire TVのユーザーは、自然言語コマンドを使用して、アプリコンテンツの検索と再生、メディア再生の制御などを行うことができます。コンテンツランチャーAPIを使用すると、アプリはAlexaコマンドを受信して処理できます。以下は、コンテンツを検索、再生する際にAlexa音声を処理するためのベストプラクティスです。
クイック再生リクエストの直接処理
ユーザーがリモコンを使わざるを得なくなるような音声エクスペリエンスをボイスクリフと呼びます。どのようなクイック再生発話でも、アプリではボイスクリフを避ける必要があります。
- 中間UIの回避: クイック再生発話では、コンテンツ詳細ページやプロフィール選択画面を表示せずに、すぐに再生を開始します。
- 最後に使用したプロフィールの使用: アプリにユーザープロフィールがある場合は、ユーザーの操作を最小限に抑えるため、最後にアクティブであったプロフィールを使用して再生を続行します。
- 子ども用プロフィールの処理: リクエストされたコンテンツが現在の子ども用プロフィールに適していない場合は、プロフィール選択画面を表示します。
特定のエピソードの再生
- テレビ番組の詳細ページを表示しない: リクエストされたエピソードを途中の手順なしで直接再生します。
- シーズン番号とエピソード番号の処理: 指定されたID、シーズン番号、エピソード番号を使用して適切なエピソードを取得します。
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リクエストされたエピソードの再生: 特定のエピソードがリクエストされた場合は、シーズンの最初からではなく、直接そのエピソードを再生します。
- シーズンのみのリクエストの処理: シーズンのみが指定された場合は、そのシーズンで最後に視聴したエピソードの再生を続行するか、次のエピソードを再生します。続行するオプションが利用できない場合は、そのシーズンのすべてのエピソードを含む検索結果の画面を表示します。
- エピソードのみのリクエストの処理: エピソードが指定された場合は、最後に視聴したシーズンまたは最新シーズンのエピソードを再生します。また、さまざまなシーズンからの候補を含む検索結果の画面を表示することもできます。
一部視聴したコンテンツの再開
アプリがユーザーのコンテンツの再生状態を維持している場合は、音声リクエストを使用してアプリがコンテンツの再生を再開することを確認します。
- 最後に視聴した箇所から続行: ユーザーが中断した映画やエピソードの再生を再開します。
- エピソード/シーズン番号のないテレビ番組の処理: テレビ番組の視聴発話では、最後に視聴されたエピソードの続きを再生するか、最後のエピソードを視聴し終わっている場合は次のエピソードを再生します。
具体的ではない再生リクエストの処理
ユーザーは、ジャンル名での視聴や、スポーツの種類別の視聴など、一般的な発話を使用できます。アプリでは、アプリ固有のアルゴリズムで特定された関連コンテンツを再生したり、メディアの検索結果のリストを含む検索画面を表示したりできます。
- アプリ固有のアルゴリズムの使用: ユーザーの好みやジャンルに基づいて関連コンテンツを特定します。
- 検索結果の表示: 特定のコンテンツが見つからない場合は、関連のある候補を含む検索画面を表示します。
- 専用ページの検討: コメディ、アクション映画、スポーツタイトルなどのジャンルの専用ページを活用して、よりカスタマイズされた体験を提供します。
Fire TVリモコンの使用といった不要な操作を避けシームレスなユーザーエクスペリエンスを優先すること、音声コマンドにわかりやすい応答を提供することを心がけてください。
一貫性のあるユーザーフレンドリーな検索エクスペリエンス
- 検索結果ページが適切に設計され、ナビゲートしやすく、結果が明確かつ簡潔に表示されるようにします。
- ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、フィルタリング、並べ替え、ページ分割などの機能を組み込むことを検討します。
検索でのエンティティタイプと値の使用
- アプリが呼び出されたときに、検索クエリで指定されたエンティティタイプと値を使用して検索結果を絞り込みます。たとえば、ユーザーが「アーノルド・シュワルツェネッガーの映画」を検索した場合、アプリはアーノルド・シュワルツェネッガーが俳優として出演している映画を検索する必要があります。
- 指定されたすべてのエンティティタイプ(Actor、Channel、Character、Director、Episode、Event、Franchise、Genre、League、MediaType、Production Company、Season、Sport、SportsTeam、Video、Popularity)を処理して、関連する結果を提供します。
ユーザーエクスペリエンスの低下を防ぐ
カスタマーエクスペリエンスが損なわれないように、検索リクエストの処理は必ず行います。アプリ内検索を提供しない場合は、検索機能がサポートされていないことを示す明確なメッセージを表示してください。
SearchAndDisplayResults機能を省略すると、Alexa検索クエリからオプトアウトすることができます。ただし、Vegaでは、検索インターフェイスを完全に削除するメカニズムは用意されていません。カタログが統合されたVegaアプリには検索機能を実装してください。トランスポートコントロールリクエストの処理
コンテンツランチャーはトランスポートコントロールを提供しません。カタログ統合アプリでは、トランスポートコントロール発話の処理が必須です。
- アプリのメディアプレーヤーでW3CメディアプレーヤーAPIを使用している場合は、W3C MediaとVegaメディアコントロールの統合を使用して、「次へ」と「前へ」を除くすべてのトランスポートコントロール発話を処理します。「次へ」と「前へ」の発話は、
AppOverrideMediaControlHandlerを使用してメディアコントロールハンドラーをオーバーライドすることでサポートされます。 - アプリのメディアプレーヤーでW3CメディアプレーヤーAPIを使用していない場合は、VegaメディアコントロールAPIを使用してトランスポートコントロールをサポートします。
Last updated: 2025年9月30日

