Works with Alexa認定スキルの要件
製品がAlexaスキルを使ってAlexaに接続する場合、製品のWorks with Alexa(WWA)認定を取得するには、スキルが以下の要件を満たしている必要があります。製品のWWA認定を申請する前に、スキルがスキル認定を受ける必要があります。
スマートホームスキルの詳細については、スマートホームスキルを理解するを参照してください。
モバイルアプリの要件
デバイスに設定用のモバイルアプリがある場合、両方のバージョンのアプリ間アカウントリンク(アプリからAlexaアプリ、Alexaアプリからアプリ)を実装する必要があります。詳細については、スキルのアプリ間アカウントリンクの設定を参照してください。さらに、アプリはiOSとAndroidの両方をサポートする必要があります。
一般的なスキルの要件
スマートホームスキルは、Alexaと製品の間で通信を行うために、スマートホームモデルを使い、AWS Lambda関数にコードを追加する必要があります。詳細については、スマートホームスキルの作成手順を参照してください。
さらに、スマートホームスキルが以下の要件を満たす必要があります。
- スマートホームAPIがバージョン3であること。デバイスの検出でpayloadversionを3とし、各機能でversionを3に指定すること。詳細については、Alexa.Discoveryを参照してください。
- 検出応答のadditionalAttributesオブジェクトに
manufacturer
とmodel
を追加すること。Alexaが一意のデバイスを識別できるよう、できるだけ多くのアトリビュートを追加してください。 - 製品がサポートする機能を実行するのに必要な機能インターフェースを実装していること。検出応答でサポートされているすべての機能を返すようにしてください。必須の機能の詳細については、デバイスの要件を参照してください。
- 状態および変更レポートの要件に従っていること。
- Alexaにデバイスの健全性を通知する場合、EndpointHealthを実装すること。ベストプラクティスとして、できる限り多くの
EndpointHealth
プロパティをサポートすることをお勧めします。 - アカウントリンクをサポートしていること。両方のバージョン(アプリから開始、Alexaアプリから開始)のアプリ間アカウントリンクを実装する必要があります。
- プロアクティブ管理をサポートしていること。詳細については、プロアクティブにエンドポイントを管理するにはを参照してください。
- AlexaをMatter対応デバイスに接続するスキルの場合、Matter対応製品のスキルの要件を満たすこと。
- スキル認定を受け、Alexaスキルストアに公開されていること。詳細については、スマートホームとビデオスキルの認定ガイドを参照してください。
状態および変更レポートの要件
製品の状態レポートを使用すると、スマートホームデバイスの状態を、AlexaアプリおよびAlexa搭載画面付きデバイスに正確に反映できるようになります。たとえば、Amazon Echo Hubのコントロールパネルにより、Alexaに接続されたスマートデバイスの状態をユーザーが即座に確認できます。またAlexaは、Alexa定型アクションで現在の状態を使用し、スマートデバイスの状態に応じてユーザーのリクエストに応答します。デバイスの状態を可視化することで、信頼できる正確な状態レポートが可能になり、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
スキルには、次のように状態および変更レポートを実装してください。
- スキルがサポートしている各インターフェースの検出応答で、レポート可能なすべての機能のプロパティを
retrievable = true
およびproactivelyReported = true
とマークします。詳細については、Alexa.Discoveryを参照してください。 - 制御ディレクティブに応答する際、
Alexa.Response
イベントのコンテキストで、すべての機能プロパティ(Alexa.EndpointHealth
によって定義されたプロパティを含む)の状態を常にレポートします。詳細については、Alexa.Responseで状態をレポートするを参照してください。 ReportState
ディレクティブにStateReport
イベントで応答します。詳細については、StateReportで状態をレポートするを参照してください。- 現在、到達不能なエンドポイントの
ReportState
ディレクティブに応答する場合、Alexa.EndpointHealthインターフェースのconnectivity
プロパティをUNREACHABLE
に設定してStateReport
を返します。 - Alexaからのディレクティブによって状態が変化するなど、何らかの理由でレポート可能なプロパティの状態が変化したときは、その時点で
ChangeReport
イベントを送信して、デバイスの状態をAlexaに早期に報告します。詳細については、ChangeReportで状態をレポートするを参照してください。 - レポートされたプロパティの状態が変更された場合、変更から3秒以内に新しいプロパティ値を含む
ChangeReport
を送信します。ChangeReport
には、Alexa.EndpointHealth
インターフェースで定義されるconnectivity
プロパティの現在値も含めます。 - デバイスの
connectivity
がOK
からUNREACHABLE
に、またはUNREACHABLE
からOK
に変わった場合は、3秒以内にChangeReport
を送信します。その際、Alexa.EndpointHealth
のconnectivity
プロパティに更新後の値を指定します。 ChangeReport
イベントが503、429、401のHTTPエラー、メッセージタイムアウトのいずれかで失敗した場合、ChangeReport
の再送信を試行します。再送信の際、15秒以内の間隔を空けて2回以上試行してください。詳細については、応答を参照してください。
状態および変更レポートの詳細については、状態および変更レポートについてとAlexaイベントゲートウェイにイベントを送信するを参照してください。
Matter対応製品のスキルの要件
スキルがMatter対応デバイスをAlexaに接続する場合、これらのデバイスは複数のルートでAlexaに接続する可能性があります。たとえば、ユーザーは、複数のAlexaスマートホームスキルをAlexaアカウントにリンクして同じデバイスを制御する可能性があり、そのアカウントには同じデバイスへのローカルMatter接続がある可能性があります。Alexaが、これらのスキルのレポートしたエンドポイントおよびMatterのレポートしたエンドポイントを3つのデバイスではなく、1つのデバイスとしてユーザーに表示できるように、スキルはデバイスの識別情報を提供する必要があります。ここでの、Matterのレポートしたエンドポイントは、Matterファブリックに直接接続されるネイティブのMatterデバイス、Matter Bridge経由のブリッジデバイスとして公開される非Matterデバイスのいずれでもかまいません。
スキルがMatter対応デバイスとAlexaを接続する場合、直接接続であってもMatter Bridge経由であっても、スキルからのDiscover.Response
イベントとAddOrUpdateReport
イベントで次のMatterアトリビュートをAlexaにレポートする必要があります。
endpoint.additionalAttributes.customIdentifier
プロパティに、ネイティブMatterデバイスのBasic ClusterまたはMatter BridgedデバイスのBridged Basic ClusterのUniqueID
アトリビュートの値を設定します。endpoint.connections
配列の接続タイプにMATTER
を設定し、MatterデバイスのVendorID
アトリビュートとProductID
アトリビュートを含めます。わかっている場合は、Discriminator
アトリビュートを含めます。
また、Amazonでは、macAddress
とmacNetworkInterface
をレポートすることを推奨しています(わかっている場合)。重要: MACアドレスが変更された場合、AddOrUpdateReport
イベントをAlexaイベントゲートウェイに送信して、更新後のmacAddress
をプロアクティブにAlexaにレポートします。endpoint.friendlyName
プロパティにアトリビュートを設定する場合、スキルがレポートする名前がネイティブMatterデバイスのBasic ClusterまたはMatter BridgedデバイスのBridged Basic ClusterのNodeLabel
アトリビュートと一致することを確認してください。ユーザーがアプリでフレンドリー名を変更した場合、NodeLabel
フィールドが設定されていれば、このフィールドも更新して変更を反映するようにしてください。NodeLabel
を更新したら、AddOrUpdateReport
イベントで更新後のendpoint.friendlyName
をプロアクティブにAlexaイベントゲートウェイに送信します。
スキルに接続されたMatterデバイスまたはMatter Bridgeは、Matterを使用して、ほとんどのEchoモデルを含めたAlexa搭載デバイスにローカルに接続できます。このオプションにより、Alexaはこれらのデバイスをローカルに制御できるため、レイテンシーおよびスキルの全体的な負荷が低減されます。AlexaがMatterデバイスまたはMatter Bridgeとローカルに接続できるようにするには、スキルにAlexa.Commissionableを実装します。
さらに、会社で製造するすべてのMatter対応製品は、WWA認定のMatterの要件を満たす必要があります。
スキルをAmazonに登録する
スキルによってMatterデバイスをAlexaにレポートする場合は、Amazonに問い合わせてスキルを登録してください。
Amazon Matterチームに問い合わせるには
- Alexa開発者コンソールにログインします。
- Alexa開発者向け問い合わせ窓口ページを開きます。
- 大カテゴリーで、Alexaスキルの開発を選択します。
- 小カテゴリーでスマートホームを選択します。
- スキルIDとお問い合わせ内容のボックスに、スキルID、Matter
ProductID
、VendorID
を入力します。 - 質問を送信するには、送信をクリックします。
テストの要件
Alexa開発者コンソールでテスト対象のスキルを有効にし、デバイス、Alexa搭載デバイス、Alexaアプリでスキルを詳細にテストします。WWA認定プロセスに合格するには、スキルがすみやかに応答し、エラーを適切に処理する必要があります。詳細については、スマートホームスキルのデバッグを参照してください。開発者コンソールでデバイスの状態をテストおよびデバッグするには、デバイスの状態を表示するを参照してください。
推奨されるパフォーマンス目標
ユーザーに最良のスマートホームエクスペリエンスを提供するため、Amazonでは、Alexaスキルが以下の運用パフォーマンス目標を満たし、維持することを推奨しています。
- レイテンシー – Alexaがスキルにリクエストを送信した後、Alexaは1000ミリ秒間に90%(P90)、800ミリ秒間に50%(P50)の応答を受け取る必要があります。
- 正確率 –
ReportState
ディレクティブへの応答がAlexaに最後に送信したChangeReport
イベントに97%以上一致している必要があります。
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最終更新日: 2024 年 12 月 16 日