手順4: 統合の種類を決定する
アプリのニーズに応じて、静的なアプローチまたは動的なアプローチを使用してVSKを実装することができます。採用するアプローチは、ユーザーの状態(ログイン、登録など)に関係なく常に同じ音声機能のレポートを行うのか、それともユーザーの状態に応じてユーザーに提供する機能が変わるのかによって決まります。検索や閲覧などの一部の機能は静的に提供し、メディアの再生などのその他の機能は動的に提供するというように、2つのアプローチを組み合わせることもできます。
サンプルアプリを確認するだけの場合は、実装の種類をどうするかを判断する必要はありません。サンプルアプリでは、静的機能と動的機能の両方で、
SearchAndDisplayResults
とSearchAndPlay
をレポートします。ただし、PlaybackController
では機能が異なります。静的機能にはPlay、Pause、Stopがありますが、動的機能にはPlay、Pause、Stop、Resume、Next、Previous、FastForward、Rewind、StartOverがあります。また、動的機能では、SeekController
、KeypadController
、ChannelController
のディレクティブもサポートされます。アプリのみの実装の選択肢
アプリのみの実装の場合、次のような選択肢があります。
-
静的機能の統合: 静的機能を使用すると、ユーザー認証を行うことなく、アプリ内のすべてのコンテンツを無料で検索、再生することができます。ログインの状態に応じてユーザーが使用できる機能が変わることはありません。すべてのユーザーに対してアプリのすべての機能(閲覧、検索、再生など)が提供されます。この統合では、VSK Agent Client Libraryは必要ありません。静的機能の構成について詳しくは、手順5: アプリの静的機能を報告するを参照してください。
-
動的機能の統合:ユーザーがアクセスできるコンテンツがユーザーの状態(ログインなど)や定期購入のレベル(プレミアムサービスの登録ユーザーなど)によって変化します。たとえば、ユーザーがスポーツの定期購入に登録すると、特別なチャンネルやコンテンツにアクセスできるようになる場合などです。この統合では、ユーザーの機能を動的にレポートするために、VSK Agent Client Library(推奨)またはVSKApplicationAgentAPI(非推奨)が必要です。動的機能の構成について詳しくは、手順6: アプリの動的機能を報告するを参照してください。
-
静的機能と動的機能の組み合わせ:静的と動的のいずれか一方だけを選択しなければならないわけではありません。アプリには静的機能と動的機能の両方を含めることができます。たとえば、ユーザーがアプリにどのようなコンテンツがあるかを確認できるように、ユーザーがログインしているかどうかに関係なく、検索と表示の機能はすべてのユーザーに提供する場合が考えられます。その場合でも、メディアの再生については、ユーザーの状態(ログイン)やその他の要素(定期購入のレベルなど)に応じて、機能に制限をかけることができます。
このドキュメントでは、どの種類の統合でも大まかな実装のワークフローは同じです。ただし、静的機能を実装しない場合は、手順5: アプリの静的機能を報告するは省略して構いません。また、動的機能を実装しない場合は、手順6: アプリの動的機能を報告するは省略して構いません。
次のステップ
次の 手順5: アプリの静的機能を報告するに進みます。