インテグレーションの概要

Amazon Payは、購入者がAmazonの認証情報を使用してサイトにサインインし、支払いを行うための安全で信頼性の高い、便利な方法を提供します。Amazon PayがサポートするOS、ブラウザとそのバージョンについては、詳細は対象ブラウザを参照してください。

Payment method on file (お支払い方法設定)とは、購入者の支払い方法を登録・保存して、今後の購入時の請求に活用する方法です。この機能によって、購入者は商品を購入するタイミングや購入以外のタイミング(事前設定など)で、Amazon Payをモバイルアプリやウェブサイトでの支払い方法として保存できます。

Payment method on file (お支払い方法設定)機能は、支払い方法の事前設定を必要とする事業者、購入者の操作なしに取引を処理する必要がある事業者に有用です。 例えば、以下のようなサービスを提供している事業者です。

  • 購入者が最初の注文をする前に支払い方法を設定するフードデリバリーサービス
  • 購入者がいなくなった後に支払い取引を開始する配車モバイルアプリ
  • レンタカーが返却された後に発生した料金(例:有料道路料金)に基づき、追加取引を開始するレンタカー会社
  • 購入を完了するために購入者をアプリの外にリダイレクトしないことで、モバイルアプリのUX最適化を目指すeコマース事業者
  • その他のチャネル(オフライン取引など)で取引を処理する事業者

より強固な顧客認証基準を持つヨーロッパ諸国の事業者に向けて、Payment method on file フローでは購入者が希望する支払い方法を選択した後に追加の本人認証手続きを提示します。これは、今後の購入のために支払い方法を最適化させるためのものです。

Payment method on file (お支払い方法設定)機能は下記の3つのフローでご実装頂けます。

  1. 事前にお支払い方法としての設定のみを行うフロー
  2. 決済時に合わせてお支払い方法の設定を行うフロー
  3. Additional Payment Button(APB)で決済時に合わせてお支払い方法の設定を行うフロー

このガイドでは、それぞれのフローに対して、インテグレーションを行うための方法を紹介します。

事前にお支払い方法としての設定のみを行うフロー

購入者のフロー・UX

  1. 購入者は、モバイルアプリまたはウェブサイトにログインしています。

  2. 購入者が、Setup Intentフローを開始する為に、Amazon Payボタンをクリックします。

  3. 購入者は、Amazonアカウントでサインインし、Amazon Payがホストするページで希望する支払い方法を選択します。このページには、今後の購入のための購入者の同意が含まれています。

  4. 購入者は、アプリまたはウェブサイトにリダイレクトされ、支払い方法としてAmazon Payが保存され、表示されます。

インテグレーションの手順

  1. インテグレーションの準備をします - Amazon Pay事業者アカウントに登録し、SANDBOXテスト購入者アカウントを作成し、通信を保護します。

  2. Amazon Payボタンを追加します。

  3. 支払い方法の選択が完了し、購入者がサイトに戻った後、Setup Intentが成功したことを確認して完了します。

  4. 顧客に請求する必要がある際には、設定されたお支払い方法設定を用いて支払いを管理します。この手順はPayment method on fileを利用の場合に必要となります。

  5. 支払いの返金の必要がある場合に備えて、返金を管理します。

  6. テスト購入者アカウントとシミュレーション文字列を使用して、SANDBOXで十分なインテグレーションのテストをします。

  7. APIエンドポイントを更新して、 インテグレーションを本番環境にします。

インテグレーション シーケンス図

決済時に合わせてお支払い方法の設定を行うフロー

購入者のフロー・UX

  1. 購入者は、モバイルアプリまたはウェブサイトにログインしています。

  2. 購入者が、注文を開始する為に、Amazon Payボタンをクリックします。

  3. 購入者は、Amazonアカウントでサインインし、Amazon Payがホストするページで希望する支払い方法とお届け先(お届け先はオプション)を選択します。このページには、今後の購入のためのお支払い方法として選択した支払い方法を設定するための購入者の同意が含まれています。

  4. 購入者は、注文確認ページにリダイレクトされ、支払い方法としてAmazon Payが表示されます。注文確定後、Amazon Payが管理するページに遷移します。

  5. 購入者は、Amazon Payが管理するページ上でオーソリ処理が行われます。もし、オーソリが拒否された場合は別の支払い方法を選択を行う、多段階認証(本人確認)の対象となった場合は認証を行うといった対応が必要になります。

  6. Amazon Payは、購入者を事業者の注文結果の確認ページに遷移します。

インテグレーションの手順

  1. インテグレーションの準備をします - Amazon Pay事業者アカウントに登録し、SANDBOXテスト購入者アカウントを作成し、通信を保護します。

  2. 購入者が決済を開始する場所にAmazon Payボタンを追加します。

  3. 配送と支払いの情報を表示して、決済情報を表示し、該当する場合は配送オプションを提供し、追加費用を計算します。

  4. 支払い情報を設定し、Amazon Payにリダイレクトして処理します。

  5. Amazon Payのページで処理が完了し、購入者がサイトに戻った後、決済を確認・完了します。

  6. 顧客に請求する必要がある際には、設定されたお支払い方法設定を用いて支払いを管理します。この手順はPayment method on fileを利用の場合に必要となります。

  7. 支払いの返金の必要がある場合に備えて、返金を管理します。

  8. テスト購入者アカウントとシミュレーション文字列を使用して、SANDBOXで十分なインテグレーションのテストをします。

  9. APIエンドポイントを更新して、 インテグレーションを本番環境にします。

インテグレーション シーケンス図

Additional Payment Button(APB)で決済時に合わせてお支払い方法の設定を行うフロー

購入者のフロー・UX

  1. 購入者は、モバイルアプリまたはウェブサイトにログインしています。

  2. 購入者が、決済を開始する為に、Amazon Payボタンをクリックします。

  3. 購入者は、Amazonアカウントでサインインし、Amazon Payがホストするページで希望する支払い方法とお届け先(お届け先はオプション)を選択します。このページには、今後の購入のためのお支払い方法として選択した支払い方法を設定するための購入者の同意が含まれています。

  4. 購入者が今すぐ支払うボタンを押すと、Amazon Payが管理するページ上でオーソリ処理が行われます。もし、オーソリが拒否された場合は別の支払い方法を選択を行う、多段階認証(本人確認)の対象となった場合は認証を行うといった対応が必要になります。

  5. Amazon Payは、購入者を事業者の注文結果の確認ページに遷移します。

インテグレーションの手順

  1. インテグレーションの準備をします - Amazon Pay事業者アカウントに登録し、SANDBOXテスト購入者アカウントを作成し、通信を保護します。

  2. Amazon Payボタンを追加します。

  3. 支払い方法の選択が完了し、購入者がサイトに戻った後、Setup Intentが成功したことを確認して完了します。

  4. 顧客に請求する必要がある際には、設定されたお支払い方法設定を用いて支払いを管理します。この手順はPayment method on fileを利用の場合に必要となります。

  5. 支払いの返金の必要がある場合に備えて、返金を管理します。

  6. テスト購入者アカウントとシミュレーション文字列を使用して、SANDBOXで十分なインテグレーションのテストをします。

  7. APIエンドポイントを更新して、 インテグレーションを本番環境にします。

インテグレーション シーケンス図