※ このブログは「Introducing AI-native SDKs for Alexa+」の翻訳です。
Amazonは本日、生成AIを活用した次世代アシスタントである、Alexa+を発表しました。Alexa+は会話がさらに自然になり、よりスマートかつパーソナライズされることで、さまざまなことを実行できます。本日の発表に関する詳細は、こちらを参照してください。
開発者およびパートナーの方々には、当初からAmazonのビジョン実現の中核を担っていただいてきました。Alexa+では、Alexa向けのスキル開発の方法を見直しています。LLM、エージェンティック機能、サービス、デバイスを大規模に接続する新しいアーキテクチャには、開発者がそれぞれのサービスを接続するために、開発者向けの新機能である Alexa AI Action SDK、Alexa AI Web Action SDK、Alexa AI Multi-Agent SDKも統合されています。OpenTable、GrubHub、Yelp、Tripadvisor、Viator、Fodor'sなどのパートナーは、既にこれらのツールを使用して従来のエクスペリエンスをAlexa+でも利用できるよう作業を進めています。開発者は、これらのツールによって次のようなことができます。
Alexa+を使用した会話によるリクエストの処理、支払いの管理、パーソナライズされたエクスペリエンスの提供の実例をご覧ください。
「Alexa+と当社のサービスとの統合は、今いる場所で食事ができるという、OpenTableの目標と完全に合致しています。6億台以上のAlexa搭載デバイスを活用することで、新たな顧客層へのリーチを広げると同時に、信頼できる新しいチャネルを通じて、60,000を超えるレストランパートナーへの予約の増加を促進しています。この統合は、利用者の予約プロセスを簡素化するだけでなく、レストランテック業界の革新者としての当社の地位を強化し、外食産業の成長を支援するという当社の従来の方針を継続するものです」
- OpenTable、Chief Technology Officer、Sagar Mehta氏
Amazonは、開発者のインターフェースと実装を維持しながら、生成AIを活用したエクスペリエンスを組み込むために、スキル関連カテゴリーのキットを設計し直しました。ユーザーの立場から見ると、これはお気に入りの既知のサービスの多く、たとえばお気に入りのミュージック配信サービスやスマートホームデバイスなどが、Alexa+でも利用でき、その機能が強化されることを意味します。これらによって、ユーザーはより自然な言葉で話しかけることができるようになりました。たとえば、「Alexa, who won best new artist last month?(アレクサ、先月最優秀新人アーティスト賞を獲得したのはだれ?)」と話しかけることで、その楽曲を検索して再生したり、「Alexa, it's dark in here(アレクサ、ここ暗くない?)」と話しかけて部屋を明るくしたりできます。
「当初から、Alexaはシンプルで信頼性の高いスキルキットインターフェースと統合することで、当社のエクスペリエンスを、使用するデバイスに関係なく、すべてのAlexaユーザーに提供できることを約束してくれていました。当社は長年にわたり、この統合により、AlexaとSpotifyが利用できるあらゆる場所で、新しいすべてのAlexaデバイスについて、発売当日のパートナーとなることができました。
Alexa+では、高度なインテリジェンスと生成AIによって製品をどのように新しく再設計、再構築しているかを見るのが楽しみです。ユーザー向けのエクスペリエンスを大幅に向上させながら、パートナーには信頼できる同じインターフェースを維持しています。この複雑さを極める大改革の衝撃から開発者を守ることで、Alexaは約束を守り続けています。これにより、当社は最高のSpotifyコンテンツとパーソナライゼーション機能をAlexaに提供することに集中できます」
- Spotify、Senior Director of Product、Arthur Nicholls氏
Alexa AI Action SDKにより、信頼性が高くリアルタイムなAPI呼び出しを実現できます。このSDKは、AmazonのLLMに基づく推論機能、組み込みのパーソナライズ機能、タスク遂行機能により、ユーザーがベンダーのサービスを使用してより多彩な機能を実行できるようにします。たとえば、Alexaは、お気に入りのアーティストのチケットが発売されたときや、チケットの価格が手頃な価格帯になったときにユーザーに通知できます。Alexa+に、Amazonアカウントに保存されている支払い方法を使用して、Ticketmasterでチケットを購入させることもできます。この処理は非常に複雑ですが、ユーザーにとってはいたってシンプルです。こちらをご覧ください。
この初期フェーズでは、3つの重要な領域に注力します。外食・エンターテイメントの予約、修理やメンテナンスを含むホームサービス、地域のアクティビティやイベントの予約がこれにあたります。早期アクセスのお申し込みはこちらをご覧ください。
統合に必要な、外部からアクセス可能なAPIが準備できていないパートナー向けに、Alexa+では、ユーザーに代わってタスクを完了するための自律的なインターネットナビゲーションを可能にするエージェンティック機能を導入しています。Alexa AI Web Action SDKは、ローコードワークフローを使用して既存のウェブサイトで動作するように設計されており、必要な手順やユーザーがウェブサイトで完了できるタスクを定義できます。これらによってAlexaは、ウェブサイトを見て回って週末に依頼できる評価の高い配管工事業者を探し、修理を予約して、適切であれば料金を支払うといったユーザーのリクエストを完了させることができます。
Alexa AI Web Action SDKの早期アクセスのお申し込みはこちらをご覧ください。
「当社のサービスを新しいAlexaのエクスペリエンスに統合することで、当社は顧客層を飛躍的に拡大することができ、当社の技術と専門業者のコミュニティをさらに何百万人もの住宅オーナーに提供できます。今では、より多くのユーザーが適切な住宅改修計画を割り出し、改修に必要となる資格を持った専門業者にコンタクトすることを積極的に支援できるようになりました。当社のパートナープラットフォームとAlexaのAIウェブサイトオーケストレーションを活用することで、クラス最高レベルのユーザーエクスペリエンスを維持しながら、市場投入までの時間を短縮することができました」
- Thumbtack、CEO、Marco Zappacosta氏
Amazonは、高度な個人指導、専門的な生産性、研究など、ある特定の限られた分野に特化した、非常にスマートなエージェントの未来を見据えています。Alexa+はユーザーに代わってこれらのエージェントと対話します。このビジョンは、本日発表されたうちの一部パートナーの協力により具体化されつつあります。生成ミュージックのエージェントであるSunoとも連携しているほか、WolframのAPIを利用したMath Tutorエージェントも構築しています。
特化したエージェントがある場合、Alexa AI Multi-Agent SDKのプレビューを導入し、Alexaと並べてエージェントを見せることができます。このフレームワークは、複雑な処理やエージェントの協調を管理しながら、さまざまな個性や対話スタイルをサポートしています。これにより、技術的な複雑さに注力するのではなく、ユーザー独自のニーズを満たす魅力的な対話を創造することができます。近い将来、さらに多くの開発プロジェクトをお伝えできるでしょう。
Alexa AI Multi-Agent SDKの早期アクセスのお申し込みはこちらをご覧ください。
Amazonでは、生成AIを活用した次世代アシスタントであるAlexa+に大きな期待を寄せています。この初期フェーズでは、一部の企業と共同作業を行うことで、さまざまなアイディアを集めてアプローチの方法を調整しています。今後数か月の間に、Amazonは早期アクセスプログラムを拡大し、革新的でインパクトのあるエクスペリエンスを構築する新たな機会を提供します。
既存のAlexaスキルを開発していた場合、オリジナルのAlexaエクスペリエンスを使用しているユーザーは、すべてのスキルにこれまでと同様にアクセスできます。既存のスキルを調整、再認定、再公開することも、オリジナルのAlexaで新しいスキルを作成することもできます。AmazonはオリジナルのAlexaのサポートを継続しますが、新しい開発者ツールはAlexa+に重点を置いています。