2023年も残りわずかとなりました。今回のブログでは、今年のハイライトを振り返ってみたいと思います。新しい機能や開発者向けツール、Windows PCゲーマーにリーチ可能なデバイスへの拡大、そして対面イベントにいたるまで、この1年、Amazonアプリストア開発者コミュニティの皆さまと共に多くの成果を達成できたことを大変嬉しく思います。
新たに開発したFire OSへ移植したいと思っているアプリ、あるいはすでに世界中のユーザーに楽しまれているリリース済みのアプリ。Amazonでは、いずれのアプリをお持ちの場合も、開発者の皆さまがAmazonアプリストアにてビジネスを拡大するための様々なツールや機能を提供しています。
AndroidアプリをAmazonアプリストアで公開するための製品の機能向上や新しい開発者向けツールにより、アプリの移植がより簡単になりました。
- A3L SDKを使用することにより、AndroidデバイスとFire OSデバイスのいずれでも、一般的な機能（ メッセージング 、ユーザー認証 、位置情報サービスなど）を取り入れた1つの実装として作成することが可能になりました。
- Appstore請求サービス対応SDKでは、Google Play Billing Libraryと同様のAPIリクエスト構成を使用しています。これにより、Amazonアプリストアで公開する際、既存のコードをリファクタリングせずに消費型、非消費型、定期購入型のアイテムを処理できるようになりました。
- Amazonでは、Android SDKのうち代表的なもの（計46個以上）のテストを行い、コードを変更することなくFire OSで使用できることを確認しています。
- Android App Bundles形式を使用してアプリを申請する場合、サポート対象のすべてのAmazonデバイスに合わせて、アプリのダウンロードサイズを最適化できるようになりました。
エンゲージメントの向上と収益拡大につながる、新しいユーザーエクスペリエンス機能をリリースしました。
- ユーザーのIDをあらわす安全なトークンを利用したシンプルサインインによって、ユーザーはどのデバイスからでも認証情報を入力することなくログインできるようになりました。
- 購入保留機能では、アプリ内課金リクエストがAmazon Kidsユーザープロフィールを利用して行われた場合、保護者による承認、拒否のステップが追加されます。これにより、お子さまによるアプリ内課金を適切に管理し、安心してご利用いただけるようになりました。
- プライバシーラベルの導入によって、ユーザーデータの収集方法と用途についての詳細がアプリで表示されるようになりました。
ライブアプリテストとアプリ申請のエクスペリエンスを改善し、アプリ申請のワークフローが効率化されました。開発者の皆さまからいただいたフィードバックに基づき、フォームの簡略化、手動入力の削減、自動保存機能の追加を行いました。
重要: Windows 11向けAmazonアプリストアは、2025年3月5日をもってサービスを終了します。詳しくは、ブログをご参照ください。
7月に発表のとおり、Windows 11用Amazonアプリストアでのアプリやゲームの配信が開始され、世界31か国、何億人ものユーザーにリーチできるようになりました。現在までに、53,000を超えるアプリが配信されています。次にその例を紹介します。
「当社の概算によると、AmazonとAndroid™️用Windowsサブシステムを使用してWindows 11市場に参入する際の作業量は、既存のコードを完全なWindowsネイティブに移植する通常作業のわずか17%で、これは時間と費用の大幅な削減になります。」と、レトロゲームサービスアプリArgonでWindows PCユーザーを魅了したMark/Space社のCEO、Brian Hall氏は話します。
今年4月、Amazonでは初の仮想イベントdevDayを開催しました。このイベントでは、最新リリースの発表に加え、Amazonアプリストアでアプリを最適化するためのベストプラクティスについても業界エキスパートによって紹介されました。今回、特に視聴者の関心を集めた話題は、収益分配率の引き上げやAWS販促クレジットなど、小規模ビジネス向けアクセラレータープログラムを通じて提供される特典についてでした。devLoungeのライブQ&Aにご参加いただいた皆さまに深く感謝いたします。なお、すべてのセッションはオンデマンドで無料でご視聴いただけます。
今年は、サンフランシスコにて開催のGames Developer Conference（GDC）、ケルン開催のdevCom、そしてdroidcon Londonなど、世界各地で開催された16のイベントで皆さまとお会いすることができました。開発中のアプリや当社のツールに関して、皆さまのお声を直接お聞きできたことを大変嬉しく思います。Amazonアプリストアの今後のさらなる発展には、皆さまの創造力とご意見が欠かせないことを実感した一年となりました。
開発者の皆さまを支援するAmazonの取り組みもぜひご確認ください。
- Android、iOS、ウェブ間での高パフォーマンスのコード共有（英語のみ）
- ネイティブのクロスプラットフォームツールでAndroid TVとFire TV対応の魅力的なアプリを開発（英語のみ）
- UI開発、テスト、ドキュメント作成でStoryBookを使用する方法（英語のみ）
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この一年の成果は、これもひとえに素晴らしいコンテンツや体験を開発してくださった開発者の皆様あってのことと感謝申し上げます。改めて、皆様のご尽力とご協力に心より御礼申し上げます。当社では引き続き、成長に向けたイノベーション、改善、投資に努めてまいります。2024年も開発者の皆様のお力添えをいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。