VDA接続と電源に関する問題の修正
このページでは、Fire TVデバイスの使用時によく発生するVDA接続と電源に関する問題の解決策を示します。それぞれの問題には、根本的な原因とその解決手順が記載されています。特定の問題の解決策がここで見つからない場合は、開発者フォーラムに問題を投稿して追加のサポートを受けることができます。
Fire TV StickでUSB接続がランダムに切断される
症状:
vda devicesとkepler devices listの両方のコマンドで空の結果が返される- デバイスが応答しなくなり、デバッグに使用できなくなる
- いったん切断して再接続すると問題は一時的に解決するが、やがて再発する
原因: USBケーブルに障害があるか互換性がない場合、デバッグセッション中に断続的に接続が切断されることがあります。
デバッグセッション中、USB経由で接続されたFire TV Stickがランダムに切断されることがあります。この状況が繰り返し発生する場合は、次の方法に従います。
解決策: USBケーブルを別のケーブルと交換します。推奨されるUSB仕様については、Fire TV Stickに関する問題のトラブルシューティングを参照してください。
接続または電源の問題
原因: 電源の供給不足、ケーブルの障害、システムの電源管理設定により、デバイスの接続が妨げられることがあります。
- Fire TVデバイスに付属の純正のUSBケーブルを使用します。
- オペレーティングシステムの自動スリープモードと「選択的サスペンド」機能を無効にします。
- USBハブを使用している場合は、十分な電力が供給されていることを確認し、接続するデバイスの数が多くなりすぎないようにします。
- Fire TVデバイスを電源から取り外し、数秒待ってから再接続します。
- USBポートからケーブルを取り外し、再び差し込んで、Fire TVデバイスを再接続します。
- ホストコンピューターを再起動し、VDAを再度接続します。
VDAを再度接続したら、次のコマンドを使用して問題を調べます。
kepler exec vda shell pull /data/cache/recovery/logfile_name
Fire TVデバイスが認識されない
原因: USBハブ、仮想マシン、中間デバイスにより、ホストとFire TVデバイス間の直接通信が妨げられることがあります。
解決策:
- Fire TVデバイスをホストコンピューターに直接接続します。
- USBハブや中間デバイスをすべて取り外します。
- 仮想マシン(VM)や、Raspberry Piなどのほかのハードウェアからのポート転送を無効にします。
ChromeのUSB検出が競合する
原因: ChromeデベロッパーツールのUSB検出機能が、VDAのデバイス検出と競合します。
解決策: USB検出機能を無効にします。
- Chromeデベロッパーツールを開きます。
- [設定] > [リモートデバイス] に移動します。
- [Discover USB devices] チェックボックスをオフにします。
- Fire TVデバイスを再接続します。
Fire TVデバイスがTCP/IP経由で表示されない
原因: ネットワーク接続に問題があるか、IPアドレスが正しくないか、ファイアウォールが接続ポートをブロックしています。
解決策:
-
両方のデバイスが同じWi-Fiネットワーク上にあることを確認します。
- macOS: メニューバーのWi-Fiアイコンをクリックして、接続しているネットワークを表示します。
- Linux: システムトレイのネットワークアイコンをクリックするか、iwconfigを実行します。
- Fire TV: [設定] > [Network/Wi-Fi] に移動して、接続しているネットワークを確認します。
-
USB経由で接続しているときに、正しいIPアドレスを確認します。
kepler exec vda shell ifconfig wlan0
3. ファイアウォールの設定を確認し、ポート5555がブロックされていないことを確認します。または、テスト目的でファイアウォールを一時的に無効にします。
Fire TVデバイスをTCP/IPモードから変更できない
原因: TCP/IPモードに切り替えた後、デバイスが正しく列挙されず、USBモードに戻すこともできません。
解決策:
- 工場出荷時の設定にリセットしてUSBモードに戻します(これにより、すべてのデータが消去されます。必ずバックアップを作成してください)。
- アウトオブボックスエクスペリエンス(OOBE)設定プロセスを完了します。
- TCP/IPモードを再試行する前に、TCP/IP経由のVDAの有効化の要件と手順を確認してください。
Ubuntu 64ビットでの互換性の問題
原因: VDAは32ビットアプリであるため、64ビットのUbuntuシステムでは32ビットアーキテクチャのサポートが必要です。
解決策:
-
32ビットの共有ライブラリをインストールします。
sudo apt-get install libc6-i386 - VDAのデバイス一覧にデバイスが何も表示されない場合は、適切な
udevルールを構成します。 -
パーミッションエラーが発生する場合は、自分を
plugdevグループに追加します。sudo usermod -aG plugdev $USER
VDAサーバーが応答しない
原因: VDAサーバープロセスが応答しなくなるか、正常に起動しません。
解決策:
-
VDAサーバーを停止します。
kepler exec vda kill-server -
VDAサーバーを再起動します。
kepler exec vda start-server -
デバイスの一覧を確認します。
kepler exec vda devices
TCP/IP経由で接続できない
原因: VDAデーモンがTCP/IPモードで実行されていないか、ネットワーク接続に問題があるか、ポート構成が正しくありません。
エラーメッセージ:
「unable to connect」または「connection refused」
解決策:
-
VDAデーモンがTCP/IPモードで動作することを確認します。
kepler exec vda tcpip 5555 -
両方のデバイスが同じネットワーク上にあることを確認します。
-
VDAサーバーを強制終了します。
kepler exec vda kill-server -
VDAサーバーを再起動します。
kepler exec vda start-server -
Fire TVデバイスを再起動し、もう一度接続を試みます。
-
問題が解決しない場合は、別のポートを試します。
kepler exec vda tcpip 5566
VDAのパーミッションの問題
原因: システムパーミッションが不十分なため、VDAからUSBデバイスにアクセスできません。
エラーメッセージ:
error: insufficient permissions for device
List of devices attached
???????????? no permissions
解決策:
- Fire TVデバイスからVDAを切断します。
kepler exec vda kill-server
-
パーミッションルールを作成します。
sudo curl --create-dirs -L -o /etc/udev/rules.d/51-android.rules https://raw.githubusercontent.com/snowdream/51-android/master/51-android.rules -
ルールにパーミッションを追加します。
sudo chmod a+r /etc/udev/rules.d/51-android.rules -
udevサービスを再起動します。
sudo service udev restart -
VDAを再起動します。
kepler exec vda start-server
デバイスの検出状況の確認
原因: ホストシステムがハードウェアレベルでFire TVデバイスを認識しているかどうかを確認する必要があります。
解決策:
Linuxの場合:
- ターミナルで
lsusbを実行します。 - 目的のFire TVデバイスのシリアル番号を持つ「Lab126 Alexa」エントリを探します。
Macの場合:
brew install lsusbを実行して、lsusbをインストールします。- ターミナルで
lsusbを実行します。 - 目的のFire TVデバイスのシリアル番号を持つ「Lab126 Alexa」エントリを探します。
- または、[システムレポート] > [USB] で、「Lab126 Alexa」デバイスを確認します。
別のホストでのテスト
原因: 問題が特定のホストシステムにあるか、Fire TVデバイス自体にあるかを切り分ける必要があります。
解決策:
- Fire TVデバイスを別のMacまたはLinuxコンピューターに接続します。
- 別のホストでターミナルを開きます。
kepler vda devicesを実行宇します。- Fire TVデバイスが出力に表示されるかどうかを確認します。
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Last updated: 2025年9月30日

