Alexa On-the-Go向けのデザイン

AmazonアカウントでAlexaを使用しているユーザーは、移動方法に関係なく、スマートに周囲の世界を探索し、案内できます。徒歩、自転車、車、電車、バス、飛行機のいずれの場合でも、Alexaはデバイスと環境に適応できます。これにより、位置情報サービスやイベントベースのトリガーなどの機能を通じて、パーソナライズされたプロアクティブなエクスペリエンスを実現できます。

位置情報サービス

スキルはユーザーのリクエストに応じて、Alexa搭載デバイスのリアルタイムの位置情報を位置情報サービスを使用して取得する権限をユーザーに要求できます。これにより、スキルは高度なサービスを提供できるようになります。位置情報サービスを使用するスキルを有効にすると、位置情報データをスキルと共有することへの同意を求めるプロンプトがAlexaアプリに表示されます。ユーザーはいつでもAlexaアプリのAlexaプライバシー設定にアクセスして、スキルの権限を管理できます。

次の図は、位置情報サービス機能による、Alexa、ユーザーデバイス、スキルの連携を示しています。

Event based triggers
この図は、位置情報サービス機能による、Alexa、ユーザーデバイス、スキルの連携を示しています。

スキルに位置情報サービスを追加する方法の詳細については、開発者向けドキュメントのAlexaスキル向け位置情報サービスを使用するを参照してください。

イベントによるトリガー

外出先でのエクスペリエンスのデザインを容易にする方法の1つは、イベントによるトリガーを使用することです。イベントによるトリガーを使用すると、Alexaでユーザーのおおよその位置情報と現在のアクティビティ(ウォーキング、ジョギング、ランニング、運転など)を認識できます。これらのトリガーにより、Alexaはユーザーのアクティビティや位置情報に基づいてプロアクティブな提案を開始できます。食料品店で注文した商品の準備ができたらユーザーにプロアクティブな提案をする、ランニングを開始したらワークアウト用のプレイリストを提案するなどのエクスペリエンスを作成できます。詳細については、イベントベースのトリガーのinterest listに登録してください。

ベストプラクティス

  • その時点での最適な様式を選択する - 外出先では、ユーザーはAlexaだけでなく、周辺環境にも注意を向ける必要があります。特に歩行中は注意が必要です。音声で伝える情報には優先順位を付け、プロンプトを短くします。その場で音声として提供したほうがよい情報と、後で視覚的に確認すればよい情報を検討してください。たとえば、ワークアウトの詳細を音声で報告しても、長くてわかりづらいでしょう。選択したルートなどの要素は、視覚的なインターフェースに適しています。ワークアウトの完了時にユーザーが最も必要としている、または重要な情報を選択します。残りの情報は、ユーザーが後からAlexaアプリで自由に取得できるようにします。
  • 簡単に一時停止/再開できる機能を追加する - 徒歩で移動するユーザーは、ほかのことに気を取られがちです。道路を横断したり、立ち止まって友人とおしゃべりしたり、コーヒーショップで店員に話しかけたりすることが考えられます。ユーザーが即座に一時停止し、簡単に再開できるエクスペリエンスを提供してください。
  • マルチターンメニューに関する確認 - 提示するオプションが多いとユーザーはより複雑なタスクを完了できますが、運転中は避けてください。複数のオプションが必要なメニューは使用せず、確認(「はい」または「いいえ」の応答)と「アレクサ、詳しく教えて」などの簡単な表現を使用して対話を進めることで、ユーザーの認知的負荷を最小限に抑えます。