AIデザインのガイドライン

人工知能(AI)を使用したAlexaエクスペリエンスをデザインする際は、次のガイドラインを念頭に置いてください。

AIはAlexaのバックボーン

ユーザーはAlexaを使用して、スケジュール管理や宿題のチェックをしたり、豆知識、冗談、物語を聴いたり、単にゲームや音楽を楽しんだりします。Alexaがこれらのタスクを非常に効率的に実行できるようになってきたため、私たちの日常生活にも急速に浸透してきました。AlexaのAIによって、開発期間を短縮し、ユーザーのエンゲージメントを向上させることができるようになりました。また、周囲の状況に応じた自然な会話を作成するのにも役立ちます。AIは無限の可能性を処理し、トピックを切り替えた時にもAlexaが管理できるようにします。

シンプルなほど効果的

Alexa ConversationsでAIを使用してダイアログをデザインする場合、考えられるすべての会話のバリエーションを提供する必要がなくなりました。AlexaのAIは世界中の知識を活用し、スキルの多様な会話をより多く推定できます。開発者に必要な作業は、AlexaのAIに何らかの指示を与える一連のサンプルダイアログを提供することだけです。Alexa Conversationsのダイアログ作成の詳細については、Alexa Conversations用のダイアログデザインを参照してください。

操作を少なくし、AlexaのAIが提供するツールを活用することで、スキルはより自然にユーザーに対応できるようになります。ユーザーがスキル名を記憶していなくても(潜在的目標の検出を使用)、またはユーザーが呼び出し名を言わなくても、スキル間の対話を有効にできます。

ダイアログ作成の自動化

AlexaのAIツールでは、正確さと適切なコンテキストを確保するために開発者の支援が必要です。ダイアログ作成の自動化には、ダイアログ評価ツールを使用できます。フィードバックを提供し、適切な予測を選択します。この応答は最終的なAlexaエクスペリエンスのしくみに直接影響するため、入念かつ正確に行う必要があります。

説明可能性

AlexaのAIは未知の経路をたどって会話を続けることができますが、Alexaの応答をユーザーが理解できるようにすると便利です。Alexaが特定の結論や回答を得た経緯を知りたいとユーザーが考えた場合に、AlexaのAIがスキルで行った決定について、ユーザーが質問できるようにしておく必要があります。このレベルの説明可能性は、ユーザーがAlexaに対する信頼を築き続けるのに役立ちます。状況によっては、決定の説明が難しい場合もあります。Alexaの応答を説明するほかの方法も調べることをお勧めします。たとえば、予測の信頼度をゲームの手法を利用して示す方法などです。