子ども向けスキル

13歳未満(米国、インド、カナダ向けの場合)または16歳未満(英国、ドイツ、日本、フランス、イタリア、スペイン、メキシコ、オーストラリア向けの場合)の子ども向けである、あるいは子どものユーザーアカウントとやり取りするスキルは、通常のスキルとは異なるルールを守る必要があります。子ども向けスキルで製品やサービスを販売したり、スキル以外のコンテンツを使用するよう宣伝したりすることはできません。子ども向けスキル内で何らかの情報を収集したり、アカウントをリンクしたりすることもできません。こうしたルールがあることで、子ども向けスキルのデザインはより難しくなりますが、一方でデザインプロジェクトに見合うだけの成果も得られるでしょう。子ども向けスキルに関するポリシーガイドラインの詳細については、子ども向けAlexaスキルを参照してください。

子どもの話し方に合わせる

子どもの言語能力や論理的思考能力は、まだ発達途上です。Alexaにとって、子どもの不明瞭な発音を理解するのは難しいときがあります。また、脈絡のないことや間違った名前を口にする子どももいます。予想外の応答にもスキルが適切に対処できるようにデザインしてください。

がっかりさせないようにする

キャラクターや場所などの名前は、非常に簡単で発音しやすいものにします。Alexaが名前をたずねたとき、子どもが正しく発音できなかったり、違う言葉や間違った応答を返したりすることがあります。Alexaに理解してもらえないと、子どもにとって不満の残る残念な経験になってしまいます。

子どもでもわかる語彙を用いる

子どもは、技術用語に慣れていない場合があります。子どもがAlexaにイライラしないよう、聴解力レベルはできるだけ低く抑えます。そして、子どものさまざまな言い方に対応できる設計にします。
正式名称やタイトルがある場合、Alexaが部分的なフレーズや似たような名前でも対応できるようにしてください。たとえば、キャラクターの名前が「エリサ」である場合、「エレサ」や「エリザ」といった似たような発音も追加しておくとよいでしょう。

良い例

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算数モンスターゲームの続きをしましょうか?

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悪い例

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進行中のゲームがあります。続行しますか?

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子どもは似た音や韻を踏んだ言葉を上手に発音し分けることもできません。子どもがリクエストしやすいよう、そして同時にAlexaがリクエストを理解しやすいよう、発音しやすい選択肢を提示してください。

良い例

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森とお城のどちらに行きたいですか?

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悪い例

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フェアリーフォレストかフロストフォートレスに行くことができます。  どちらがいいですか?

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子ども特有の応答に備える

子どもは、コマンドや名前(特に複数の単語で構成されたもの)を簡単に覚えることができません。また、伝えたいアクションやテーマを、自分が知っている言葉や概念で表すこともあります。スキルのダイアログはシンプルで覚えやすくする必要がありますが、子どもがそれをほかの言い方で表した場合にも対応できるようにしておきましょう。
たとえば、大人であれば「アレクサ、アナと雪の女王のテーマソングを再生して」とリクエストする場面で、 子どもは「アレクサ、エルサの歌が聞きたい」 とリクエストするかもしれません。

良い例

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面白かったですね。 冒険のお話と友情のお話、どちらを聞きたいですか?

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悪い例

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面白かったでしょうか? 冒険のお話か友情のお話をしましょうか? どちらがいいですか?

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子どもは似た音や韻を踏んだ言葉を上手に発音し分けることもできません。子どもがリクエストしやすいよう、そして同時にAlexaがリクエストを理解しやすいよう、発音しやすい選択肢を提示してください。

良い例

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森とお城のどちらに行きたいですか?

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悪い例

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フェアリーフォレストかフロストフォートレスに行くことができます。どちらがいいですか?

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シンプルかつ単刀直入に質問する

子どもは質問を遮ったり、すぐに質問に答えたりすることがあります。子どもは活発なので、Alexaが長いプロンプトを言い終わるまで待ち切れません。子どもが自分の話す番だと分かるような質問にしましょう。一連の会話が続く途中で質問をしたり、修辞疑問文は使わないようにします。

良い例

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面白かったですね。 冒険のお話と友情のお話、どちらを聞きたいですか?

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悪い例

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面白かったでしょうか? 冒険のお話か友情のお話をしましょうか? どちらがいいですか?

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選択肢は最小限にします。大抵の子どもにとって、多すぎる選択肢を理解し、選ぶのは難しいことです。子どもには2~3個以上のプロンプトを使わないようにしてください。プロンプトへの理解度を高く保つため、選択肢の名前は単語1、2語にとどめます。
手助けするタイミングを読み取ります。子どもが自分からヘルプを呼び出すことはめったにありません。恥ずかしがってAlexaに助けを求めることができないこともあります。次のような場合は、Alexaからのヘルプが必要です。

  • 子どもがプロンプトに応答しない場合。
  • 子どもが「わからない」、「知らない」、「やり方がわからない」と応答した場合。
  • Alexaに「何を言っているの?」とたずねてきた場合。

子どもは、スキル内のアクションを探したり思い出したりすることが苦手です。それを念頭に置いてようこそメッセージやプロンプトをデザインしてください。スキルが実行できるすべてのアクションを子どもが理解するまで、最初のようこそメッセージを何度も言わないといけない場合もあります。同様に、終了メッセージでは、また戻ってきて新しい機能や最新情報を試すよう伝えます。たとえば、「また後でいろいろ試してみてくださいね」などです。

前向きに応答し、行動を促す

子どもは、黙って聞いているよりも、互いにやり取りすることを好みます。子どもはAlexaと話したいと思っているので、たとえ不正確な応答をしたとしても、Alexaは前向きな応答を返してください。何が間違っていたかを肯定的な口調で伝えてあげると、子どもの学びと成長につながります。
子どもにとって、スキルに惹きつけるための工夫は重要です。スコアをつけたり、やる気が出るようなフレーズで後押ししたりすることが大切です。たとえば、子どもがスキルを使った回数を記録するなどです。

  • Alexa: 「わあ! 5日間続けて練習できましたね。 すごい!」