コンテンツカタログの取り込み
ビデオスキルをもっと使いやすくするために、Alexaにコンテンツカタログを取り込むことができます。このカタログには、一般的なXML形式で書かれたメディアやメディアの説明が含まれます。カタログを取り込むと、Alexaのコンテンツ、音声およびエンティティのモデルに統合されます。Amazonは出演者、番組、シリーズ情報といったこのカタログデータを使って、Alexaをトレーニングします。
ユーザーに最良のエクスペリエンスを提供する
Alexaにメディアカタログを取り込むと、ユーザーはコンテンツについての情報をより詳しく得ることができます。
ユーザーがAlexaに何かを頼むと、Alexaはリクエストを自然言語処理(NLP)にかけます。この処理の一環として、エンティティ解決(ER)が行われます。これは、Alexaが音声リクエストの各部分を識別し、既に持っている情報のリストに照らして解決する処理のことです。たとえば、ユーザーが「三船敏郎の映画」と言った場合に、Alexaが三船敏郎は俳優だということを知っていれば、ユーザーがビデオコンテンツについてリクエストしているということをAlexaは理解できます。Amazonが三船敏郎のビデオコンテンツを提供できるプロバイダーを知っていれば、そのプロバイダーにリクエストするよう解決できます。
自然言語理解に加え、取り込まれたカタログコンテンツも自動音声認識(ASR)モデルのトレーニングに使用されます。トレーニングにより、話し言葉を正しいテキストに変換、ルールや原則といった特に難解な言語的解釈が必要な同音異義語を解釈しやすくなります。
コンテンツカタログ提供のメリット
- 精度が向上: 音声認識の精度が高まることにより、ユーザーの使いやすさも向上します。
- バージョン管理のサポート: 必要に応じて以前のバージョンに簡単にロールバックできます。
コンテンツカタログを取り込まない場合、AlexaはGracenoteのデータで作成された一般的なカタログを使用します。Gracenoteのデータは、英語(米国)、英語(英国)、ドイツ語のスキルで利用できます。
コンテンツカタログの処理
コンテンツカタログをAlexaに取り込むには、いくつかの手順が必要です。
手順:
- コンテンツをカタログデータファイル(CDF)形式にします。この形式はFire TVと同じです。詳細については、カタログデータ形式(CDF)についてを参照してください。検証には、CDFスキーマ(XSD)ファイルを使用します。
- CDFデータを割り当てられたAWS S3バケットにアップロードします。詳細については、Fire TVのドキュメントでAWS S3へのCDFファイルのアップロード(英語)を参照してください。
- Alexaはデータをカタログにインポートし、成功か失敗を示すレポートを生成します。
CDF形式とコンテンツカタログ提供の詳細な手順については、カタログとAmazon Fire TVの統合を参照してください。