※このブログはBuild Motion-Capable Alexa Skills for All-new Echo Show 10を翻訳したものです。
最新のEcho Show 10は第2世代から大きく進化し、Alexaと対話しているユーザーの移動に合わせてスクリーンが自動的に回転するようになりました。新しいモーションAPIとセンシングAPIを使用すると、Echo Show 10のモーションをスキルに追加し、これまで不可能だったユーザーエクスペリエンスを実現できます。
Echo Show 10は、ユーザーが部屋のどこにいてもスクリーンの向きが自動的に変わり、13メガピクセルの広角カメラでユーザーを常に正面から拡大表示するため、画面が見える状態をキープした、より自然なハンズフリーエクスペリエンスを可能にします。たとえば、室内を歩き回りながら家族や友人とビデオ通話したり、プライムビデオやHuluのお気に入り作品を視聴したり、新しいレシピを見ながらキッチンで料理をしたり。体の動きで操作する没入型の音声ゲームを楽しむこともできます。さらに、「アレクサ、モーションをオンにして」、「アレクサ、モーションをオフにして」と言えば、いつでもモーション機能を有効または無効にできます。
モーションAPIとセンシングAPIを利用することにより、モーション対応スキルを開発し、次世代のAlexaエクスペリエンスを生み出すことができるようになりました。室内を移動するユーザーに合わせて、常に画面表示が見えるように回転するため、レシピの検索やトレーニングなど、さまざまなコンテンツをより便利に利用できます。作成したパノラマシーンなどのエクスペリエンスで、ユーザーが体の動きによって視界を移動させることも可能です。効果音や画面上のアニメーションに合わせてEcho Show 10デバイスを左右に揺らせば、ゲームに新たな個性を吹き込むことができます。今すぐに開発を始めて、Alexa開発者コンソールの新しいモーションシミュレーターを使ってエクスペリエンスをテストしてみてください。ユーザーが音声エクスペリエンスをもっと手軽に利用できるようにするため、多くのパートナーがスキルをモーション対応にする計画を進めています。以下にその一部をご紹介します。
Echo Show 10のモーション機能をスキルに組み込む方法は複数あります。Echo Show 10のモーション応答は、スキルセッション中にユーザーがウェイクワードを発話したときに制御できます。また、モーションAPIとセンシングAPIを利用して、コレオでEcho Show 10デバイスを揺らしたり、ユーザーが体を左右に動かすことでスキルを操作できるようにしたりすることも可能です。
コードを変更せずにモーションに対応させる
コードを1行も書かずにスキルにモーションを組み込むことができます。Alexa開発者コンソールまたはコマンドラインインターフェースで、スキルに適したウェイクワード応答を選択するだけです。これで、スキルセッション中に、任意のモーション応答でEcho Show 10デバイスが応答するようになります。選択可能なオプションは以下のとおりです。
ViacomCBSの音声アシスタント担当VP、Mark Mezrich氏は、「モーションが視聴者にとってすばらしい機会を生み出すと考えています。Comedy Central Stand-Upのスキルは世界の大物コメディアンの音声とビデオを配信しており、ユーザーは何時間も続けてスキルを視聴します。部屋の中を動き回ってもビデオを見続けられるようにすれば、配信されているコメディー番組を一瞬でも見逃すことがなくなります」と話します。
注: ユーザーがEcho Show 10デバイスを完全に制御でき、自由にモーションを無効にしたり、モーションの使用を制限したりできる点に注意してください。APLドキュメントまたはAlexa Web APIウェブアプリのDeviceStateを調べることで、いつでもエラープロパティを確認し、モーションが有効か無効かを判断できます。また、デバイスがモーションとウェイクワード応答を同時にサポートしていない場合があります。APLドキュメントまたはAlexa Web APIウェブアプリのwakeWordResponseSupported環境プロパティを調べることで、デバイスがウェイクワード応答をサポートしているかどうかを確認できます。
コレオ応答でEcho Show 10デバイスを揺らす
モーションAPIを利用すると、魅力的なエクスペリエンスを実現するためにEcho Show 10デバイスを揺らすなど、コレオ応答を追加してスキルを更新できます。PlayNamedChoreoコマンドは、事前定義されたモーション応答を実行し、スキルの視覚表現や音声表現を変更するほかのコマンドと組み合わせることができます。サポートされている最初のコレオ応答はScreenImpactCenterです。これはEcho Show 10デバイスを左右に揺らします。モーションAPIは、Alexa Presentation Language(APL)またはAlexa Web API for GamesでSmart Motion extensionを介して利用できます。
Volley Inc.の創業者であるMax Child氏は、「コレオにより、Alexaのゲームを家族でプレイする夜をさらに楽しいものにすることができます。「プレイヤーからの入力に応じてデバイスを物理的に揺らすことができるため、ゲームをより個性的にして、ユーザーをもっと楽しませることができます。」と語ります。
ユーザーの体の動きでスキルを操作する
体を左右に動かすことでエクスペリエンスを操作できるようにすると、スキルの没入感をさらに高めることができます。センシングAPIは、Echo Show 10デバイスの正面にいるプライマリユーザーを検出し、そのユーザーが中心位置からどのくらい動いたか(絶対角度または相対角度)を特定するため、ユーザーの体の動きに応じてUIを更新できます。たとえば、探し物ゲームでパノラマビュー内を移動する、旅行先や室内を仮想的に歩き回る、モーションゲームを操作するなど、体の動きを入力として使ってUIを制御するエクスペリエンスを作成する場合に便利です。センシングAPIは、Alexa Presentation Language(APL)またはAlexa Web API for GamesでEntity Sensing extensionを介して利用できます。次のプロパティを使用できます。
モーションシミュレーターでエクスペリエンスをテストする
開始するにあたり、物理デバイスは必要ありません。Alexa開発者コンソールのモーションシミュレーターでスキルをテストできます。新しいエクスペリエンスの開発を今すぐ始めましょう。