弊社では以前からアプリの売上や収益に関するレポート機能を提供しています。また、ユーザー体験の改善にも継続的に取り組んでいます。この度、ユーザー獲得レポートとエンゲージメントレポートが新たに追加されましたが、技術的なレベルでのアプリのパフォーマンスに関するレポートもご利用いただけることはご存知でしょうか?
今回は、アプリ健全性インサイトダッシュボードについてご紹介します。
ダッシュボードにアクセスするには、ライブアプリが必要です。手順は以下のとおりです。
ダッシュボードを開くと、パフォーマンスダッシュボードの [アプリのレイテンシ] タブが自動的に表示されます。
ここでは、アプリの起動にかかる時間と、目的のアクティビティ(ビデオの再生開始など)の実行にかかる時間を確認できます。
[アプリのレイテンシ] タブには、次の主要業績評価指標(KPI)が表示されます。
※ [使用準備完了] は、RTU指標が実装されていない場合には表示されません。設定方法については、Fire OSでアプリの起動時間を測定し改善する方法を参照してください。
次のタブでは、デバイスでアプリが強制終了される原因となった、フォアグラウンドのメモリ不足イベントの1日の平均発生件数を確認できます。フォアグラウンドLMEは、非永続的なバックグラウンドアプリやサービスをすべて強制終了した後でシステムのメモリが不足した場合に発生します。
次の [描画のなめらかさ] パフォーマンスタブでは、フレームドロップ率を測定できます。これは、アプリによって生成されたUIフレームの合計数のうち、ドロップされたUIフレームの割合を示します。
もう1つの利用可能なダッシュボードは、安定性ダッシュボードです。これは、左側のサイドバーで [安定性] をクリックしてアクセスできます。安定性ダッシュボードには、アプリのクラッシュやアプリ応答なし(ANR)イベントに関するレポートが表示されます。
安定性ダッシュボードには、次のKPIが表示されます。
安定性ダッシュボードのトレンドグラフの下には、クラッシュイベントとANRイベントの表が表示されます。この表で、完全なログを確認できます。
これらのレポートを活用することで、アプリがスムーズに動作し、ユーザーに優れたエクスペリエンスを提供できているかどうかを常時把握できるようになります。ですので、定期的にご確認ください。 なお、ここでは新しいアップデート(アプリまたはOS)や新しいデバイスのリリースがアプリのパフォーマンスに及ぼす影響までは把握できません。
アプリ健全性インサイトダッシュボードの詳細については、Amazonのドキュメントを参照してください。
ご質問やフィードバックがありましたら、Amazon開発者向けコミュニティスペース(英語のみ)でお知らせください。