※このブログは、Mohit Mittal のブログをToshimi Hatanakaが日本向けに翻訳し加筆修正したものです。
音声プロフィールを組み込んだスキルは、新しいユーザーパーミッションを活用して、よりパーソナライズされたユーザー体験を提供できるようになりました。
昨年、私たちはスキルのパーソナライズ機能を発表しました。ユーザーは、AlexaアプリまたはAlexa搭載デバイスを通じて、自分の声で音声プロフィールを作成することができます。この状態でAlexaに話しかけると、Alexaはユーザーの声を識別し、スキルではユーザーごとにパーソナライズされた体験を提供することができます。
今回、ユーザーの声が識別されると、スキルはユーザーの特定のコンタクト情報(名前や携帯電話番号など)にアクセスする権限を要求することができるようになります。ユーザーが許可すると、スキルはユーザーのコンタクト情報にアクセスできるようになり、その情報を活用することで、よりパーソナライズされたユーザー体験を提供することができるようになります。
例えば、ゲームスキルでは、スコアランキングのリストにユーザーの名前を表示することができるようになります。また、フードデリバリーのスキルでは、ユーザーの携帯電話に最新のデリバリー状況をメッセージで通知できるようになります。Person Profile APIを活用することで、世帯で識別されたユーザーごとに体験をカスタマイズし、ユーザー体験を向上させることができます。
この機能をいち早く試したい方は、こちらの申し込みフォームにアクセスし、必要事項を入力してお申し込みください。
開発者は、既に Cusotmer Profile API を使用してスキルにパーソナライズ機能を実装することはできるようになっています。今回はこの機能を音声プロフィールを組み込んだスキルにも拡張します。スキルが Person Profile API を利用できるように設定されると、ユーザーの音声プロフィールから以下のような情報にアクセスする許可をユーザーにリクエストすることができるようになります。
音声プロフィールを設定したユーザーが、自分のコンタクト情報にアクセスするスキルを有効にすると、ユーザーはAlexaアプリで、スキルが自分のコンタクト情報にアクセスすることを許可することに同意するよう要求されます。ユーザーがスキルに話しかけると、AlexaはpersonIdに加えてapiAccessTokenをスキルのバックエンドロジックに送信します。personIdとapiAccessTokenは、アルファベットと数字の文字列で、個人を特定できる情報は含まれていません。スキルはapiAccessTokenを使用して Person Profile APIを呼び出し、ユーザーのプロフィール情報を取得します。ユーザーがまだスキルのパーミッションに同意していない場合は、スキルからホームカードに権限カードを表示して同意を求めることができます。
ユーザーがスキルのパーミッションを許可すると、スキルはユーザーの個人情報保護の要件を満たす目的のもと、ユーザーのコンタクト情報を組み込むよう要求することができます。 これらのパーミションは、ユーザーが許可するまではデフォルトで無効になっています。 ユーザーは、AlexaアプリまたはAlexaのプライバシー設定から、スキルの権限を管理することができ、いつでもスキルのパーソナライズの設定をオフにすることができます。ユーザーがスキルのパーソナライズの設定をオフにした場合、またはユーザーの音声がうまく識別されなかった場合、AlexaはスキルへのリクエストにpersonIdを送信しませんし、apiAccessTokenを使用してPerson Profile API からユーザーの情報を取得することはできません。この場合は、いつものようにリクエストをうまく処理できなかった場合のレスポンスを用意しておきましょう。
スキルに Alexa の音声プロフィールによるパーソナライズ機能が組み込まれている場合は、Person Profile API を使用してスキルのユーザー体験をさらにパーソナライズすることを検討してみてください。プレビューに参加した開発者は、既存または新規のスキルで、Person Profile APIを利用することができるようになります。お申し込みフォームに必要事項を記入していただき、選ばれた場合はAmazonから通知が届きます。Person Profile APIを使って、これまでにない新しいスキル体験を提供していただけることを期待しております。