Alexa Smart Propertiesの活用により、スマートホームの付加価値向上を実現 ―利用者の顧客満足度を高め、リピート率アップに貢献

Keith Tanaka Nov 21, 2025
Share:
Smart Properties
Blog_Header_Post_Img

Subscribe

Alexa Smart Propertiesを活用したサービスの特徴
 
  • Amazonの個人アカウントの登録不要でスマートホーム機能が利用可能
  • マルチリンガル対応で外国人利用者も家電や設備のスムーズな利用を実現
  • 自社で開発できるため、ニーズに応じたソフトウェアの柔軟なカスタマイズにも対応

会社名:株式会社LiveSmart

業種:AI・IoTを活用した生活空間におけるサービスプラットフォーム事業

設立:2016年12月19日

所在地:〒105-0003 東京都港区西新橋2-21-2 第一南櫻ビル2F

従業員数:20名

ホームページ:https://www.livesmart.co.jp/

スマートホーム機能の統合管理を実現するIoTプラットフォーム

株式会社LiveSmart(以下、LiveSmart)は、「人々が抱える課題を解決する次の社会インフラになる」という企業ビジョンのもと、日々直面している多くの社会課題を解決するためのサービスプラットフォームを提供しています。高齢社会における不安の解消や、家事や子育てにおける負担軽減などの解決を目指して、新たな社会インフラを目指しています。

そして、主にLiveSmartが手がける事業が、スマートホームとエネルギーマネジメントを可能とするIoTサービスプラットフォーム「LiveSmart」です。同社が開発したHEMSコントローラ&ホームハブ「LS Mini Next/LS Hub E」、およびクラウド上に構築されたプラットフォームにより、住宅に設置された複数の家電や設備、センサーを一元管理し、スマートフォンやタブレット、スマートスピーカーなどから簡単に操作できるようにするものです。

ビジネスディベロップメント 浜田 浩考氏は、「『LiveSmart』は、温度・湿度、照度、人感センサーも内蔵されているため、あらかじめ設定しておくことでセンサー情報をもとに室内の家電や設備を自動調整することができます。また、一括のシーン制御も可能なため、利用者はそれぞれの機器を個別に操作しなくても室内を最適な設定に変更できます。加えて、スマートフォンなどによる簡単な操作で、すべてのデバイスを直感的にコントロールできます。さらに、スマートホームを実現するための設備の導入コストや、運用コストも抑えることができます」と強調します。

「また、ハードウェアだけでなくスマートホームを実現するためのソフトウェアも国内で自社開発していることが特長の1つです。これにより、導入先となるハウスメーカーやディベロッパー、管理会社、不動産事業者のほか、電力・ガスなどのインフラ事業者の要望に応じて、ソフトウェアの機能をカスタマイズしたり、導入先企業が提供しているアプリケーションに統合したりするなど、高い柔軟性を持っていることも大きな優位性です」(浜田氏)

こうした機能性とサポートが高く評価され、創業時から現在に至るまで、『LiveSmart』は日本国内の大手ハウスメーカーやディベロッパーをはじめ、多くの企業で導入されています。

株式会社LiveSmart 事業開発部 浜田 浩考氏

音声だけで設備を操作できるスマートスピーカーの可能性に注目

スマートホームの実現に向け、同社が家電や設備をコントロールするデバイスとして導入を進めているのがAmazonのスマートスピーカーです。「Amazon Alexaを搭載したEcho端末なら、音声による制御ができ、料理中で両手が塞がっていたり、寝室で横になったりしながらもスマート家電を操作できるようになります」と浜田氏は説明します。一方、スマートホームのデバイスとしてEcho端末を個人で利用するためには、利用者自身が個人のAmazonアカウントを登録、ログインする必要があります。

「家具家電付きの賃貸住宅や、ホテルのようなサービスが受けられる中長期滞在者向けのサービスアパートメントなどでは、その都度アカウント設定の負担が生じます。また、個人情報漏えいの不安から、自分のアカウントは使いたくないという方も少なくありません」と浜田氏は語ります。

利用者の満足度向上により、リピート利用の促進に大きな効果

こうした課題を解決するため、LiveSmartが採用したのが、Alexa Smart Propertiesです。 Alexa Smart Properties は、マンションやホテル、高齢者施設向けにカスタマイズされたAlexaサービスで、2023年12月から日本で提供が開始されています。

今回、 Alexa Smart Properties を採用したことで、サービス提供側の法人アカウントを利用してEcho端末を設定し活用できるようになりました。利用者は個人のAmazonアカウントを利用することなく、Echo端末を活用し「LiveSmart」の多彩なスマートホーム機能をフル活用できるようになっています。

 Alexa Smart Properties を活用した「LiveSmart」は、すでにある事業者が運営するサービスアパートメントに採用されているといいます。浜田氏は、「 Alexa Smart Properties の活用により、手を使わずに音声でエアコンやテレビ、照明などの家電や設備をスマートに作動させることができるようになったほか、Amazonの個人アカウントを用いてログインしなくても利用できる手軽さが、利用者からもディベロッパーからも高く評価されています」と話します。

「また、 Alexa Smart Properties の活用により、バイリンガルでの音声操作も可能となっています。採用されたサービスアパートメントは、実際に海外の方も数多く利用される施設であり、リモコンに記載されている日本語の操作方法を見ても分からないというケースも少なくありませんでした。一方、 Alexa Smart Properties を活用した『LiveSmart』は、日本語に不慣れな方でも英語による音声で操作できるため好評を得ています」(浜田氏)

実際、自社で利用実態の統計をとったところ、多くの利用者が Alexa Smart Properties を活用した「LiveSmart」を通じてさまざまなスマートホーム機能を活用しており、ディベロッパーも想定以上の利用率に高く評価しているといいます。浜田氏は、「利用者の満足度も向上し、サービスアパートメントのリピート率向上に寄与するなど、ビジネス面においても大きく貢献できていると考えています」と続けます。

カーボンニュートラルへの取り組みとAI活用に注力

LiveSmartがスマートホームのさらなる進化に向けて、次の一手として定めているのが、環境に配慮したカーボンニュートラルへの対応です。浜田氏は、「住宅メーカーをはじめ、今やカーボンニュートラルへの取り組みは必須になっています。LiveSmartは、製品を通じた二酸化炭素の排出量削減に向け、エアコンの自動制御といった仕組みの実現にも注力していきたいと考えています。また、カーボンニュートラルを利用者に意識してもらうための取り組みとして、Echo端末からは音声による通知だけでなく、CO2使用量を画面表示させるといった仕組みも有効であると考えています。『LiveSmart』は、こうしたソフトウェアの開発やカスタマイズにも柔軟に対応することができます」

LiveSmartが見据えているもう1つの展望がAIの活用です。

「LiveSmartは、AIが施設内の環境を常時把握するとともに、利用者に最適な温度を保つためにエアコンを自動的に調整したりするなど、さまざまな活用シーンを描いています。今後、AIの活用も視野に入れながら、 Alexa Smart Properties を採用した『LiveSmart』のさらなる価値向上に取り組んでいきます」と浜田氏は語ります。

SP様プロフィール

AI・IoTを活用した生活空間におけるサービスプラットフォーム事業「LiveSmart」を展開しています。「世界中の人々をもっと自由にする」ことをミッションに掲げ、同プラットフォームを通じて、人々が時間や空間の制約、や日々の不安ごとから解放され、より快適で質の高い生活を送ることができる世界の実現を目指しています。

*取材時期 2025年2月

*記載内容(役職、数値、固有名詞等)はすべて取材時の情報です。