カスタムスキルでは、ユーザーの発話とそれに対する処理、応答を自在に定義できます。 Alexa は人が自然に話す言葉を理解するのが目標なので、言葉の揺れを吸収したり、応答メッセージのバリエーションを複数用意したりすることもできます。 ユーザーとの魅力的な対話を通して、幅広い用途のサービスを実現することができます。
画面付きの Alexa デバイスでは、カスタムスキルは、音声対話だけでなく画面を通じた情報提供やユーザー操作で、対話を補うことができます。 たとえば、レシピスキルではスキル対話の適切な時点で材料や作り方の画像を表示できます。 シティガイドスキルでは、リクエストされたアトラクションの写真やビデオを表示したり、ユーザーにガイド付きツアーを提供したりできます。 おしゃべり系のスキルにキャラクターなどの表示があっても楽しいですね。
また、Fire TV Stick などにより、リビングの大画面TVでもスキルが使えるようになりました。 家族や友人と楽しみながら、出前や旅行プランなどをするシーンも考えられます。
カスタムスキルでは、オーディオやビデオをストリーミングさせることもできます (注:Fire TVデバイスは、2019年1月現在、カスタムスキルからのビデオストリームはサポートしていません)。
カスタムスキルは、ユーザーへの応答をテキストで返信すると、Alexaサービスがそれを音声に変換してユーザーに届けます。 この時、 音声合成マークアップ言語(SSML) を使うと、いろいろな効果をつけることができます。
声のトーンや速度の調整
外国語の発話
サウンドライブラリ もしくは、独自の効果音の追加
音声の選択
上質な音声体験の実現はもちろん、翻訳や学習など外国語を使ったスキルなどにも展開できます。
Alexaスキル向け Amazon Payを利用すると 、Alexaスキルで実際の商品やサービスを販売する際に、ユーザーはクレジットカードや配送先住所を入力することなく、簡単に購入手続きをすることができます。 日常繰り返し必要になるサービスや商品など、Alexa で簡単に注文できるのも便利かもしれません。
アカウントリンク を使うと、既存サービスのユーザーアカウントをスキルから利用できるようになります。 ユーザーは、一度 Alexa アプリを利用してサービスのアカウントにログインすれば、アクセストークンが有効である間、スキルとサービスが紐づいた状態になります。 サービスのアカウントと紐づくことで、スキルからも商品やサービスを利用または購入したり、情報を共有したりすることができます。 たとえば PC やモバイルデバイスでじっくりレシピを検索して、お料理のときは Alexa デバイスで続きの手順を確認する、などのシーンも考えられます。
アカウントリンクよりも簡易に、ユーザー名・電話番号・Eメールアドレスを取得する AlexaプロファイルAPI という方法もあります。 Eメールやテキストメッセージでユーザーに詳細情報を知らせたり、予約などのリクエストをしたりするケースなどに便利です。
通知は、スキルから Alexa へプッシュでメッセージを送信する機能です。 通知を使うと、スキルはユーザーとの対話とは異なるタイミングでユーザーにメッセージを届けることができます。 メッセージを受け取ったユーザーの Alexa デバイスは、新着の通知があることを、通知音とLED の色でお知らせします。 ユーザーが「アレクサ、通知は何?」とたずねると、Alexa は、たまっていた通知メッセージを読み上げます。
Alexaには、時間になるとユーザーにリマインドする機能が標準であります。 短い音がなり、「リマインダーです。本日午後8時にマッサージを予約しています。本日午後8時にマッサージを予約しています。」というような感じでお知らせします。
カスタムスキルは、指定時刻もしくは現在からの相対時間を指定して、短いメッセージをリマインダーに設定することができます。月、週、曜日ごとに繰り返しの設定をすることもできます。
オーディオやビデオストリームを利用することで、カスタムスキルで楽しいタイマーを実装することができます。時間になったらお知らせするだけでなく、途中に面白い仕掛けを入れることもできます。
Alexaには、標準でリストを管理する機能があります。 例えば、「買い物リストにヨーグルトを追加して」と音声でメモしておいて、買い物時にスマートフォンの Alexa アプリでリストの確認をするようなことが可能です。 デフォルトでは「買い物」と「やること」の2つのリストがありますが、リストを追加することも可能です。
カスタムスキルからも、このリストへの参照や操作をすることができます。
スマートフォンの Alexa アプリを使う、 ヘッドフォンなどの Alexa 対応デバイス を利用するなど、移動中のシーンでのカスタムスキル利用も考えられます。 この場合、モバイルデバイスのGPS情報などをベースとした 位置情報サービス を利用することもできます。 移動シーンを想定した、音声による便利なサービスもご検討ください。
所在地情報 を使うと、ユーザーが設定した Alexa デバイスの所在地(住所や郵便番号)情報を取得することができます。 たとえば、スキルはこの所在地情報を使って、近くの店舗の所在地一覧を提供したり、おすすめのレストランを紹介したりすることができます。
例えば、プリンターへの印刷や、タクシーやレストランの予約など、他のスキルが提供する機能を利用する Skill Connections が開発者プレビューになっています。 2019年1月現在、日本では、エプソンとキヤノンから印刷サービスが提供されています。