本日、日本語環境のスマートホームスキルAPI に新たな機能が加わりました。今回加わったのはテレビやオーディオ機器などエンターテイメントデバイスをコントロールするための機能です。これによりスマートホームスキルからデバイスのボリュームコントロール、チャンネルの切り替えなどが可能になりました。
スマートホームスキルAPIは次のような要求に応えることができるようになりました。
チャンネルを切り替えることができます。チャンネル番号、チャンネル名の両方に対応しています(ただし、スキルの機能によってはいずれか一方の方法のみ対応の場合があります。詳しくは各スキルの説明文を確認してください)
発話例:
「アレクサ、テレビのチャンネルを1チャンネルに変えて」
「アレクサ、テレビのチャンネルを Eテレに変えて」
「アレクサ、テレビを次のチャンネルに変えて」
デバイスの音量を調整することができます。0~100の範囲で指定、「5上げて」のような相対値による調整と、「10にして」のような絶対値による調整の両方に対応しています(ただし、スキルの機能によってはいずれか一方の方法のみ対応の場合があります。詳しくは各スキルの説明文を確認してください)
発話例:
「アレクサ、テレビのボリュームを上げて」
「アレクサ、テレビの音量を5下げて」
「アレクサ、テレビをミュートにして」
「アレクサ、リビングのボリュームを20にして」
動画再生をしている際などに、再生をコントールすることができます。
発話例:
「アレクサ、テレビを一時停止して」
「アレクサ、テレビで再生して」
「アレクサ、テレビで最初から再生して」
「アレクサ、リビングで次」
テレビなど複数の入力ソースを切り替えられるデバイスについて、入力を切り替える発話に対応することができます。
発話例:
「アレクサ、テレビの入力を HDIM2にして」
エンターテイメントデバイスの操作は、チャンネルを切り替えてから、ボリュームを調整するなど、連続的な操作が要求されるケースがよく見られます。このような場面において、いちいちデバイス名を発話しなければならないのはなかなか面倒なものです。エンターテイメントデバイスの連続操作においては、デバイス名を省略することが可能になっています。
発話例:
「アレクサ、テレビをつけて」
「アレクサ、チャンネルを NHK に変えて」
「アレクサ、ボリュームを10にして」
2018年10月9日時点において、次のスキルがこの新しい機能に対応するようになりました。(あいうえお順)
ラトックシステム社のスマート家電コントローラに登録されたテレビをスキルからコントロールすることができます。従来のOn/Off 機能に加えて、チャンネル切り替え、ボリュームコントロールができるようになりました。
ピクセラ製スマートスピーカー対応テレビチューナーをスキルからコントロールすることができます。
Sony製テレビ、ブラビア(BRAVIA)をスキルからコントロールすることができます。
Sony マルチファンクションライトに登録されたテレビをスキルからコントロールすることができます。
ヤマハ MusicCast対応機器をスキルからコントロールすることができます。
東芝テレビ、レグザ(REGZA)をスキルからコントロールすることができます。
eRemote / eRemote mini / eRemote Proに登録されたテレビをスキルからコントロールすることができます。従来のOn/Off 機能に加えて、チャンネル切り替え、ボリュームコントロールができるようになります。
今回次のスマートホームスキルAPIのインターフェースが新たに日本語環境でも使えるようになりました。これらを実装することでスマートホームスキルがエンターテイメントデバイス向けの各発話に応えることができるようになります。
機能 | 適用箇所、概要 | インターフェース |
---|---|---|
チャンネルの切り替え | 番組チャンネルの変更。 番号とチャンネル名による指定に対応、チャンネル番号は 1~100までの任意の番号、チャンネル名は主要なテレビ放送局のチャンネル名が認識できます。チャンネル番号は数字で、チャンネル名はユーザーが発話したチャンネル名がスキルに渡されます。 | Alexa.ChannelController |
ボリュームコントロール | 音量のコントロール。10上げる、5下げるなどの相対的な音量コントロールに加え、20に設定する、などボリュームの絶対値コントロールにも対応したデバイスに対して適用します。 | Alexa.Speaker |
ボリュームコントロール(ステップ) | 音量のコントロール。 10上げる、5下げるなどの相対的な音量コントロールのみサポートするインターフェースで、ボリュームの絶対値指定によるコントロールができないようなデバイスに対して適用します。 | Alexa.StepSpeaker |
再生コントロール | ストリーミング動画の再生コントロールなどに対応するインターフェース。 | Alexa.PlaybackController |
入力切り替え | デバイスの入力ソースの切り替えに対応するためのインターフェース。 | Alexa.InputController |
参考: