日本語環境で発話プロファイラーが利用できるようになりました。発話プロファイラーを利用することで、ユーザーの発話がどのインテントとスロットにマッピングされているかをテストすることができます。今回は、発話プロファイラーの利用方法とともに一貫したユーザエクスペリエンスを提供するための効果的なスキルのテスト方法を紹介します。
スキルのバックエンドを構築する前に、新しくリリースされた発話プロファイラーを使用して対話モデルのユニットテストが行えます。 発話プロファイラーは開発者コンソールのビルドタブまたはSkill Management API (SMAPI)からアクセス可能です。開発者コンソールではビルドセクションのページ右上の「発話プロファイラー」を押下することで利用できます。
テストしたい発話を入力し送信ボタンを押下することで、開発中の対話モデルが発話を各インテントとスロットにどのようにマッピングしているかをテストすることができます。そのテスト結果を発話モデルに反映させることで、より適切な対話モデルの構築が可能となります。
バックエンドの実装が完了し、エンドポイントを設定した後はAlexaシミュレーターでスキルをテストしましょう。音声とテキストを使ってスキルの応答が確認できるほか、Echo spot やEcho show用のディスプレイ表示も確認できます。デバイスログを有効にすることでリクエストとレスポンスを時系列で確認することができます。Alexaシミュレーターは開発者コンソールのテストタブ、またはSMAPIからアクセス可能です。
スキルの公開後、スキルのユーザーが1日10人を超えると、ユーザーの発話をインテント履歴を使用して確認することができます。インテント履歴は、開発者コンソールの開発タブとSMAPIからアクセスできます。この機能を使うことで、発話とインテントの想定と異なるマッピングを修正し、適切なインテントに紐付けることができます。また、修正後は発話プロファイラーを使用してすぐにテストを行い想定通りに発話がインテントにマッピングされていることを確認できます。
一貫したユーザーエクスペリエンスを提供するためには、上記の方法で定期的にスキルをテストすることが効果的です。
以下に、このブログで紹介したツールのテクニカルドキュメントを記載しました。スキル作成の参考にしていただければと存じます。