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本日、Alexa Presentation Language (APL)のパブリックベータ版が公開されました。この新しいデザイン言語を使えば、インタラクティブでマルチモーダルなAlexaスキルを開発でき、さまざまなタイプのデバイスに合わせた独自のユーザー体験を実現することができます。APLは日本を含めAlexaをサポートしているすべての国・地域で利用可能で、Alexa開発者コンソールでオーサリングやシミュレーターを使ったテストもできます。
【ご注意】 デバイステストと公開認定は今しばらくお待ちください
デバイスのソフトウェアアップデートが完了しデバイスがAPL対応するまでは、APLのオーサリングツールと実際のデバイスでは、表示が異なりますのでご注意ください。また、APLスキルの認定と公開もソフトウェアアップデート後に開始となります。開始前にスキルを申請した場合、アップデートが完了して認定プロセスを開始できるようになるまでお待ちいただくことになります。認定が開始できるようになりましたら、本ブログにてお知らせします。
音声、画面、タッチで開発
音声ファースト・マルチモーダルとは、音声を主体としながらも、必要に応じて画面表示やタッチ操作など多様な方法でのユーザー対話を自在に組み合わせたインターフェースのことを意味します。APLは音声ファースト・マルチモーダルのAlexaスキルを作成するために、専用にデザインされた言語です。音声、画面、タッチ操作で実現するユーザー体験のアイデアを簡単に形にすることができます。またEcho Spot、Echo Show (12月発売予定)、Fire TV(12月発売予定)をはじめとする様々な画面付きデバイスに合わせたスキルを開発できます。APLドキュメントで使用できる機能は以下のとおりです。
- 画像、テキスト、リスト：画像とテキストが使用でき、使用できるフォントであれば、テキストの色、サイズ、太さも指定できます。TouchWrapperを使用してタッチ対応のテキストと画像を作成できます。縦横両方のリストを使用して、選択リストを一覧表示できます。ユーザーは音声、タッチ、またはリモートコントロールでリストを操作できます。
- レイアウト、スタイル、条件式：Amazonによって定義済みのヘッダー、フッター、ヒントを活用できます。APLドキュメントのwhenプロパティを使用して、デバイスの種類ごとにカスタマイズが可能です。スキルでビューポート情報を確認することもできます。たとえば、デバイスの形状が丸形や長方形の場合などに応じて、異なる音声応答や画面を送信する場合などに使用できます。
- 音声同期：音声や画面のコンテンツの表示方法を変更するコマンドを送信したり、APLドキュメントでこれらを自動的に生成したりできます。たとえば、SpeakItemコマンドのhighlightModeプロパティを使用して、現在読んでいる行やブロックのテキストを強調表示させることができます。また、SetPageコマンドやAutoPageコマンドを使用して、Pagerコンポーネントに表示されるページを制御したり、Idleコマンドで一時停止を挿入したりすることもできます。
- スライドショー：画像やその他のコンテンツのスライドショーを表示できます。
発想し、学習し、開発する
発想する：多くの開発者が、APLを使用したマルチモーダルスキルをすでに公開しています。日本での事例については、本ブログ後半の事例集をご覧ください。
学習を始めよう：テクニカルドキュメントを参照ください。
オーサリングツールとシミュレーターを使って作成、テストする： APLスキルの開発を始めましょう。オーサリングツールとシミュレーターを使えば、デバイスの種類ごとにどのように表示されるかがわかります。
APLを使用した日本のマルチモーダルスキルの事例(五十音順)
アレクサを通じて “物語”と“コストパフォーマンス”に優れたワインが注文できるスキルです。APLを用いてワインをスライドショーのように表示しながら、そのワインの物語を紹介します。また、Amazon Payとの連携により、スキル内で注文を完了できます。
Echo Spot用 Echo Show用（2018年12月12日発売予定）
株価や株式指標などの多岐にわたる情報をAPLを活用して分かりやすく表示しています。Pagerを使うことで株価動向を示す複数のグラフを順に表示しています。また長文になりがちなニュースの読み上げの際に、画面に同じテキストをスクロール表示させることでわかりやすさをアップさせています。
ピザやパスタのデリバリーが注文できます。APLを用いてメニューを見やすく一覧表示するだけでなく、SetPageなどの各種コマンドを用いることでわかりやすくユーザーをナビゲートします。さらに、Amazon Payとの連携により、スキルで支払いまで完了できます。
ボスやプレミアムモルツなどおなじみの商品動画を楽しめます。今回APLを活用することで、Pagerとコマンドで動画一覧の画面を次々とスクロールするなど、より見やすく楽しい使い勝手を実現しています。
APLの実装をきっかけにスキルがパワーアップしました。APLのPagerを使いスライドショーを実現、SpeakItemを使って自動スクロールを実現することで、チケット施設の画像や詳細情報を一段と見やすくしました。また、スキル内にAmazon Payを実装したことにより、デジタルチケットの購入までが可能になりました。
声で簡単に出前を注文することができます。APLのレイアウト機能やPagerコンポーネントなどを用いてジャンルやメニューを一覧で見やすく表示し、また、SpeakItem、SetPageなどのコマンドを用いて画面を動的に動かすことで、アレクサがユーザーをガイドします。またAmazon Payとの連携により、スキルにて決済まで含めて注文が完了します。
小さなお子様向けの知育スキルです。お子様が食べ物の名前を言うと、「おいしいね！」などと反応をします。APLを用いることでアニメーションを実現し、動きのあるスキルにパワーアップしています。
日産リーフではリーフの充電状況やバッテリー状態、エアコン、充電をリモート操作することができます。APLのviewportProfileを活用することで、Echo ShowとEcho Spotにおいて、同社のブランドイメージと合致したデザインを実現しています。
カタログギフトで培った高品質な商品とそのイメージをAPLの表現力で生かしたスキルです。Pagerを使って選りすぐりの商品の画像を自動的に切り替えて見せることで、カタログをめくるようなリッチな体験を実現しています。またAmazon Payの導入により声での支払いまで可能となり、スムーズなお取り寄せ体験を実現しています。
指定または登録された地点の気象情報をコンパクトに伝えます。APLのPagerを活用することで、特定の日の気象情報を伝えた後に、スライドショーのようにして週間の情報も表示できるようにしています。画面付きデバイスでも毎日気軽に使える、より実用的な使い勝手を実現しています。
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