すべての開発者がAlexa-hostedスキルのベータ版を使用できるようになりました。Alexa-hostedスキルとは、スキルのバックエンドサービスにAWSクラウドリソースを自動的にプロビジョニングして管理する、新しい機能です。Alexa-hostedスキルでは、スキルの作成、編集、公開がすべてAlexa開発者コンソールで完結します。これにより、すばやくスキルを作成できるので、クラウドサービスの管理に時間を取られることなく、スキルのデザインにより集中できるようになります。Alexa-hostedスキルはAlexaを使用するすべてのロケールで使用できるようになりましたが、ベータ版ではスキルの作成、編集は、コンソールからのみ行えます。
プライベート開発者プレビュー期間中に、世界で500以上の開発者がAlexa-hostedスキルを使い、1,000以上の音声体験を作りました。プレビューに参加した開発者は、エクスペリエンスがシンプルであること、またスキルの作成後2分未満でスキルコードをデプロイしてテストできるという点を高く評価しました。
Alexaスキルはフロントエンドの音声モデルと、リクエストを処理してAlexaにどのように応答するかを指示するバックエンドのクラウドサービスから構成されます。以前はクラウドのエンドポイント、メディアストレージ用のリソース、コードのリポジトリを使用して、このバックエンドを自分でプロビジョニングして管理する必要がありました。Alexa-hostedスキルを使えば、このプロセスがもっと簡単になります。AWS Lambdaエンドポイント、Amazon S3メディアストレージ、セッションの永続化用のテーブルを自動的にプロビジョニング、ホスティングするため、最新のプロジェクトをすぐに開始できます。Alexa開発者コンソールの新しいコードエディターを使用した、コードの編集やデプロイも可能です。AWS Lambdaはスキルのリクエストのルーティング、コードの実行、スキルの演算リソースの管理を行います。Echo Show、Echo Spot、Fire TVのようなマルチモーダルデバイスで表示される画像などのメディアファイルの保存には、Amazon S3を使用できます。Alexa-hostedスキルのデプロイプロセスの一部として、AWS CodeCommitも含まれているので、初期段階のプロトタイプを開発しているときでも、コードを最初からセキュアなリポジトリに保存できます。Alexa-hostedスキルでは、AWS Lambda、Amazon S3、AWS CodeCommitをAWSの無料上限枠まで使用できます。
Alexa-hostedスキルを使うと、スキルをすばやく、もっと効率よく作成できます。スキルの作成ニーズに合ったクラウドリソースや、最新のASK SDK、AWS SDKを活用できるスキルパッケージを最初から入手可能です。コンソールのコードエディターを使えば、AWS Lambdaコードを10秒未満でデプロイできるので、繰り返しの多い作業を短時間で実行できます。
Alexa-hostedスキルは、すべてのロケールのスキル開発者が利用できます。ベータ版では、コンソールのコードエディターがまだ日本語に翻訳されておらず、すべてのリソースは米国東部(バージニア北部)リージョンでホスティングされることに注意してください。また、ベータ版ではデフォルトのサンプルコードは英語のスキルがダウンロードされます。日本語のスキルとして動作させるには、呼び出し名、サンプル発話、Alexaのプロンプトなどを日本語に編集する必要があります。
すぐAlexa-hostedスキルを試してみましょう。新しいスキルを作成し、スキルのバックエンドリソースに「Alexaがホスト(ベータ)」を選択してください。詳細については、技術資料をご覧ください。