開発者ツールのオプション


開発者ツールのオプション

開発者ツールメニューには、リアルタイムで指標を確認できたり、アプリに関する各種情報を得られるオプションが豊富に用意されています。トラブルシューティング、開発、テストなどに活用してください。

開発者ツールメニューを起動する

開発者ツールメニューは、複数の方法で起動できます。

  • リモコンの場合: D-Pad(ナビゲーション)で [選択] と [] を同時に5秒間長押しします。その後、リモコンの [メニュー] ボタンを押します。
  • Amazonゲームコントローラーの場合: [A] と [Y] を同時に5秒間長押しします。その後、コントローラーの [メニュー] ボタンを押します。
  • adbを用いてFire TVに接続している場合:接続中のコンピューターで次のコマンドを実行し、ダイアログボックスを表示します。adb shell am start com.amazon.ssm/com.amazon.ssm.ControlPanel

以下のスクリーンショットは、開発者ツールメニューのオプションを示しています。

System X-Ray

System X-Rayはシステムの指標を瞬時に収集し、画面上にオーバーレイとして表示してくれます。オンにすると、オーバーレイが常に画面に表示されるようになります。

System X-Rayのオーバーレイには、次の情報が含まれます。

  • ディスプレイ
  • CPU
  • メモリ
  • ネットワーク

System X-Rayの詳細については、System X-Rayを参照してください。

高度なオプション

Android MediaCodec APIが使用されている場合、詳細オプションをオンにするとマルチメディア情報が表示されます。このオプションをオンにしてメディアを再生すると、右側にパネルが追加表示されます(パネルの [MUL] はマルチメディア(オーディオとビデオ)を表し、[AUD] はオーディオフォーカスを表します)。

マルチメディアのパネルに表示される情報は、 [オーディオ]、[ビデオ]、[オーディオフォーカス] の3つのセクションに分かれています。

オーディオ

プロパティ 説明
Codec 音声コーデック形式
Hardware Accelerated オーディオ再生でのハードウェアアクセラレーションが有効かどうか
Input Bitrate オーディオ入力のビットレート
Secure セキュリティで保護されているかどうか

ビデオ

プロパティ 説明
Codec ビデオコーデック形式
Hardware Accelerated ビデオ再生でのハードウェアアクセラレーションが有効かどうか
Input Bitrate ビデオ入力のビットレート
Secure ビデオがセキュリティで保護されているかどうか
Frames Dropped ドロップフレーム数
Resolution 再生解像度
Frame Rate 再生フレームレート
Color Standard

オーディオフォーカス

プロパティ 説明
Package オーディオ再生のパッケージ名
Gain オーディオフォーカスのゲインを示唆する
Loss オーディオフォーカスのロスを示唆する
F/U/C フラグ/使用量/コンテンツ
  • フラグ(F): オーディオフォーカスリクエストのフラグ値。詳細については、AudioManager.java#2445を参照してください。
  • 使用量(U): 使用量の値
  • コンテンツ(C): コンテンツの値。使用量とコンテンツの列挙値については、 AudioAttributes.java#72をご覧ください。

オーディオフォーカスの値は、次のように短縮されます。

  • AUDIOFOCUS_NONE:なし
  • AUDIOFOCUS_GAIN:gain
  • AUDIOFOCUS_GAIN_TRANSIENT:g_tr
  • AUDIOFOCUS_GAIN_TRANSIENT_MAY_DUCK:gtmd
  • AUDIOFOCUS_GAIN_TRANSIENT_EXCLUSIVE:gtre
  • AUDIOFOCUS_LOSS:loss
  • AUDIOFOCUS_LOSS_TRANSIENT:l_tr
  • LOSS_TRANSIENT_CAN_DUCK:ltcd
  • UNKNOWN:unkn

スナップショット

スナップショットは、adbコマンドを通じてあらゆる指標情報をリアルタイムに収集するための機能です。次のコマンドを入力すると、指標情報がコマンドラインに表示されます。

adb shell dumpsys activity service com.amazon.ssm/.OverlayService

このコマンドを機能させるには、System X-Rayを実行しておく必要があります。

以下は出力例です。

SERVICE com.amazon.ssm/.OverlayService 3dde6680 pid=10820
  Client:
    [com.amazon.ssm.timestamp]: [2017-02-07 15:11:53]
    [com.amazon.ssm.display.resolution]: [1080]
    [com.amazon.ssm.display.refreshrate]: [60]
    [com.amazon.ssm.display.hdcpversion]: [1.0]
    [com.amazon.ssm.cpu.core0]: [30]
    [com.amazon.ssm.cpu.core1]: [29]
    [com.amazon.ssm.cpu.core2]: [0]
    [com.amazon.ssm.cpu.core3]: [0]
    [com.amazon.ssm.memory.appname]: [tv.twitch.android.viewer]
    [com.amazon.ssm.memory.appmemory]: [56.8MB]
    [com.amazon.ssm.memory.activememory]: [1.3GB]
    [com.amazon.ssm.memory.availablememory]: [231.3MB]
    [com.amazon.ssm.network.rssi]: [-56]
    [com.amazon.ssm.network.systemdownloadspeed]: [2.2Mbps]
    [com.amazon.ssm.network.appdownloadspeed]: [2.1Mbps]

記録&共有

記録&共有を使用すると、CPU、メモリ、ネットワーク、マルチメディアに関するリアルタイムの指標情報を履歴データとしてデータベースに保存できます。同じ情報をSystem X-Rayオーバーレイではリアルタイムでグラフィカルに表示できますが、記録&共有では取得した情報を履歴に保存できます。履歴はコマンドラインにダンプできます。

記録&共有機能を使用するには、まず [開発者ツールメニュー] の [記録&共有] の設定を [オン] にします。オンにすると [記録の設定] を選択する画面が表示されます。

これらのプロパティで次のことを制御できます。

  • 間隔: 記録を取る間隔です。 2秒、4秒、8秒、16秒、32秒の中から指定します。
  • 持続時間: データをデータベースに保存する期間です。 1時間、2時間、4時間、8時間、16時間の中から指定します。

デフォルト値(間隔2秒、持続時間1時間)では、2秒ごとに統計値が記録されてデータベースに保存されます。記録はデータベースに合計1時間保存されます。

メディアを再生して情報を記録したら、以下のコマンドを使用して、すべての指標履歴をコマンドラインにダンプできます。

adb shell dumpsys activity service com.amazon.ssm/.OverlayService -all

レスポンスには次の情報が含まれます。

CPU:

  • Timestamp
  • cpu0
  • cpu1
  • cpu2
  • cpu3

メモリ:

  • Timestamp
  • Total_Memory
  • Available_Memory
  • Active_Memory
  • Foreground_App_Memory
  • Foreground_App_PackageName

ネットワーク:

  • Timestamp
  • RSSI
  • Download_Speed
  • Foreground_App_Download_Speed
  • Foreground_App_PackageName

マルチメディア:

  • Timestamp
  • AudioCodec
  • AudioInputBitrate
  • AudioAccelerated
  • AudioSecure
  • VideoCodec
  • VideoInputBitrate
  • VideoAccelerated
  • VideoSecure
  • VideoResolution
  • VideoFramerate
  • VideoFramedropped

以下は、コマンドラインの表示例です。

 CPU
 Timestamp           cpu0 cpu1 cpu2 cpu3
 2016-10-31 11:40:22 19   16   13   18

 MEMORY
 Timestamp           Total_Memory Available_Memory Active_Memory Foreground_App_Memory Foreground_App_PackageName
 2016-10-31 11:40:23 919.3MB     156.3MB         731.8MB      31.3MB               com.amazon.ssm

 NETWORK
 Timestamp           RSSI Download_Speed Foreground_App_Download_Speed Foreground_App_PackageName
 2016-10-31 11:40:21 -41  14.4 kbps      0 bps                         com.amazon.ssm
 2016-10-31 11:40:23 -41  14.0 kbps      0 bps                         com.amazon.ssm

指標の一部のみ必要な場合は、コマンドに各種オプションを追加できます。たとえば、メモリとネットワークに関する指標の履歴をコマンドラインにダンプするには、コマンドラインに以下のオプションを追加します。

adb shell dumpsys activity service com.amazon.ssm/.OverlayService -memory -network

次の表に、利用可能なすべてのオプションを示します。

オプション 説明
空白
(オプションなし)
スナップショットの情報がダンプされます
-snapshot スナップショットの情報がダンプされます
-all データベースからすべての情報がダンプされます
-memory データベースからメモリの情報がダンプされます
-cpu データベースからCPUの情報がダンプされます
-network データベースからネットワークの情報がダンプされます
-multimedia データベースからマルチメディアの情報がダンプされます

利用可能なオプションを確認するには、-helpパラメーターを使用します。

adb shell dumpsys activity service com.amazon.ssm/.OverlayService -help

データベースに保存されている指標の記録は、(保存期間を過ぎて自動的にデータが消去される前に)消去することができます。消去するには、[開発者ツールメニュー] で [記録&共有] を選択してから、リモコンの [メニュー] ボタンを押します。

セーフゾーン

TVによっては、画面にオーバースキャンが使用されていることがあります。オーバースキャンとは、表示画面の外側の情報を一部切り捨てて表示することです(モニターの差異に対応するため)。オーバースキャン領域には重要な情報を表示しないでください。

オーバースキャン領域を表示するには、[セーフゾーン] を [オン] にします。これにより、オーバースキャン領域を確認して、この領域に情報が表示されないようにすることができます。

Fire TV Stick(第2世代)には画面サイズの調整機能がありません。画面表示がテレビ画面に正しく収まらない場合、オーバースキャン領域が正確に表示されないことがあります。

開発者オプション

現在、NetflixやHBO Goなどの一部のサードパーティアプリでは、Amazon Fire TVのホーム画面にある専用の行におすすめコンテンツが表示されます。おすすめコンテンツの詳細については、おすすめ機能の概要を参照してください。

開発者オプションにある [ダウンロード済みアプリからのおすすめ] をオンにすると、この名前の行がNetlixやHBO Goの列に表示されます。この [ダウンロード済みアプリからのおすすめ] には、サードパーティアプリから送信されたおすすめコンテンツが表示されます。

この行には、ユーザーがインストールしたすべてのサードパーティアプリからのおすすめコンテンツが表示されます(NetflixやHBO Goのようにおすすめコンテンツを表示する専用の行を持つアプリは別です)。

ネットワークアドバイザーを起動する

ネットワーク接続の強度やチャネルなどの詳細情報を確認できるネットワーク分析ウィンドウを起動します。問題がある場合は、ネットワークアドバイザーによって問題を修正するための推奨事項が提供されます。

関連項目

詳細については、以下を参照してください。