わかりやすくする



わかりやすくする

ユーザーが常にすべてのオプションを使えるよう、フラットで音声ファーストなデザインを開発しましょう。GUIデザインのように、入れ子になった構造的なメニューにせず、さまざまなアクションやインテントにスキルが対応できるようにします。

パターンと事例

効果的な呼び出し名を作成する

ユーザーは特定の呼び出し名を使用してカスタムスキルを開きます。このコマンドは、スキル固有の覚えやすいものにしてください。ユーザーは、呼び出し名とアクション、コマンド、質問を組み合わせて言うことがよくあります。そのため、呼び出し名は一意で、かつ長すぎないものにします。たとえば、十二星座占いという名前のスキルがあるとします。ユーザーは、「アレクサ、十二星座占いでみずがめ座の運勢を占って」というように、呼び出しと質問を同時にする場合があります。 このフレーズでAlexaが起動し、スキルが開き、特定の占いがリクエストされます。

応答時間の制限を踏まえてデザインする

Alexaがユーザーからの応答を待つときには、8秒の時間制限があります。この時間内にユーザーが応答しないと、Alexaは、ユーザーがサポートを必要としているかを確認する再プロンプトを出すか、セッションを終了します。再プロンプトを出してから、さらに8秒間にわたって応答がないと、セッションが終了します。

通常の会話と同様に、質問の意図がよく理解されていないとAlexaが判断した場合は、再プロンプトを出して意図を明確にし、求める答えをユーザーから引き出すことができます。ユーザーが会話のコンテキストに十分精通していて、前のプロンプトの直後にプロンプト全体を繰り返す必要がない場合は、再プロンプトを簡略化してください。重要なのは、ユーザーが答えられなければ原則として8秒後に接続が失われるということを踏まえて、ユーザーに十分な情報を提供することです。再プロンプトは理解しやすいものにする必要がありますが、元のリクエストにさらに詳細な情報を加えて会話を進めやすくすることもできます。

良い例

Alexa: 「ムービートークへお帰りなさい。何をしましょうか?」

ユーザーが8秒間応答せず、再プロンプトが出される

Alexa: 「今週公開される映画のスケジュールを確認したり、プレビューを聞いたりできます。どちらがいいですか?」

悪い例

Alexa: 「ムービートークへお帰りなさい。何をしましょうか?」

ユーザーが8秒間応答せず、再プロンプトが出される

Alexa: 「何をしましょうか?」

選択肢はシンプルに

ユーザーが聞いてすぐに理解できない情報や、長い英数字パスワードのような複雑なデータは、タスクに含めないようにします。

良い例

Alexa: 「物語を話すか、詩を朗読するか、歌を歌うことができます。どちらがいいですか?」

悪い例

Alexa: 「物語を話すか、詩を朗読するか、歌を歌うか、ジョークを言うか、童話を読むか…」

ユーザー: 「アレクサ、やめて」

明確に定義された具体的なタスクを作成する

認識できなかった文の一部を訂正したり、既に行われた音声入力で発生したエラーやあいまいさを訂正したりしないでください。

次の例では、プライムビデオを視聴しているユーザーが、視聴中のビデオを一時停止するようにAlexaに言っています。

良い例

ユーザー: 「アレクサ、一時停止して」

Alexaはビデオを一時停止します。その際、サウンドキューだけでAlexaがそのリクエストを受け付けたことをユーザーに知らせます。

悪い例

ユーザー: 「アレクサ、一時停止して」

Alexa: 「本当に一時停止しますか?」

依然としてビデオが再生され続けています。

ユーザー: 「そうだよ! 一時停止! 今すぐ一時停止して!」

Alexa: 「分かりました。ビデオを一時停止します。”高い城の男、シーズン1第1話…」

ユーザー: 「アレクサ、止めて!」

複雑な入力を要するタスクや、検索でのあいまいさを避ける

検索などのタスクでは、ユーザーが提供する情報を取り入れ、かつ文脈に沿った簡潔なプロンプトを出しながら、Alexaがタスクを完了するために必要な詳細情報を取得する必要があります。

良い例

ユーザー: 「アレクサ、エイツーゼットレストランからペパロニとオリーブのピザを注文して」

Alexa: 「わかりました。Mサイズのペパロニとオリーブのピザ3枚ですね。他に注文はありますか?」

ユーザー: 「ないよ」

Alexa: 「注文しました。 ピザは30分以内に届きます」

悪い例

ユーザー: 「アレクサ、エイツーゼットレストランからペパロニとオリーブのピザを注文して」

Alexa: 「ペパロニとオリーブのピザのMサイズとLサイズ、どちらにしますか?」

ユーザー: 「Mサイズ2枚で」

Alexa: 「ピザプロは現在、Lサイズのピザ2枚を特別価格で販売しています。注文を始めますか?」

ユーザー: 「OK...でもペパロニとオリーブのピザが2枚欲しいんだよ」

Alexa: 「わかりました。ピザを2枚ですね。1枚目は何のピザにしますか?」

ユーザー: 「両方ともペパロニとオリーブだよ!」

Alexa: 「ピザプロには『両方』というトッピングのピザはありません。1枚目は何のピザにしますか?」

ユーザー: 「もういいや。食欲がなくなった」

選択肢を具体的にし、応答とプロンプトを整理して、ユーザーが明確に選択できるようにしてください。自由回答形式の質問だと、ユーザーが混乱しやすく、想定外の答えや対応できない答えが返ってきます。たとえば、「何にしますか?」という質問は漠然としすぎています。「カマンベールチーズやゴーダチーズはお好きですか?」という質問では、「はい」という回答が返ってくると考えられます。

良い例

Alexa: 「カマンベールチーズかゴーダチーズのどちらがいいですか?」

悪い例

Alexa: 「カマンベールチーズやゴーダチーズはお好きですか?」

入力された情報に対して上位3件までの結果を出す

理解するのに追加の調査や処理を必要とする情報やデータ、最終目的があいまいな場合にフォローアップを必要とする情報やデータは使用しないでください。

良い例

ユーザー: 「アレクサ、先週作った夕食をマイクックブックで調べて」

Alexa: 「先週は7つの料理を作りました。最近のレシピは焼きサーモンです。それを作りますか?」

ユーザー:「...」

Alexa: 「わかりました。では調理を始めましょう。焼きサーモン2人分...」

悪い例

ユーザー: 「アレクサ、先週作った夕食をマイクックブックで調べて」

Alexa: 「これまでに作った料理は、焼きサーモン、ミートボールスパゲティ、七面鳥のミートローフ、ポークチョップのリンゴソースがけ...」

ユーザー: 「アレクサ、やめて」

リストとエンゲージメント

リスト内の項目を読み上げる

記事や情報量が多い場合、読み上げる前に分量がどれくらいかということを必ず伝えるようにしてください。また、常に大量の検索結果が返されるカタログを含むタスクは、検索したり参照したりしないようにしてください。

良い例

ユーザー: 「アレクサ、マイトリッププランナーで荷造りリストの項目がいくつ残ってるか調べて」

Alexa: 「荷造り項目は残り8件です。 ビーチサンダル、水着、ビーチタオルがあります。ほかの項目も聞きますか?

悪い例

ユーザー: 「アレクサ、マイトリッププランナーで荷造りリストの項目がいくつ残ってるか調べて」

Alexa: 「これから用意しなければならないのは、ビーチサンダル、水着、ビーチタオル、日焼け止め、サングラス...」

ユーザー: 「アレクサ、やめて」

リストを簡潔にする

各リスト項目の要点をAlexaが読み上げるようにします。タイトルは常に読み上げますが、会話で応答するのに必要な場合にのみ、2番目の文章を読み上げます。リストの最初の数項目を読み上げるのに、20秒以上かけないようにします。

初めは読み上げる項目を2つから5つくらいに設定し、次の内容を考慮して調節します。

  • ユーザーがリスト内の項目にどれだけ精通しているか。
  • 項目の名前の長さと聞き取りやすさ。
  • 項目ごとに読み上げられる、または表示される要素の合計数。

良い例

Alexa: 「あなたの好みをもとに選んだチーズは チェダー、ゴーダ、ハバーティです」

悪い例

Alexa: 「あなたに気に入っていただけそうなチーズは、チェダー、ゴーダ、ヤールスベルグ、ポーターチェダー、サンタギュールブルーチーズ、ゴルゴンゾーラ、カマンベール、グリュイエール、シャープチェダー、パルメザンです」

リストを使用して効果的なペース配分をする

Alexaに「人気のお手軽フードを紹介します」など、まずリストの内容を紹介させた後に、項目の区切りでしばらく待機させます。休止と息継ぎをうまく使うと、たとえばリスト項目がどこで終わり、次にどこから始まるかを聞き手が区別しやすくなります。

  • 句点やクエスチョンマークを用いる代わりに、SSMLを使用して各項目の後に読点と350ミリ秒の休止を指定します。これにより、リストの最後に読み上げられる項目が他の項目と同じ調子で聞こえるようになります。
  • 句点またはクエスチョンマークで終わるリストの紹介部分には、休止を追加しないようにします。
  • 長いリスト項目やユーザーに頭を使わせるようなリスト項目の場合は、休止を350ミリ秒ではなく400ミリ秒にします。
  • 実際に聞いてエクスペリエンスをテストし、適宜調整します。

リスト項目をさらに読み上げるようユーザーを誘導する

Alexaがリスト内の一部の項目のみを読み上げる場合、リストに続きがあることをユーザーに知らせる手がかりを提供します。ユーザーがリストの最初の数項目以外にも興味を持つことが分かっている場合、ユーザーに「神戸について詳しく知りたいですか?」といった質問をします。

ユーザーの気をそらさないよう質問する

ユーザーは常に、使用するスキルを指定することからAlexaとの会話を始めます。その後は、Alexaがスキルエクスペリエンスでユーザーの役に立つ判断ができるように、ユーザーにも協力してもらう必要があります。ユーザーに情報を求める自然な手段は、質問をすることです。質問だけをする、あるいはプロンプトの最後を質問で終えることで、すぐに回答しなければならないとユーザーは理解してくれます。修辞疑問文を使ったり、プロンプトの途中に質問を入れたりすると、マイクがオンになる前やプロンプトを再生し終わる前に、ユーザーが答え始めてしまう可能性があり、認識エラーが発生します。ユーザーは質問されるとすぐに答える傾向があるからです。

質問でユーザーを誘導する

ユーザーからの応答が必要な場合、Alexaのセリフは必ず質問で終わるようにしてください。「はい」または「いいえ」で答えられるように誘導することで、次の質問や伝える内容が明確になります。質問はすみやかに終わらせて、質問中にユーザーが重ねて質問しないようにします。質問は具体的にしてください。ただし、ユーザーが想定外の返答や過剰な返答をした場合も対応できるようにしてください。

良い例

Alexa: 「では、さっそく旅行の計画を立てましょう。どこに行きたいですか?」

悪い例

Alexa: 「では、さっそく旅行の計画を立てましょう。行きたい場所ややりたいことがわかると、計画が立てやすいです。 最近、長崎に旅行したようですね」

不必要な「はい/いいえ」の確認を避ける

選択肢が「はい」か「いいえ」の場合、単に何かをしたいかどうかをたずねてください。「『はい』と『いいえ』のどちらですか?」と付け加える必要はありません。

良い例

Alexa: 「ショッピングを続けますか?」

悪い例

Alexa: 「ショッピングを続けるかどうか教えてください。『はい』と『いいえ』のどちらですか?」

「どちら」の質問を短くする

選択肢が短い場合(それぞれ1~2語)、選択肢の数が2つだけの場合には、「どちら」かをたずねます。

良い例

Alexa: 「物語と詩のどちらがいいですか?」

悪い例

Alexa: 「とっても怖いお化けが出てくる話と、すごく楽しいわらべ歌のどちらがいいですか?」

タスクの完了とスキルセッションの終了

ユーザーがリクエストした情報をスキルが提供できた時点で、スキルのセッションを終了させることをお勧めします。ユーザーが新機能を使いこなせていないのでは、という懸念をお持ちかもしれませんが、自由回答形式の質問はユーザーにとって答えやすいものではないので、エンゲージメントが次第に低くなっていきます。「他に何かありますか?」といった質問は、スキルができることをユーザーが覚えていなければならないため、認知的負荷が高くなってしまいます。騒がしい場所での使用や、延々と話しかけてくるスキルを意識的に終了させなければならない場合に、ユーザーは不満を感じます。

良い例

ユーザー: 「カマンベールチーズが食べたい」

Alexa: 「わかりました。 カマンベールチーズは常温が一番おいしく食べられます。クラッカーやぶどうなどと合わせて食べるのもお勧めです」

悪い例

ユーザー: 「カマンベールチーズが食べたい」

Alexa: 「カマンベールチーズはおいしいですね。ほかに何かありますか?」

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