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AVSを使用して開発するためのリソース

Alexa搭載デバイスは、Alexa Voice Service(AVS)を利用しています。Alexaエクスペリエンスに必要なサービスやインフラストラクチャは、AVSによって管理されます。AVSには、一連のデバイスAPI、SDK、ハードウェアキット、ドキュメントが用意されています。AVSのAPIやSDKは無料で使用できます。

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AVSのしくみ

AVSを使用すると、音声入力の処理やAlexaへの接続確立、APIを使用したデバイスとAlexa間の対話の管理などを行う、オンデバイスのソフトウェアを作成できます。このAPIには、音声認識、オーディオ再生、音量制御、ハードウェア制御といった対話のためのイベントとディレクティブが含まれています。

How avs works diagram

たとえば、Alexa搭載デバイスに音楽を再生するよう話しかけると、AVSはこのオーディオ入力を処理し、イベントとしてAlexaに送信します。Alexaはイベントを処理し、アクションを実行して、デバイス上のソフトウェアにディレクティブを返します。これにより、音楽の再生が開始され、最後に音楽が再生中であることを確認するイベントがAlexaに返されます。

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AVSの機能の紹介

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デバイスAPI

AVSでは、音声認識、オーディオ再生、音量制御、ハードウェア制御など、クライアントの機能に対応したAPI(機能インターフェース)が提供されています。各APIには、ディレクティブと呼ばれる論理的にグループ化されたメッセージ(Alexaから送信)と、イベント(デバイスから送信)が含まれています。また、AVSには、認可やHTTP/2などの実装ステップ用のAPIも用意されています。

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デバイスSDKと開発ソリューション

AVSには、AVS APIを使用した開発をスピードアップできるSDKが用意されています。このSDKでは、デバイスでのオーディオ入力とトリガーの処理、AVSとの永続的な接続の確立、Alexaとのその他の対話の処理を可能にするライブラリが提供されます。

AVS Device SDK

C++ベースのSDKで、AVSクラウドにデバイスを接続して、すべてのAlexa音声対話の処理を行います。このSDKを使用して、Alexa搭載製品を作成できます。スマートスピーカーなどの製品に最適で、Alexa Multi-Room Music(MRM)、通信、デバイスハードウェア制御などのサポートが含まれています。

概要 | ドキュメント | ハードウェア制御 | GitHub

AWS IoT Core向けのAVS統合

AWS IoT Core向けのAVS統合を活用して、マイクロコントローラークラスのチップセットが実装されたAlexa搭載小型機器(照明スイッチ、サーモスタットなど)を作成できます。この統合では、メモリ使用量と計算負荷の高いオーディオタスクがデバイスからAWSにオフロードされるため、デバイスハードウェアの要件とコストが軽減されます。 

ドキュメント

Alexa Smart Screen SDK

Alexaの音声応答をリッチなビジュアルで補完する画面ベースの製品を開発できます。Alexa Presentation Language(APL)の視覚要素用にコアレンダリングエンジンが用意されており、テレビおよびスマートスクリーンでの部分的なパネルや全画面視覚要素を利用したエクスペリエンスもサポートされています。

概要 | ドキュメント | GitHub

Alexa Auto SDK

車内インフォテイメントシステムへのAlexaの統合を簡素化します。オーディオの処理、Alexaとの接続の確立、Alexaとの対話の処理を自動車で行うためのC++のソースとライブラリが含まれており、ARMおよびx86プロセッサで実行されるAndroidとQNXのオペレーティングシステムをサポートしています。

概要 | ドキュメント | GitHub

Alexa Mobile Accessory Kit

AndroidおよびiOSスマートフォン上のAmazon Alexaアプリに接続されたBluetoothオーディオデバイスで、外出先でもAlexaエクスペリエンスを利用できるようにします。ヘッドホン、Bluetoothスピーカー、ヒアラブル、フィットネスデバイスなどのポータブルデバイスに最適です。

ドキュメント

Amazon Common Software(ACS)for Devices(プレビュー版)

Amazon Common Software(ACS)for Devices(プレビュー版)は、AmazonデバイスSDKをデバイスにすばやく統合できるようにするソフトウェアです。ACSには、統一されたAPI統合レイヤー、接続をはじめとする共通機能用のメモリ効率の高い検証済みコンポーネント、デバイス移植キット(DPK)、多層テストスイートが用意されています。

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ハードウェア開発キット

ハードウェア開発キットは、Alexa搭載製品を作成するために必要な要素をすべて備えたリファレンスソリューションです。チップセットや音声処理テクノロジーのほか、AVS APIを活用したクライアントソフトウェアも含まれています。

AVS開発キット比較表
AVS開発キットの概要

コンソール

AVSコンソールを使用して、デバイスを登録し、デバイスのレポートやその他のリソースにアクセスすることができます。 

レポート

AVSでは、登録、アクティビティ、使用状況のレポートが提供されます。このレポートにより、デバイスでのAlexaのユーザーエンゲージメントを把握することができます。 

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その他のリソース

チュートリアル

簡単なチュートリアルで学習を始めます。 Raspberry Piを使用してAlexaプロトタイプを作成しましょう。

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ドキュメント

開発プロセス、SDKと拡張機能、APIについては、技術資料を参照してください。

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デバイスのテストと認定

Alexa搭載デバイスは、Amazonのセキュリティ要件に対応し、テストと認定プロセスに合格して、Alexa搭載認定バッジを取得する必要があります。詳細については、各リソースを参照してください。 

テストおよび認定プロセス
セキュリティ要件
バッジ申請プログラム

第三者認証機関

Amazonの第三者認証機関のグローバルネットワークを利用して、認定テストと個別のセキュリティ評価を実施し、デバイスの開発に役立てることができます。認証機関(ATL)は、開発者に代わって、デバイスのAlexa搭載認定テストを実施します。セキュリティ認証機関は、個別のセキュリティ評価を行います。この評価は、Alexa搭載デバイスでセキュリティ要件への対応を行ううえで役立ちます。

認証機関
セキュリティ認証機関