このトレーニングは6回のシリーズで、Alexaスキルの基礎、仕組み、スキルの開発と審査まで、幅広い内容を解説します。 最終回の第6回では、スキルを公開するための申請について学習します。(第1回、第2回、第3回、第4回、第5回の記事もご覧ください)
まずは、今回学習する内容を簡単に説明するビデオを見てみましょう。
開発者コンソールで作成したカスタムスキルは、テスト設定を有効にすれば同じAmazonアカウントに紐付くEchoデバイスから呼び出すことができます。一般のEchoデバイスからカスタムスキルを呼び出すためには、以下2 通りの方法があります。
ここでは、カスタムスキルの公開方法を紹介します。カスタムスキルを公開すると、全AlexaユーザーのAlexaアプリのスキル一覧にカスタムスキルが追加され、検索やカテゴリのリストなどからスキルを参照でき、有効化すればAlexa対応デバイスでスキルを起動できるようになります。
公開されたスキルは一般ユーザーの設定では『無効』の状態なので、スキルを選択し「有効にする」をクリックすることで起動できるようになります。
カスタムスキルの公開申請の手続きにかかる費用は無料で、個人でも申請することができます。(AWS Lambdaなどスキルの実行に必要な費用は別途かかりますが、AWS Lambdaの場合は月100ドルのクーポンをご利用いただけます)。
公開のためには、Amazonによるスキルの審査に合格する必要があります。審査の主なポイントは以下の4つです。
そのほか、審査で指摘されやすい要件として呼び出し名の要件に係る項目があります。こちらも確認しておきましょう。詳細な要件はリンク先のドキュメントに記載されていますので申請する前に目を通し、スキルの要件を必ず確認しましょう。
要件を満たすことを確認したら、Amazon開発者コンソールのスキル管理画面にある[公開情報]と[プライバシーとコンプライアンス]の各項目を入力し、申請を行います。
各項目の記入例や留意点は、サンプルスキルのチュートリアルが参考になります。
申請すると、審査が行われ、完了すると結果が通知されます。審査を通過しなかった場合は、結果とその理由がEメールで提示されますので、対応を検討、修正の上再度申請します。審査を通過した場合は、公開される時期の目安がEメールで通知されます。
スキルが公開されると、開発者コンソールのスキル一覧には元のスキルと同名のライブスキルが追加されます。ライブスキルは[Status]列が「Live」になり、設定の表示のみ可能で変更はできません。引き続きスキルに機能追加や改良を行うためには、[Status]列が「Development」になっている、元からあるスキルを変更します。
スキルの呼び出し回数やユーザー数などを開発者コンソールのスキル一覧の[メトリックス]から確認することができます。よりたくさんのユーザーに使ってもらえるよう、これらの情報を参考にしてスキルを改善していきましょう。
第6回ではスキルを公開するための申請手続きについて学習しました。これで全6回のトレーニングは終了です。トレーニングで学習した内容を活かして、ぜひ素晴らしいAlexaスキルを開発してください。